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谷中はなし処 平成三十年三月二十五日 [落語]

谷中はなし処 平成三十年三月二十五日
於:千駄木 谷中はなし処

三遊亭まん坊『生兵法』
三遊亭萬橘『雛鍔』
林家たけ平『らすとそんぐ』
オーパーツ コント
立川志の春『宿屋の仇討ち』

どこか桜の名所に写真でも撮りに行こうかと思ったが、俺程度の腕前だとどこで撮ろうが桜は桜でしかないという写真しか撮れないのでとりあえずは落語に行くことにする。

まん坊さん、珍しい噺。
仕草も大きく、内容もバカバカしくて面白い。
調べてみたら圓生師の噺だという。
なんで誰もやらないのかなーと思っていたらオチで納得。
季節もあるし、ちょっとグロいというか動物愛護的にはうるさい人もいるだろう。私自身もクレームをつけるつもりもないけれど、動物好きとしてはあまり気持ちのいいものでもない。

萬橘師の『雛鍔』は初めて。
兼好師と同様に、長屋に訪ねてくるのはお店の番頭さんで、大旦那の機嫌をとってくれと頼みに来る形。
おかみさんに小言をいう場面はややあっさりしてるものの、金坊とともにおかみさんもなかなか存在感があって面白い。

たけ平師、辞世の句を商う「辞世屋」と辞世の句作家のやり取りの古典風新作。
初めて聴くが新鮮で面白い。
たけ平師の語り口ってのも結構独特だなあ。

オーパーツ、スーパーヒーローの3人の営業先に敵役が来れないため、誰かが敵役に回らなくてはならず、それを誰にするかというシチュエーションコント。

志の春さん、「石原さとみと一緒に食事した」という。へーと思ったら新幹線で同じ車内で同じタイミングで弁当を食べていただけらしい。言い方。
志の春さんらしくふてぶてしい感じでどんちゃん騒ぎをしていた江戸っ子たちが、侍に文句を言われて目に見えて萎れるその落差がおかしい。

会が終わってもまだ14時半。
靖國神社にお参りがてら花見。すげー人出。すみません正直ナメてました。

すべてNikon Df+TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)。
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千鳥ヶ淵にも回る。
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TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010) ニコン用購入 [カメラ・写真]

彼女をなんとかうまく言いくるめて新しいレンズを家のお金で購入する。
高倍率レンズが1本あれば使い勝手はいいはずと28-300mmに狙いを定めるものの、ニコン純正だと約10万円。……うーんさすがに10万は出してもらうのは難しいよなー。
それにカメラ屋で実機を見てみると結構大きい。

ということでサイズが一回り小さく、価格は約半分のTAMRONにしてみる。
実は純正以外を買うのは初めてで、楽しみでもあり不安でもあり。

カメラはすべてNikon Df、撮りっぱなしでリサイズのみ。

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うーん広角側はともかく、望遠側がちょっと暗いか? だいぶ露出補正で上げないと全体的に暗いような感じ。天気があまり良くなかったのもあるかもしれないが。
あとこれはこのレンズ個体の問題だと思うが、ズームリングが重い! 他のニコンのズームレンズと同じ力で回そうとするとかなりの抵抗を受けてちょっと戸惑う。これは使い込むうちに解消するのだろうか。
んんんんんーーーーまだ2、3日しか使ってないので最終的な評価はまだ下せないが……。なんか今までのように「新しいレンズ買っちゃったー。ふふふよーしこのレンズで撮りまくるぞー!」というテンションが爆上げになるという感じにはならない。
うーんやっぱ純正にしておけばよかったか……。
カメラに限らずサードパーティの製品を買うと、なんの問題もなければ満足度は高いが、何かちょっとでも不満というか不安が出るとこんな風に思ってしまう。
やっぱり「純正を買う」というのは、こういうグズグズとした悩みが出てこないという点では安心感が違うんだなあ。
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この人を聞きたい(第九十四回) 馬石・兼好二人会 [落語]

この人を聞きたい(第九十四回) 馬石・兼好二人会
於:清澄白河 中村学園フェニックスホール

春風亭朝七『桃太郎』
隅田川馬石『浮世床』
三遊亭兼好『干物箱』
三遊亭兼好『町内の若い衆』
隅田川馬石『鰍沢』

毎年この時期に開かれる会。唯一女子校に大手を振って入っていけるという。
今日もバレー部下なんかが試合をしてて黄色い声というか若々しい声が響き渡っている。おじさんには眩しすぎますわ。

前座の朝七さん、七三分けで若々しさは正直ない。
が、噺を聴いてびっくりした。
まず、さすが一朝一門というか江戸弁がきれい。
でもって落ち着きがあって声もよく、すげえ上手い。なんだこれ。前座ってレベルじゃねーぞ。

馬石師の一席め、先週あたりにフルマラソンを走ってきたらしい。
トレーニングをしてきたとかで「30Kmを超えたあたりからいつもなら足が動かなくなるんですが……」とマラソン談義になりかけて「こんなこと話しにきたんじゃない」と我に返る。
ふわふわとした口調で話す色っぽい噺がなんだかいい感じ。

兼好師の一席め、一度暖かくなったのに寒くなると猫がエンジンルームに入り込む事故が増えるという話から、車の走行中に猫の声が聞こえてパニックになり……という小咄だったのだがオチで盛大に間違える。珍しい。多分「猫のせいでネズミ捕りに捕まった」といいたかったんだろうけど、「ネズミのせいで……」といってしまい、会場中が「?」となる。「さっきそこで考えたの」と兼好師も苦笑い。
交通違反などをすると、昔は身代わり出頭が多かったのだが今ではほぼ通じなくなってきているといい、「身代わりがいればいいのに」と思うことがある、と『干物箱』に。
花魁からの手紙を盗み読みして騒ぎ出すパターンもあるが、兼好師は吉原に行った若旦那を想像して「羨ましいー」と独り言を発して「まだ寝てねえのか」と大旦那に話しかけられるパターン。
大旦那が若旦那となんとか折り合いをつけようとしている関係性が透けて見える。

二席め、主人公である町内の若い者の男のソツのない軽さと女房の悪妻ぶりが楽しい。
そうはいいながらも、なんだかんだで仲がいいというか険悪な関係ではないところがいかにも兼好師っぽい。

馬石師の二席め、あのほわっとした話しぶりと『鰍沢』の緊迫した雰囲気とは合わないかとも思ったが、終盤のお熊が追ってくる場面などはぐっと引き込まれる。
なぜか会場の空調なんだかなんだかわからないが「ゴォー」っという音がしていたのだが、鰍沢の場面では逆に噺の内容と合っていた。
最後の「おザイモクで助かった」というオチはなく、ハメものが入って緊迫感をさらに煽っておいてふっと緩めて終わり。

終演後、さて次は亀戸で一之輔師の独演会だ……と思って会場に行くも誰もいない。
時間か場所を間違えたか? と確認するとなんと日付をひと月も間違えていた。
……ええー……。2月と3月は曜日が同じだからこういうこともあるのか……。あー大失敗だー……。
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人形町噺し問屋 その七十九 夜の番組 [落語]

人形町噺し問屋 その七十九 夜の番組
於:人形町 日本橋社会教育会館

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『千早振る』
三遊亭兼好『薮入り』
柳貴家雪之介 太神楽
三遊亭兼好『花見の仇討ち』

iPhoneのiOSを11にしたらSo-netのブログ用アプリが対応していない上に対応するつもりもない、とのこと。もともと不完全で不満の多いアプリではあったが、ないともっと不便だ。
他のSo-netユーザーはどうしてるんだろ。
というかもうブログという媒体がすでにオワコンなのだろうか。かといってTwitterもなあ……。

ご挨拶、なぜかほぼスーパーあずさのトイレの話。
最近のトイレは高性能なんだかよくわからない、というような話で爆笑をさらう。

じゃんけんさん、やっぱり前半部はかなりこなれてきているというか安定感がある。
が、神代が女乞食になったあたりの後半部がガクッと息切れした感じになっているのが惜しい。
でも今年入って格段に上手くなってると思う。

兼好師の一席め、今は就職の採用もAIが判断する時代だという。履歴書などを読み取ると、その人のFacebookやTwitterなどを検索して書き込みの内容をチェックしてるんですって、という。
「だから『今日聞いた落語が面白くなかった』とか書いていると『この人は悪口を書く人だ』と判断されて落とされるんですよ」だとか。このブログは基本「面白かった」としか書いてないからセーフ。
でも昔はそんなに自由に仕事を選べなかった、というところから『藪入り』に。
話の大筋は同じなんだけれども、両親それぞれにキャラクター付けがしっかりされていてかなり新鮮に聴こえる。

雪之介さん、よく見る五階茶碗とか傘の回し分けとかはなしで皿回しがメイン。
鍬の太神楽は初めて見た。

兼好師の二席め、シーズン到来。
元武家という役柄なのに、どうしても職人気質が出てしまうという花見の趣向の稽古風景がとにかくおかしい。
六十六部役の清さんのおじさんもいいキャラをしている。

終演後は特にどこにも寄らずまっすぐ帰宅。
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小平ふるさと村寄席 [落語]

第11回小平ふるさと村寄席
於: 小平 小平ふるさと村

柳家あお馬『出来心』
三遊亭兼太郎『寄合酒』
三遊亭兼太郎『徂徠豆腐』

今日は天気が良くて暖かいという天気予報を信じてバイクで会場に向かう。
……曇天で寒いじゃんよー話が違う。
会場は旧家の家屋を改築復元したものだそうだ。
入場無料ということもあり、なかなかの盛況。

あお馬さん、師匠譲りなのか前座ながらだいぶ落ち着いた雰囲気。

兼太郎さんの一席め、こちらも師匠譲りかまずは会場を褒め倒す。でちょっとチクリと刺して笑いを取る。あと町屋自虐みたいな。
入場無料で子どもやあまり落語を聞かなそうな人も多いからか、まずは鉄板の「わーわーもの」の噺。
味噌の場面は子どもたちにもウケていた。

一席めが終わって皆ぞろぞろと退席。
あれ、これでおしまい? んーでも無料だからそういうこともあるのか? 「おなーかーいりー」という声も聞こえなかったし。でもそれにしちゃ追い出し太鼓もならないし。でも普通の落語会じゃないからそういうこともあるかもしれない。「終わりです」って言ってるスタッフもいるし。でも終わりっていう雰囲気でもないんだよなあ……とグズグズしていたら兼太郎さんが再登場。

「最初にちゃんと言っておかなかったのがまずかった。今日は二席演るつもりでした。味噌かクソかわからない噺で終わるの嫌でしょ」。あー仲入りなしの短い間を挟むパターンだったかー。
1/4くらい帰っちゃったけど……。
前に聴いたときよりも更に噺が整理されているように思えた。

しかし会場は古民家を改造したところで暖房もなく、戸が開けっ放しなので寒い!
ダウン着たままでも寒く、まあ『徂徠豆腐』には合っていたか。
日が暮れないうちにとっとと帰る。
途中であまりに寒く小腹も空いたので肉まんでも食うかとコンビニ入ったら2軒連続で肉まんなかった。ローソンてもう肉まんやってねえの? 早いな……。
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らぐろ亭 第20回 一蔵・小辰二人会 [落語]

らぐろ亭 第20回 一蔵・小辰二人会
於:駒込 妙義神社

入船亭小辰『長屋の花見』
春風亭一蔵『愛宕山』
春風亭一蔵『粗忽長屋』
船亭小辰『蒟蒻問答』

新しいレンズが欲しい。
28-300mmとかの高倍率ズームレンズが欲しい。この間CP+へ行ってから物欲が止まらない。
純正にするか安さと軽さでタムロンにするか。悩みどころ。

いつもは開演前のトークもないのだが、今回は20回スペシャルということで常連から後ろ幕(みたいなもの)が贈られたそうで除幕式的な感じで。
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Nikon Df
高座に小辰さんが座るとちょうど肩に小さな小辰さんが乗っているような感じに。

小辰さんの一席め、右目のまぶたに傷があり、どうしたのかと思っていたら酔っ払って看板にぶつかったらしい。私自身は酔っ払っても具合が悪くなるだけで、記憶をなくしたり性格が変わったりしない(と思う)のでそこまでへべれけになれるというのもちょっと羨ましい。
それを反省して昨日から断酒中なのだとか。
そんなところから酒盛りの噺に。東京では今日開花宣言がされて時期的にドンピシャ。
長屋連中と大家の噛み合うようで噛み合わない会話が楽しい。

一蔵さんの一席め、先日小辰さんと市弥さんと行った熱海の旅の仕事の話をマクラに。
その仕事では交通費を節約するために一蔵さんの車で行ったのだとか。
以前他の会で聞いたのだったか、その中では一蔵さんしか免許を持っていないそうだ。
で、一蔵さんがふたりを迎えに行くそうだが、「市弥は私と同じ環八沿いに住んでるからいいんです。でも小辰は環七沿いに住んでるんです(環八と環七は行き来しにくい)。そしたら普通は『じゃあ〇〇までは電車で行きますよ』とか言うじゃないですか。そういうの一切ないの! しかも途中で飯を食ったときに『缶ビール2本だけいいですか』とか酒まで飲んで! でも(香盤的に一番上だから)俺が全部金を出すの!」とだいぶご不満のご様子。というか小辰さんがかなり一蔵さんに甘えてるんだろうなーというか仲良すぎ。
東京に帰る日も打ち上げがあり、一蔵さんは飲めないのにふたりはへべれけだったとか。「助手席に座ると酒臭いから」と帰りの車中ではふたりとも後部座席に座って楽しそうに話していたそうで「俺はひとりで黙々と運転してるの。運転手か!」。
でもなんだかんだで「ものすごく楽しかった」そうで、そこから旅の噺に。
幇間の一八は太っているという設定で、山登りもあっさりバテる。一蔵さんの汗も尋常ではなくやたらリアル。
傘を持って崖を降りる場面が賑やかで楽しい。

二席め、とにかく全面的に明るい一席。
「おめえ昨日の夜どうした?」「浅草で飲んで、看板に頭をぶつけて」「ほら、そこで死んだんだよ!」と小辰さんのマクラに乗っかって笑いに変える。
というか一蔵さんと小辰さんの関係もこの噺のふたりと似ているような。

小辰さんの二席め、墓掘りの権助と八公との仲良しぶりがこれまた小辰さんと一蔵さんの関係っぽい。
きちんとそれぞれの登場人物のキャラが立っている。

打ち上げにも参加。美味しい日本酒などをいただく。
小辰さんは本当にお茶ばかりでお酒を飲んでいなかった。
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兼好∞ シーズンII(第7回)七度狐 [落語]

兼好∞ シーズンII(第7回)七度狐
於:巣鴨 スタジオフォー

三遊亭じゃんけん『阿弥陀ヶ池』
三遊亭兼好『粗忽長屋』
柳亭こみち『七度狐』
柳亭こみち『虱茶屋』
三遊亭兼好『小言幸兵衛』

昼は暖かかったので散歩がてら町屋まで歩いて荒川線沿いを少し散策する。
家の近所にあってテレビの「汚なミシュラン」にも出ていた寿司屋でランチを食べたり。気にはなってたんだけど入ったのは初めて。入ったら店主とおかみさんが小上がりでのど自慢見ながらメシ食ってるという。なんか昼メシ時分に人んチに上がり込んだような気まずさを味わう。
会場まで特に撮りたいような被写体も見つからず。これなら普通に電車できてもよかったな、と思う。

じゃんけんさん、『阿弥陀ヶ池』は何度か聞いたことがあるが、やはり私が根っからの関東の人間だからかなんとなくピンとこない。普通の『新聞記事』の方が面白いように思えるんだけどなー。
思うに『阿弥陀ヶ池』は上方の噺だからか、話の要素が多すぎでガチャガチャしすぎ、前座が扱うにはちょっと内容がとっちらかりすぎているんじゃないかと。これをまとめるって結構大変なんじゃないかなあ。
仕込み忘れがあったらしく、途中「……んん? なんか仕込み忘れたなあ」と正直にバラす。そんな正直なのは天どん師くらいしか聴いたことない。

兼好師の一席め、好の助さんの襲名騒動の裏側というか事情説明を。
好楽師は彦六一門在籍時の名前である林家九蔵を大切にしていて、その名前を一番可愛がっている弟子の好の助さんにつけようと思ったのだが、海老名家の横槍が入ったそうだ。まあ三遊亭の中にいきなり林家がいても混乱しそうだしやめといたほうがいいと思うんだけど。
で、「一般の人はこんなニュースは一週間もしたら忘れてしまう。でも好の助くんの真打昇進は5月なんです。その頃になったら誰も好の助くんのことは覚えてなくて、『三平が正蔵になれなかったんだっけ?』ぐらいになってしまって、結局海老名家だけがみんなの記憶に残ってしまう。これが悔しい。これを防ぐにはもう好の助くんには『好楽』を譲ってしまえばいいんです。で、師匠は勝手に二代目海老名香葉子を名乗るとかね」そうなったらちょっと面白いけど。というか海老名家ってなんで落語会であんなにでかい顔してるんだろうなあ……。
『粗忽長屋』はコンスタントに聴いている印象。それでも毎回たっぷり笑えるんだからすごいよねえ。

こみち師の一席め、この会はいつも音曲というかライブがあったりするのだが、こみち師にはそんな印象はない。と思っていたらこの『七度狐』にハメものを入れるらしい。しかも三味線、笛、太鼓と「フルオーケストラ」だとか。フルオーケストラでやるのはこみち師も初めてだそうだ。三味線は太田そのさん、笛がじゃんけんさん、太鼓がしゅりけんさん。
『七度狐』は何度か聴いたことがあるが、ハメものが入った形は初めて。結構な頻度で鳴り物が入り、こりゃあ裏方さんたちも大変そう。それにしてもじゃんけんさんの笛上手いな。
ハメものもだが、もちろんこみち師も上手い。狐に化かされる江戸っ子ふたりの軽妙さや、尼さんの妖しい色気なんかがピッタリとくる。

こみち師の二席め、『虱茶屋』は初めて聴く。
お茶屋遊びに飽きた旦那がホームレスから虱を買い集め、幇間の一八や芸者衆に「骨相を見てやる」と言いながら襟足に虱を入れるという噺。
踊っている最中にかゆみに耐えられずに踊りながら虱を取って噛み潰すという虱踊りが最大の見所で、表情や仕草がおかしい。

兼好師の二席め、「こみちさんはすごいですね、楽屋にいる間ずっと話してるの」。そういやこないだもそんなこと言ってたな。
「しかも『この師匠にはこういう話』『この師匠にはあの話』と人によって話題を変える……ってことは全然ないの。とにかくずーっと話してる。こういう人は柳家では珍しい。柳家はとにかく小言が多くてどんなに明るい人が入っても真打ちになる頃には暗くなる。……なんか今日は林家と柳家に怒られそうですが。でも流派によって小言の言い方が違う。柳家は細かくて林家はとにかく怒鳴られる。三遊亭は圓生師匠からなんで、舌打ちされる」と流派による小言の違いから『小言幸兵衛』に。
この噺も割りとコンスタントに聴くな。それでも毎回面白い。
特に仕立て屋の親父が結構すっとぼけてるのがおかしい。

終演後は恒例の打ち上げ。日本酒などをくぴっと。今日はちょっと飲み足りなかったかな……。
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渋谷らくご 古典いろいろ 二つ目 立川笑二がトリをとる会 [落語]

渋谷らくご 古典いろいろ 二つ目 立川笑二がトリをとる会
於:渋谷 ユーロライブ

立川吉笑『舌打たず』
隅田川馬石『粗忽の使者』
入船亭扇辰『鮑のし』
立川笑二『もう半分』

しぶらくは初めて。
会場はラブホテル街のど真ん中。こんなとこもう10年以上きてないなー……。

今日は二ツ目の笑二さんがトリを取るという企画。その企画に兄弟子の吉笑さんが一番手で出るという。
で、入門当時の笑二さんのしくじりトークなどを。自分で焼くタイプのモツ焼き屋で、つなぎで頼んだナスの一本漬けをなぜか笑二さんが焼き出したらしい。

馬石師、治部右衛門と三太夫さんとのやり取りは見ていた留っこが再現する形。
若旦那然とした馬石師がこういうくっだらない内容の噺をするのが面白い。

扇辰師、「落語ってくだらないねえ。『粗忽の使者』とか何にも内容がない。……でも素人時代から40年くらい落語と付き合ってるけど、飽きないんだよねえ」。扇辰師がそういってくれるならしばらく落語は安泰なのだろう。
バリ島に行ってきた話をマクラに、バリでは女性がよく働き男が全然働いていないという。まあ東南アジアってどこもそうだよね。
また、最近は寄席の楽屋で前座さんが全員女性のことも多く、高座後に着替えを手伝ってくれるのだが、下着姿のところから着替えさせてくれるというのはソープランドにきているような気がする「と文蔵さんが言ってました」。
そんな話から女房がしっかりしてて男がぼんやりしてる『鮑のし』に。
ぼんやりしている甚兵衛さんとしっかり者のおかみさんのやり取りが楽しい。

トリの笑二さん、吉笑さんの暴露話に触れ、「あれだけボロクソに言われるとは思いませんでしたが、あの兄さんだって大概ですからね。……こういうのは後出しのほうが有利ですから」と黒い笑みを浮かべながらラジオのディレクターとのエピソードなどを披露する。
「何の噺をしようかと考えていたんですが、せっかくだからもういろいろぶっ壊してしまおうと思いまして」「季節なんかもう関係なく」と怪談噺に。
会話形式ではなく、居酒屋の親爺のひとり語り形式。
ストーリーも多少変わり、サゲの形も変わっている。いやあ、上手いなあコレ。

帰りに赤坂の豊川稲荷に立ち寄ると早咲きの桜がもう咲いていた。
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Nikon Df
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CP+ 2018 [カメラ・写真]

もう一年に一回しか「カメラ・写真」カテゴリの記事書いてないなあ。
写真はほぼインスタにシフトしちゃったし。猫写真もインスタなので「猫」カテゴリもなく、バイク買ってから散歩もほとんどしなくなってしまった。
もう完全に落語感想ブログですな。まあ仕方ない。

で、CP+。
んーとニコンはD850メインでめぼしい新情報などはなし。
ということで恒例きれいなお姉さんギャラリー。
写真はすべてNikon Df。

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マウスコンピューター

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シルイ

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タムロン

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キャンソン

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ニッシン。
あー、もうこの人すんごい超どストライク。いのうえのぞみさんだそうで。

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東芝メモリ
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年3月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年3月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭しゅりけん『八九升』
三遊亭じゃんけん『垂乳根』
三遊亭兼好『普段の袴』
三遊亭兼好『王子の狐』

来る途中、山手線が「気分の悪いお客様がいらっしゃいますのでしばらく停止します」といってしばらく止まる。あれいつも思うんだけど、その客降ろしておしまいなんじゃないの? なんであんなに止まるんだろう。
まあ今日は余裕持って出てきてるからいいけど。などと思っていたら中央線も事故で遅れている。なぜか俺が余裕を持って出てきているときはこういう不測の事態が起きて結局ギリギリになる気がする。

しゅりけんさん、三坊の話からつんぼの噺へ。小噺もまだ危なっかしい感じではあるが、どんどん落語っぽい形になってきている。

じゃんけんさん、こないだも書いたけど、今年入ってなんかぐっと上手くなってきてる気がする。
嫁さんの「垂乳根」の口上あたりから失速していったようにも思えるが、前半の大家とのやりとりなどはかなり自然に聞こえる。

兼好師の一席め、改装した会場に触れ、「最近の技術はすごいですね。どこをどう直したかわからない」とチクリ。「楽屋も汚いまま」と満面の笑みで話す。というか客席の絨毯とかもシミだらけだし、2ヶ月も閉めて何やってたんだろう。まあそれによってチケットが高くなったとか席が狭くなったとかの影響があるわけじゃないので別にどうでもいいのだけれども。
改装中は代わりに三鷹でやっていたのだが、そちらは11時15分からだった。「新宿側から行く人にしてみれば遠くなったので、遅くなるのはいいんですが、この会は10時からなんです。三鷹がなければ『ああ早いなあ』で済んだんですが、一度11時過ぎを経験しちゃうとものすごく早い気がするんです」。まあそうでしょうね。
「だから『11時でいいしゃないですか』と言ったんですが……10時からだと終わった後に他の会場でやっている昼の会に間に合うんだそうで、さらにそれが終わった後に夜の会にもちょうどよく行けるんですって。それが朝が11時からだと昼の会に間に合わない。そうすると夜の会にも間が空きすぎてしまうので結局夜も行かなくなってしまうから、朝は10時からじゃないとダメなんです、って……ええー、そんなに行きますー?」え、あ、まあたまにやりますのでその理屈はすごくわかるんですけど。
「普通年に2〜3回落語聴けば『よく落語聴きに行くよ』って周りにいえるレベルですよ。月に1回行けばヘビーらがーですよ」。らがーって。
「ですから週に2〜3回聴くとか、1日に3つの会聴くとか、ありがたいんですけど、皆さん異常ですからね」。自覚してるから大丈夫です。
噺はガラッ八の軽さが楽しい『普段の袴』。
こういうのを「軽妙洒脱」というんだろうなとしみじみ味わう。
祝儀不祝儀がぶつかるところを必死に語る八公のおかしさはたまらない。

二席め、「まずはお詫びから申し上げます」。何かと思えば「今日は一部二部三部と分かれていてこの会が一部なのですが、三部まで通しで買われてる方が13名いらっしゃるそうで、先ほど大変不適切な発言がございました」。で会場爆笑。「なにもそんなにいなくたってねえ」と兼好師も苦笑い。
『王子の狐』は割とコンスタントに聴いている印象。秋とか春先によく聴くし、なんだかその季節がこの噺によく似合う。
狐を叩いて旦那に叱られる番頭の狼狽ぶりがおかしい。
狐に詫びにきた男の「ウチのおっかあに取り憑いたりしないで。狐に憑かれてなくてもおっかないのに」というセリフはいかにも兼好師らしい。

今日は落語じゃないけど次の用事が入っているので早い時間の会はありがたい。
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