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両国寄席令和6年4月8日 [落語]

両国寄席令和6年4月8日
於:お江戸両国亭

三遊亭良楽『がんばれ!!朝乃山』
ケンメリ 漫才
三遊亭兼好『天狗裁き』

抜歯後に後処置をしなければならないってことで午後休をとって歯医者に。
処置自体はすぐに終わったのでじゃあ落語。

兼好師、「新年度が始まって新入社員の人も1週間が経ちましたけど、まだ仕事らしい仕事はしていないでしょう。まだ遊びみたいなもの。私は噺家になる前にサラリーマンをやってたんで私も経験がありますが、最初のうちはね。特に私はバブルの終わりごろに就職したんですが、あの頃は新入社員のほうが『バブルなんて終わるぞ、危ないぞ』という危機感があった。その前の世代はまだイケイケが続くと思っていて何も気づいていないか、もしくは現実から目をそらしているか。あの頃は新入社員なのにタクシー券とかもらえましたから。半年くらいは新人研修なんて名目で遊んでいましたねえ。紙問屋に努めていたんで、印刷会社とかデザイン事務所とかに見学に行ったり。あの当時はパソコンもこんなに大きくて、『これをこうすると、写真の中の電線が消えるんです』って見せてくれたり。で我々は後ろで『おおー』とかいってるんですよ」。Photoshopの電線消し……! スタンプツール使ってやったなー。あれそうは言ってもちゃんと周囲となじませるのは大変だったんだよなー。今はAIがやってくれるみたいだけど。ちゃんと兼好師の仕草も左ではキーボードのキーを押しながらドラッグしてる……! そうそう左手でAltキーを押しながらサンプリングして、マウス操作で塗りつぶしていくんさ。「同僚がビールのポスターの水着のお姉ちゃんを見て、『水着は消せますかw』って聞いて周りは『おいおいw』なんて言ったりして。楽しかったですねえ」。今なら完全にアウトな感じが……。
「遅刻したりすると紙を丸めてそれで殴られたりしてましたね。今じゃ絶対ダメでしょうが。今はちょっと新人に怒ったりするとすぐ『ハラスメントだ』ってなりますから。遅刻しても『なんで遅刻したんだ馬鹿野郎!』なんて完全にアウト。今は『なんで遅刻したんだ! どうしたら遅刻しなくなるか一緒に考えよう』なんですって。それもどうかと思いますけどねえ……」。後輩にはヘタに口きけないし、仕事も頼みづらいんだよなあ……。
「会社の先輩で、いつも遅刻する人がいた。この人は朝に目覚ましを止めて出社する支度をしてコーヒーを飲んでさあ出かけようとするとそこで目が覚めて布団の中だって気づくんですって。つまり目覚ましを止めてから数分の間に、凄くリアルな夢を見てるんです」と夢の話から『天狗裁き』に。
「どんな夢を見た?」と尋ねられる人によってそのリアクションの表情が変わっていくのが芸が細かい。お奉行や天狗に尋ねられたときには絶望的な表情になるのが気の毒ながらもおかしい。
天狗が話すときに「ここは高尾の山中だー山中だー山中だー」と山彦が起きるのも楽しい。

抜歯したところは傷まないんだが、右下の歯がまた痛みだしてきた。それと唯一無事だった左上まで痛くなってきたような……。俺の口ん中どうなってんだ。
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