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両国寄席令和4年10月13日 [落語]

両国寄席令和4年10月13日
於:お江戸両国亭

三遊亭鳳志『松山鏡』
柳家小春 粋曲
三遊亭兼好『品川心中』

やってくれたなあ天歌。
そりゃあパワハラはよくない。日々パワハラに怯える毎日を過ごしている身としてはそこは十分共感できる。
FRIDAYに載っていたのは一方の立場からしか書かれていないので、100%の信頼はできない。けどあの一門では弟子が育たないという事実から見れば、おそらくほぼ書かれていることは間違いないんだろう。書かれていることが事実だとすれば、絶対に許されることではないし、そこは厳しく裁かれなければならないだろう。

だけど、だけど、なんでそれを今このタイミングでやる?

戦うと宣言したのは半年以上も前じゃないか。協会と話し合いをしたのも夏の頃だって話じゃないか。
兄弟子たちの晴れの舞台にミソつけやがって。せめてもうひと月早ければ。
俺は一体これからどんな気持ちで口上や高座を見なきゃならないんだ。
今がどれだけ大切な期間かわからないはずがないのに、なんで兄弟子たちを巻き込んだんだ。
パワハラはダメ、ゼッタイ。それについては本当に気の毒だと思うし、かなりのサイコパスだと思う。
だけど、兄弟子たちの門出を意図的に汚したというこの行為で、俺はもう彼に対して好意的には見られない。
パワハラを受けて性格が歪んでしまったのか……。
これどうなるんだろうなあ。誰ひとり幸せにならない揉めごと。もしかしたら他にもパワハラに悩む前座や二ツ目がいて、落語協会にコンプライアンス委員会ができる、とかになったら少しはよくなるのかもしれないが。
とはいえ一蔵扇橋ファンとして、彼らの晴れ舞台に水を差した講談社と天歌には負の感情しか持てない。

さてここ最近は落語協会を過剰摂取しているのでちゃんと兼好師も行かねば。

鳳志師、最近『松山鏡』よく聴くなあ。この3か月で4回め。その前は3年前なんだから極端だ。

兼好師はちょうどひと月ぶり。
ん、なんか白髪増えて髪型変わった? 若干ツーブロックっぽくなってる。なんかすっごい違和感。
この時期は学校寄席が多いらしく、会津若松の母校でもやってきたそうだ。生徒は特に興味はなかったようで、「目になんの感情もない。一時間やったのにピクリとも笑わない。40分もすると半分くらいは死んだ魚のような目になる。あれは辛かった」そうで。俺からすれば学校で兼好師が聴けるなんてとてもラッキーなことだと思うんだけどね。
「圓楽師匠が亡くなって、『大変ね、両国寄席もなくなるんでしょ?』なんて言われますが……。たしかにここは圓楽師匠が前座に寄席の仕事を教えるために力を尽くしてくれた場所。我々も続けていこうと頑張ってますので」とのことで、両国寄席も続くようで一安心。
「『他の協会と合流すれば?』なんてことも言われますがね……」。って兼好師や萬橘師は人気者だから芸協も欲しがるかもしれないけど、ふたりにしてみれば芸協に入るメリットとかあるのかなあ。談幸師の例からすると、二ツ目のお弟子さんたちも1年とはいえ前座に戻るみたいだし。
「でもそれぞれの団体にそれぞれの特徴がある。遊び場で例えると、落語協会は格式もあるし吉原。芸術協会はもう少し自由なんで四宿。そうなると我々圓楽党はもっと気軽に岡場所、ということで……。あ、立川流は美人局」とオチをつける。
遊び場の話から四宿の品川の話になり『品川心中』に。
板頭だったお染がうつりかえができない、という話のときに「昔は衣替えが今より厳密で、『この日からは単衣、この日からは袷』と決まっていた。だから今でもその時期になると落語を聴かず着物ばかり見ているお客さんがいる。私は普段も着物ですから、そうすると街中でたまに『アナタまだ単衣なの? もう袷よ』といってくる人がいるんですよねえ。あれが腹立つ。だってTシャツ着てる人に『アナタまだTシャツなの?』って言わないでしょ?」とご不満の様子。
お染が心中相手を選ぶときに「なるべく面白い人じゃないとね、十万億土っていう遠いところ行くんだから」と面白さでピックアップしているのがおかしい。なにその人選。
今日は仕返しには行かず、金造が親分の家に戻ってくるところまで。
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