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第51回 みずほ笑ホール寄席 柳朝兼好二人会 [落語]

第51回 みずほ笑ホール寄席 柳朝兼好二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール

三遊亭しゅりけん『転失気』
春風亭柳朝『宗論』
三遊亭兼好『佐々木政談』
三遊亭兼好『元犬』
春風亭柳朝『不動坊』

久しぶりのみずほ寄席。
いつも開演ギリギリになりがちなので今日はかなり余裕を持って車で家を出る。
幸いたいした渋滞もなく、1時間ほど早く着いたのでゆっくりと昼食も摂れる。こんな余裕なのは珍しい。いやそんなの毎回自分の匙加減なのだけれど。

さて兼好師のお弟子さんはそれぞれ持ち味が違い、兼好師の武器をそ各自受け継いでいるように思う。兼太郎さんは顔芸などのパワープレイ、好二郎さんはなんでもできる器用なところを。で、兼好師の一番の武器である「明るく、楽しく」というのは実はしゅりけんさんが一番色濃く受け継いでいるんじゃないかと睨んでいる。しゅりけんさんには裏表のない明るさを感じるのだが、さてこれが二ツ目に昇進してどうなるのか楽しみ。個人的にはこのまま明るさを極めて欲しいなー。

柳朝師は6月に寄席で聴いているが、体感的には久しぶり。
なんかまた痩せた? というか顔と体のバランスとか、顔の造り的になんか操り人形っぽく見える……。悪口ではないです。
柳朝師は日大卒らしく、学長の逮捕ネタとかを嬉々として話す。それにしても「東京大学、日本大学、東洋大学、亜細亜大学と名前の規模が大きくなるほど学力が……」というのはなんか納得。まあ俺自身そんなことを揶揄できるような大学を出ていないけれど。
柳朝師の高座はよくいえば繊細で上品。でそのテイストでたまに結構ど下ネタとかをいきなりぶっ込んできたりしてそのギャップが面白かったりする。
ただ逆に悪くいってしまうとおとなしくてパンチに欠けるといえることもあるだろう。
今日の二席はなんかまあそんな感じ。
もちろん面白いのだが、普段もっと刺激の強いものを聴いているからなのか。『宗論』の若旦那のかぶれっぷりや、『不動坊』の吉公の狂気にやや物足りなさを感じてしまう。なんでもそうだけど刺激に慣れるって怖いね。

兼好師、学校公演が増えてきたということでおばかちゃんな女子校に行った時の話をマクラに。
関係ないけど某二ツ目さんが女子校の学校公演だと大概体育館の床に直接座るのでパンツ見放題だといっていた。なにソレけしからん。目のやり場に困るらしいが。
話をもとに戻すと、兼好師が行った高校はレベルが低いらしく、だいたいみんなスマホをいじっているか、髪をいじっているか爪をいじっているかのどれかだという。兼好師は娘さんで「若い女の子に無視される」ということには慣れているそうだが、蕎麦をたぐる仕草で全員を振り向かせることに成功したとか。
じゃあ『時そば』なにかと思ったら「子どもはいつでもかわいい」と『佐々木政談』に。
兼好師の『佐々木政談』は1年ぶり2回め。ほとんど巡り合わない噺に郊外で出会うとなんかお得な感じ。
あまりに自由奔放すぎる白吉に振り回されたお父つぁんがお白州の最中に何度も目を回してしまうのがおかしい。ほんとにそんなシチュエーションになったら冗談じゃないんだろうが。

二席め、今日は上総屋に「自分は元犬だった」と明かさないパターン。
やっぱりいろんなパターンを作って練って試行錯誤して……ということを繰り返しているのだろう。
以前『元犬』が一番好きと語っていたことがあったが、その好きな噺をいまだにいろいろ変えていく作業をしていることに驚く。

今日はふたりとも客席と呼吸が合わなかったのか、微妙にドカンときていないような印象。まあそんなこともありまさあね。
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