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かめあり亭 第74弾! ピーチスワン 春はあけぼの! [落語]

かめあり亭 第74弾! ピーチスワン 春はあけぼの!
於:亀有 かめありリリオホール

三遊亭白鳥 桃月庵白酒 オープニングトーク
桃月庵白酒『桃太郎』
三遊亭白鳥『ラーメン千本桜』
桃月庵白酒『寝床』

とあるルートから格安でチケットが手に入る。ありがたや。
まずはオープニングトーク。
ネットニュースで笑点メンバー候補として白酒師の名前が上がったらしく、「決まったの?」と白鳥師。「決まってたってここでいうわけないでしょ。お客さんに話したってアニさんには絶対教えない」とにべもない。
「それにしても宮治もなあ……笑点メンバーになっていつも『疲れた』って言ってて同じネタばかり……」と気遣われる(?)。
「候補として名前が出ても、『知名度はないが寄席では人気者』とかいう枕詞が付くんですよ。これ失礼じゃない?」とか「木久扇師匠の後釜は木久蔵だったりして。三平は子どもが小さいから『子どもがいじめられる』って理由もあったみたいだけど、木久蔵のところは子どもももう大きいから大丈夫」「そういや孫も高座上がってるらしいじゃないですか」「もしかしたら後継は孫ってのもあるかも。木久扇師匠が後ろについていて……」とかいろいろと好き勝手なことを楽しそうに喋る。これで白酒師だったら面白いけど。
「いたたまれない話していい?」と唐突に白鳥師が話題を変え、寄席の終わりにラーメン屋に行った話を始める。「思ったよりここでウケたから寄席のマクラで使おう」とのことなので詳細は書かないが、ラーメンが気管に入ってむせたという話。
「今日は『ラーメン千本桜』をネタ出ししてるからそんな話したんですか?」「いや全然そんなつもりはなくて。途中で気づいたけど」「なんで正直に言っちゃうの。そういうことにしとけばいいのに」と両師の性格の違いもよく分かる。

白酒師の一席め、「白鳥アニさんは変わったお人で。地元にも行ったことあるんですよ。でも実家には行ったことがない。『ウチは両親も死んじゃってるから』って。地元の友だちに『嘘だよ生きてるよ』ってバラされたりして。で、会ってみたんですけどやっぱりなんていうか……変わってるというか……いやそんなこといっちゃいけないんですけど。ちょっと失礼な感じとか似てるんですよね」と白鳥親子についても。
親子の話から「最近の子は情報が入りすぎている」と『桃太郎』に。
昔の子どもも桃太郎を聴いただけでは眠らず、むしろ興奮して「もっと他の話もして!」とせがむというのは初めて聴いた。
最近の子どもはなんというか冷めていて、「あっ、はい、どうも」みたいな感じで落ち着いているのがなんかおかしい。

白鳥師、屋台のラーメン屋の親父が、折り合いの悪い実家の兄のラーメンコンテストを手伝う噺。
正直私にはピンとこなかったかな……。どうも人情噺っぽい新作には私は惹かれないようだ。爆笑ものとか不条理ものとかは好きなんだけど。

白酒師の二席め、「白鳥師匠の噺、すごくいい話なんですけど途中で変なギャグを入れるのがね……。弁財亭和泉さんが『白鳥師匠の噺はギャグさえなければすごくいい話なんですよ』といってたんですけどよくわかります。あとウチの師匠も白鳥アニさんの噺をやることになって。音源を見て『そのままやらなくていいんだろ?』と余計なギャグを抜いて整理したらすごくいい噺になってたんですよ。それを袖で聞いてたアニさんが『あれってそんないい噺だったんだ!』って言ってました」だそうで。
もうすぐ行われるわん丈さんつる子さんの披露興行に触れ、「抜擢されたからすごく芸がいいのかといったらそれほどでもない。抜擢って結構タイミングなんですよ。例えば過去に『この人を抜擢したらどうか』って席亭から提案があって、協会としてはじゃあそうしましょうかとなったんですが、その人の師匠がスケジュール上どうしても披露興行に出られないということがわかった。そしたら『じゃあいいや』って抜擢が流れたり、そういうことがよくあるんですよ」とかいろいろと裏話的なことを。はあああいろいろあるんですなあ。
「披露目の口上にもいろいろありまして、褒めるのは難しい。昔は文楽師匠は有望な若手には『彼はまだまだ未熟で』と突き放した。芸に難があっても人間的にいい人には『彼は親孝行で』と褒める。で、これが一番パターンとして多いんですが芸もまずくて人となりも悪い人の場合は『彼にはキラリと光るものがある』と。なにが光ってるのかは言わない」。へえ。
昔の習い事でお師匠さんが褒めるのに困った旦那がいたと『寝床』に入る。
旦那が声の調子を見るために唸っている最初の場面で「何だこの金盥は。いらないよ下げなさい」というセリフが何度も繰り返されるのがおかしい。
使いから戻って来た繁蔵が「提灯屋さんは注文が入ったそうで、くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」:」と後半いきなり何を言っているかわからなくなるというのも面白い。それも毎回なのでわかっていても笑ってしまう。
機嫌を直しかけた旦那が「さすがに店立てというのは大人気なかった。でももう義太夫を語る気分ではないので、店立てはなしで会もなし」といいながらも繁蔵に「そこをなんとか」といわせたい、というめんどくさい感じがまたたまらない。最後には「もう! 繁蔵! 語るよバカ!」とはっちゃけてしまうのがかわいい。
店子たちが料理を食べているシーンでラーメンを食べてむせる場面を入れているのがさすが。アドリブの能力高いなあ。
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