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新春おもしろ落語 in 千寿青葉 [落語]

新春おもしろ落語 in 千寿青葉
於:北千住 千寿青葉中学校

三遊亭げんき『牛ほめ』
三遊亭兼好『饅頭こわい』
三遊亭兼好『干物箱』

年に一度、北千住民であることを感謝する会。
兼好師二席で無料なんてそうそうないからなあ。

開演前に校長やPTAの挨拶があるのはいつもの通り。
いつものことだが、これ、いる? まあ学校らしいっちゃらしいが。

げんきさん、最近は『牛ほめ』が多いね。
「左右の壁は砂ずりで」を教わってるときに「佐兵衛のかかあは引きずりだ」と間違え、親父から「伯父さん気にしてんだ」と否定されないのがおかしい。
兼矢さんもそうだったんだけど、「ウチの牛はほんの駄牛だ」と伯父さんが謙遜したときの「だうしてだうして」が「Why?」の「どうして」なんだけど、「なかなかどうして」の「どうしてどうして」なんじゃないかなあ。

兼好師の一席め、「この学校は20周年だそうですけど、そのうち18年も呼んでいただいている。ほかにもこんなイベントがないこともないんですけど、18年も続くことはほとんどない。校長が変わったり担当者が変わったりしたらそれをきっかけにやめることが多い。でもこの会は校長が変わろうが担当の先生が変わったりPTA会長がタヒんでも終わらない。建て替えで仮設校舎が川っぺりに建てられたら普通やめますよ。ありがたいですねえ。……でもこの会は中学校でやってるのに中学生がまったくこないってのがいいですよね」と地域寄席でもいつもと変わらない軽快で毒を含んだマクラ。さすがです。
「ただ、若い人はしょうがないんでしょう。私もそうでしたし。でも年をとるとわかってくることもある。昔は親の世代が『アイドルなんて見分けがつかない』といっていたのを『なにいってるんだ、ぜんぜん違うじゃないか』と思っていましたが、私も今のアイドルとか全部同じに見えますもんね」と昨年の紅白を例に出して最近の芸能界についていけないというところを。ただ、昔の歌謡曲のよさもわかるようになってきたといい、八代亜紀の『舟唄』の冒頭で「この登場人物は安い酒を呑んでいて、女房が怖い」というところまで考察する。
「だから今の中学生も30年くらい経てば落語にくるようになるでしょう。それまで続けてもらいたい」。毎年行きます。
「スマホなどは体の動かなくなった老人が使って、若者は体を使って遊べばいいと思うんですがね……。昔は若い連中がお金を使わずに遊びを考えていた」と町内の若い衆が集まってワチャワチャやっている『饅頭こわい』に。
落語にあまり慣れていない人たちに向けてスタンダードを当ててきた感じだろうか。
蛇を怖がる松公が、蛇に襲われたと言い張る「おいコラ待て松公」の言い方が楽しい。

二席め、チョコレート色の着物とオレンジの袴。この着物は初めて見たかも。
先日の「けんこう一番!」でもいっていた国会議員の身代わりの話を。「……という話をこないだしていたら客席に自民党の先生がおりまして、直々にメールがきた。うわーと思って謝ったんですけど、『いえ、ああいうことは国民の声としてもっといってください』と返信をいただいた。だから私は自民党からお墨付きをいただいてワルグチを言えるんです!」と胸を張る。
身代わりの話から『干物箱』に。
前回聴いたときは若旦那と善公の打ち合わせがなく、大旦那から「アレはどうなった?」と聞かれる場面がなかった。多分兼好師ではこれが通常だと思うのだが、今回は巻頭巻軸や小僧の定吉が風邪をひいた話が入る。ちょっと珍しい?
大旦那から「貸本屋の善公てのがいるだろう。アイツはどんなヤツだ?」と聞かれるシーンが楽しい。

最後にPTA会長の挨拶。「私はこの3月で任期を終えますが、私がタヒんでもこの会は続けていただきたい」。洒落の分かる人でよかった。
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