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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年3月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年3月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭しゅりけん『八九升』
三遊亭じゃんけん『垂乳根』
三遊亭兼好『普段の袴』
三遊亭兼好『王子の狐』

来る途中、山手線が「気分の悪いお客様がいらっしゃいますのでしばらく停止します」といってしばらく止まる。あれいつも思うんだけど、その客降ろしておしまいなんじゃないの? なんであんなに止まるんだろう。
まあ今日は余裕持って出てきてるからいいけど。などと思っていたら中央線も事故で遅れている。なぜか俺が余裕を持って出てきているときはこういう不測の事態が起きて結局ギリギリになる気がする。

しゅりけんさん、三坊の話からつんぼの噺へ。小噺もまだ危なっかしい感じではあるが、どんどん落語っぽい形になってきている。

じゃんけんさん、こないだも書いたけど、今年入ってなんかぐっと上手くなってきてる気がする。
嫁さんの「垂乳根」の口上あたりから失速していったようにも思えるが、前半の大家とのやりとりなどはかなり自然に聞こえる。

兼好師の一席め、改装した会場に触れ、「最近の技術はすごいですね。どこをどう直したかわからない」とチクリ。「楽屋も汚いまま」と満面の笑みで話す。というか客席の絨毯とかもシミだらけだし、2ヶ月も閉めて何やってたんだろう。まあそれによってチケットが高くなったとか席が狭くなったとかの影響があるわけじゃないので別にどうでもいいのだけれども。
改装中は代わりに三鷹でやっていたのだが、そちらは11時15分からだった。「新宿側から行く人にしてみれば遠くなったので、遅くなるのはいいんですが、この会は10時からなんです。三鷹がなければ『ああ早いなあ』で済んだんですが、一度11時過ぎを経験しちゃうとものすごく早い気がするんです」。まあそうでしょうね。
「だから『11時でいいしゃないですか』と言ったんですが……10時からだと終わった後に他の会場でやっている昼の会に間に合うんだそうで、さらにそれが終わった後に夜の会にもちょうどよく行けるんですって。それが朝が11時からだと昼の会に間に合わない。そうすると夜の会にも間が空きすぎてしまうので結局夜も行かなくなってしまうから、朝は10時からじゃないとダメなんです、って……ええー、そんなに行きますー?」え、あ、まあたまにやりますのでその理屈はすごくわかるんですけど。
「普通年に2〜3回落語聴けば『よく落語聴きに行くよ』って周りにいえるレベルですよ。月に1回行けばヘビーらがーですよ」。らがーって。
「ですから週に2〜3回聴くとか、1日に3つの会聴くとか、ありがたいんですけど、皆さん異常ですからね」。自覚してるから大丈夫です。
噺はガラッ八の軽さが楽しい『普段の袴』。
こういうのを「軽妙洒脱」というんだろうなとしみじみ味わう。
祝儀不祝儀がぶつかるところを必死に語る八公のおかしさはたまらない。

二席め、「まずはお詫びから申し上げます」。何かと思えば「今日は一部二部三部と分かれていてこの会が一部なのですが、三部まで通しで買われてる方が13名いらっしゃるそうで、先ほど大変不適切な発言がございました」。で会場爆笑。「なにもそんなにいなくたってねえ」と兼好師も苦笑い。
『王子の狐』は割とコンスタントに聴いている印象。秋とか春先によく聴くし、なんだかその季節がこの噺によく似合う。
狐を叩いて旦那に叱られる番頭の狼狽ぶりがおかしい。
狐に詫びにきた男の「ウチのおっかあに取り憑いたりしないで。狐に憑かれてなくてもおっかないのに」というセリフはいかにも兼好師らしい。

今日は落語じゃないけど次の用事が入っているので早い時間の会はありがたい。
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