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両国寄席令和6年3月14日 [落語]

両国寄席令和6年3月14日
於:お江戸両国亭

三遊亭楽生『一目上がり』
ステファニー 奇術
三遊亭兼好『愛宕山』

平日に2日連続で兼好師。
とりあえず仕事は平穏になってきた。ホントならこの隙に転職活動とか始めればいいんだけど、一息ついてしまうと何か行動を起こすのが億劫になってしまう。いかんなあ。

楽生師、なにか新しいことを始めたいと東京マラソンを走ったのだとか。
『黄金餅』のように走るルートを並び立てる。
走っている途中のエピソードをいろいろと。走っているルート上では「残り◯Km」のような減っていく形ではなく、現在の走ってきた距離が示されていたそうで、「我々のような縁起商売では減っていくカウントダウンではなく、値が増えていく形式がありがたい」と『一目上がり』に。
明るく勢いがある。

ステファニーはポロン先生。
いつものように積みマジをいくつか。初めて見るものも。
相変わらずテンションがつかみにくいというか……。

兼好師、「春になるとああいう人が……」といって笑わせる。
「昔の江戸であまりなかった遊びというのは山遊びだそうですね。なんといっても関東平野が広いので、山へ行くこと自体が大変だったようで。私も山は好きで、ちゃんとした山ではなくてちょっと小高くなってるところとか、仕事で訪れた土地でそういうところがあると登ったりします」と岐阜城がある山を着物で登ったときの苦労話をマクラに。
兼好師の『愛宕山』は2年半ぶりくらい。
一八は旦那からあれだけ念を押されながらもハナっから山に登るつもりがないという幇間らしからぬやる気のなさ。
繁蔵に煽られてようやく登り始めるも、「こんなものは鼻唄を歌いながら登れる」といいつつすぐにへばっていく様子がおかしい。このグラデーションの加減が本当に上手いと思う。
ようやく旦那に追いつき、かわらけ投げの説明をされても「あんな小さな輪に!? いやあアナタはできない!」と断言し、「お前幇間だろ!?」と旦那に呆れられるのも楽しい。
そんな「歌も歌えない、踊りもダメ、ヨイショもできない」と評された一八だが、旦那から贔屓にされているのは「谷底に落とされても死なない」とか「谷底に落ちてもなんとか這い上がろうと工夫する姿勢」というのだから旦那もなかなかエグい性格をしている。
谷底に落ちた後に、傘から手を離そうとしているのに手は傘を握りしめたまま指が開かないというのがなんともリアル。こういう妙なリアルさと、唐傘一本で空を飛ぶ荒唐無稽さが混在しているのも落語の面白さだなあと思う。
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