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真打昇進披露興行 令和六年四月二十七日 [落語]

真打昇進披露興行 令和六年四月二十七日
於:池袋演芸場

林家さく平『金明竹』
柳家花ごめ『元犬』
林家はな平『権兵衛狸』
花島世津子 奇術
柳家小せん『茄子娘』
柳家三三『つる』
ホンキートンク 漫才
三遊亭天どん『不良クラブ』
柳亭市馬『七段目』
真打昇進披露口上
三増紋之助 曲独楽
林家つる子『ストロベリーフィールズフォーエバー』
古今亭菊之丞『親子酒』
柳家さん喬『真田小僧』
立花家橘之助 浮世節
三遊亭わん丈『付き馬』

最近は夜に1時間くらいバイクの練習。ようやく慣れてきて発進もスムーズになってきた。けどまだ坂道がね……。もうちょい練習かな。
なので今日はちょっと日和ってレブルではなく前の125ccで。……楽ー。
しかし以前はバイクをこっそり置いておけるところがあったのだが、久しぶりに行ったらやめた方がよさそうな状態。うーむ。以前池袋の昼席で適当な細道に停めといたら駐禁切られたことがあるからおとなしく駐輪場に停めた方がいいな。しかしそうなると電車で来た方が安いんだよな……。

バイクを置く前に演芸場の近くを通ってチラリと覗くとだいぶ並んでいた様子。バイクを置いて演芸場へ行くと、開場時間前だが入場開始していたようで、行列がなくなっている。前売りを買っているので座れるのは確定してるがやや焦る。まあ結局はさほど悪くない席が取れた。っつーか池袋なら座れれば大体の席でよく見えるし。

前座の前にスーツ姿のわん丈師が高座に登場。池袋の芝居ではわん丈師が前説のようなことをし、つる子師が当日券待ちのお客の相手をしているのだとか。
紀尾井ホールの披露目のチケットが売り切れている日が多いらしく、、さらに転売もされているのだとか。「完売の次の目標は転売だ、と自分で言ってましたけど、実際にされているのを見るとなんだか申し訳なくて。なので、」とチケットを手に入れる方法を本人が話す。
それと契約上一般販売はできないものがあるのだが、法律に詳しい後輩がいうことには「アニさん、これはそのまま売ってはダメですけど、みかんの包装紙として使う分には問題がない。だからみかんを売りましょう」ということになったのだとか。実際に仲入りには「千円みかん」としてあるものが包装紙として使われたみかんが売られていた。「前座さんが駆け回ってくれて、池袋中のみかんがなくなったそうですよ。だから今日はバレンシアオレンジです」なんだそうで。
番頭のごはんつぶさんも高座に上がってふたりでトーク。撮影可ということなので撮らせてもらう。ごはんつぶさん二ツ目に上がったばかりなのに番頭は大変そうだなあ。
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前説のふたりに「いいところは元気なところ」と紹介されたさく平さん、たい平師の御子息かつ弟子だそうで。確かに元気でアドリブもバンバン入れる。

花ごめさん、声がよくて聞きやすい。「もとは居ぬか」というのはシロに呆れたのではなく「お茶を焙じるのはおもとにやってもらおう」という意味で呼ぶのはいいね。けど兄弟が「大八車に轢かれて死んじゃった」とか「長屋の人に川に投げ込まれてそれっきり」とかこのご時世もうやめない? 動物好きとしては噺でも動物が酷い目に遭うのはイヤなのよ。

はな平師は久しぶり。真打昇進してからは初めてか?
『権兵衛狸』の田舎弁を地元の九州弁に換えて。素朴な感じがよりリアルというか昔話っぽい感じになりつつなんだか心地よい。いやこれはいいですね。

小せん師、これは三K辰文舎仲間の扇辰師からか。小せん師の飄々としたキャラもありさらに軽快な感じに。

天どん師、不良を自称する3人のおじいちゃんが公民館の和室に集まって悪巧みをするという噺。まったくもってバカバカしくて楽しい噺。
途中後ろにひっくり返って股引を丸出しにするというのはもう驚かないが、「もう僕くらいになるとお尻で上下きれますから」と尻を右に左に揺らすのがおかしい。

市馬師、やっぱりきっちりきっちりしみじみ上手い。私は芝居の素養はないけれど、なんとなく舞台の感じがわかる(気がする)。

真打披露口上は三三師を司会に、下手から菊之丞師、さん喬師、わん丈師、天どん師、市馬師。
さん喬師がラコステのシャツを買って寄席に着ていったらわん丈師が反応したという。「一回しか着てないからクリーニングしてからあげるよ」とわん丈師にあげたものの、その後着ているのを見たことがない、とクレーム。
馬風師の馬風ドミノは市馬師に引き継がれていた。

つる子師、R-1の決勝に残ったどくさいスイッチ企画さんが作ったという新作。なぜかメイド喫茶でカップルが別れ話をするというシチュエーション。オムライスがおいしくなるというおまじないをつる子師がやるという、似合っているんだか似合ってないんだか。

わん丈師、「今はスーツで来ないといけないんで見せられてないですけど、ちゃんとラコステのシャツ着てます!」と楽屋に向かって叫ぶ。「なんでこんなに袖を気にしながらやってるんだろう」とぼやきが止まらない。いろいろラコステでいじられてたからなあ。
披露興行でやりたいと思っていた噺が『居残り佐平次』と『付き馬』だそうで、「ある師匠が『今日は違うな』とかいうんですよ。で、一昨日『今日は”居残り”だ』っていわれて『居残り』やってウケたんです。そしたら今日は『今日は”付き馬”だ』って。……言いなりですよ」だそうで。
以前浅草の出番があった際に、後学のためにと吉原を歩いたそうで、浅草からの道筋を解説していく。これが噺の中の客と妓夫太郎が歩いたルートになっている。その前フリが効いているので噺もなんだかリアルに距離感が想像できるのが楽しい。……けど「馬」の説明の仕込みがないけど大丈夫? ……と思っていたら、終演後に演芸場の看板の前でお見送りに出ていたわん丈師が「すみません、今日は仕込み忘れです。サゲの意味わからないですよね」と自ら解説をしていた。なんかいろいろ珍しいものを見たような気がする。
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