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上野鈴本演芸場 令和六年四月中席 昼の部 4月14日 [落語]

上野鈴本演芸場 令和六年四月中席 昼の部 4月14日
於:鈴本演芸場

柳家さん喬『真田小曽』
のだゆき 音楽パフォーマンス
柳亭小燕枝『高砂や』
鈴々舎馬るこ『大安売り』
ロケット団 漫才
春風亭一朝『蛙茶番』
カンジヤマ・マイム パントマイム
春風亭三朝『磯のあわび』
柳家小里ん『二人旅』
林家二楽 紙切り 桃太郎 パンダ 尊富士
入船亭扇橋『替り目』

2日連続で鈴本。昨晩は案の定飲みすぎる。二日酔いはさほどでもなかったが昼まで寝る。
家が出るのが遅くなってしまい、しゃーねえ二ツ目枠までは諦めるかと思っていたら常磐線が遅れて翁家社中と玉の輔師も間に合わなかった。もー。

さん喬師、出番順が変わったようだがこんな浅い出番は珍しいのでは。
小遣いの前借りを頼む場面で「おとっつぁんバカだからそのうちわかんなくなる」というセリフがあるが、それがなぜか親を小馬鹿にしているように聞こえないのが不思議だ。

小燕枝師、扇橋師の十八番の『高砂や』を封じてくれたのはちょっと、いや結構嬉しい。正直に言いますと、「もう扇橋師の『高砂や』飽きたー」。
「お前さん、ここらへんに売りに来る豆腐屋さん知らないかい」「ヒデ爺?」は三人集ファンならウケる。けど他のお客さんには伝わらなかったようだ。そりゃそうだ。

馬るこ師、負けた理由が「相手が元銀行員で引き落としでわしの負け」などどれもこれも初めて聴く負け方で楽しい。

一朝師、定吉が建具屋の半公を呼びに行く場面から。
とにかく「バカ半」のバカっぷりが際立っていて面白い。
軽薄なバカを鮮やかな江戸弁で語られるとこんなに軽快で楽しいんだと思わせてくれる。

三朝師、兼好師の『磯のあわび』に似てるなーと思いながらも、もともとは林家彦六師の噺だそうなので、だとするとそちらから受け継いでいるのか。演じ手が少ないのでオリジナルがわからない。まあ誰に習ったのかなんて別に誰でもいいんだけど。

小里ん師、淡々としているのだが、なんだかこの噺は淡々としている方がいろんな情景が思い浮かびやすいのかもしれないとも思う。

代バネの扇橋師、鈴本での代バネは初めてだそうで。まあそりゃそうか。
扇橋師は私服のときは中国人に間違えられやすいのだそうで。池袋演芸場の近くでは、在日中国人?に向けた中国語の新聞を配っていて、配っている人はどう見分けているのか日本人には渡さないのだが扇橋師には渡してくるのだとか。また、一蔵師とお姉ちゃんのいる店に遊びに行こうとなったときは一蔵師が呼び込みと話をつけたそうだが「お連れさんは日本語は大丈夫ですか?」と聞かれたとのこと。確かに私服姿だとそう見えるかも……。
『高砂や』は封じられたものの、やはり十八番のひとつ、『替り目』に。まあでもこっちの方がいろんなシーンがあって楽しい。
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