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渋谷らくご 軽快にして重厚 兼好落語が楽しめる! [落語]

渋谷らくご 軽快にして重厚 兼好落語が楽しめる!
於:渋谷 ユーロライブ

春風亭朝枝『提灯屋』
橘家文蔵『笠碁』
こばやしけん太 音まね
三遊亭兼好『不孝者』

渋谷に移動。
雨の渋谷はとにかく歩きづらい。

朝枝さん、『提灯屋』は久しぶりに聴いた。
面白い噺だとは思うのだが、あまり聴かないのは提灯に入る紋のことを聴いている人の方もわからないからなのかな。
「俺んトコの紋は〇〇を✕✕してるってヤツだ!」といわれて提灯屋の主人と一緒に「?」となり、それが何の紋かと明かされて「ああそうか!」となる一種のアハ体験が面白いのでは。今は家紋のことは自分ち以外全然わからないんじゃないだろうか。昔は一般常識だったんだろうなあ。落語ってこういう昔の人の素養の高さを見せつけてくるときがありますな。

文蔵師、「こんな足元の悪いなかありがとうございます。私も趣味といえば散歩くらいしかないんで、雨の日はできないんですよ。池袋近辺に住んでるんでいつもあの辺りを歩いてるんですけどね、まあ声を掛けられますね。ひどい時は日に三度ってことも。1回めと3回めに声掛けてきたのが同じヤツだったりしてね。どうしてもアタシを連行したかったんでしょうなあ」。
趣味の話から碁将棋の話に移り『笠碁』に。
お爺さんふたりの意地の張り合いがどこかカラッとしている。待ったをかける旦那の方が明らかに立場が上のようにやる人が多いが、文蔵師の場合はほぼ対等な感じがする。なのであまり力に任せて待ったを呑ませようとする感じがあまりないのがいい。

兼好師、「文蔵師匠が怖いのは見れば分かりますけど……朝枝さんも結構怖いですよね? なんかこう……笑顔でプスっといきそうな殺気があるというか……」。なんかわかるような。
サブタイトルについている「軽快にして重厚」という表現にふさわしい一席。
『不孝者』は何度か聴いているが、聴くたびに深みが増している印象がある。
大旦那が決して順風満帆ではなく、紆余曲折を経て欣弥とヨリを戻そうか……というその瞬間に「お供さーん!」と声を掛けられて見上げる表情が素晴らしい。

家に戻って猫のお世話をしているとキャットタワーの柱が折れかかっているのを発見。爪を研ぎすぎて周りに巻きつけてある縄が剥がれ、中の柱で研いでいたらしい。重心的に折れたら結構ヤバそうな位置の柱なので疲れた体にムチ打って猫に邪魔されながらキャットタワーをバラす。
天井まで届くタイプのだから大変なのですよキミたち。
新しく買ったのが届いたら今度はまた組み立てなければ……。
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小夏

こんにちは。
先日、申し訳ないと思いつつ兼好さんの落語をYouTubeで聴きました。
演目は大工調べ。
とても声と口調がいいですねー。
マクラも面白いし。
笑点レギュラーでしたら、かなり人気があったんじゃないかと個人的に思いました。
もちろん今も人気はあるのでしょうが。
今度白鳥さんと渋谷でやるみたいですね。
行きたいなー(^^)
by 小夏 (2023-04-23 17:23) 

MaQy

>小夏さん
こんばんは。
兼好師のマクラは絶品だと思います。
毒舌もカラッとしてるので軽く笑い飛ばせるような感じですし。
正直笑点レギュラーにならなくてホッとしてます。
これ以上人気が出たら追いかけきれないし、何より木戸銭が爆上がりしてしまうので……(最近一之輔師に全然行けません)。
白鳥師との二人会も楽しいですよ。
by MaQy (2023-04-25 00:00) 

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