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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年4月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 30年4月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭しゅりけん『黄金の大黒』
三遊亭じゃんけん『もぐら泥』
三遊亭兼好『紙入れ』
三遊亭兼好『天災』

開場時間に行くと、主催者が今後の落語会のスケジュールやら日程変更やらの説明をしていて全然中に入れてくれない。
そこでやってたって後ろの方には聞こえないんだから、せめて開場して開演前にやればいいのに。
そこに兼好師が会場入りしてきたのだが、この会場は楽屋口がない。会場時間を過ぎてもロビーに人が溢れていて、楽屋入りできずに兼好師が困っていた。
なんだかなあ。どうにも素人臭いというか余裕がなさすぎてイマイチこの主催者に共感できない。

しゅりけんさん、いよいよ小咄的な噺から本格的なものへ入ってきた。
しかし『黄金の大黒』とは。あまり他の流派だと前座で演ってるのは聴かないけど。
2〜3度真っ白になった模様。素に戻って「えーと……」と思い出しながらその場面をなかったことにするという大業も繰り出す。
じゃんけんさんによれば「最後までやりきるのが目標」だったのだとか。

じゃんけんさん、以前に聴いたときよりもだいぶこなれていて、安心して聴いていられる。
……前がしゅりけんさんだったから相対効果で余計によく聴こえるのか?

兼好師の一席め、先ごろの女性が土俵に上がった件について、「そもそも『男性だから』とか『女性だから』とかいうからおかしくなる。『土俵には力士と行事などの相撲関係者しか上がれません』として、セレモニーなども全部土俵下でやれば何も問題はなくなる」。なるほど説得力はある。「で、女性で『上がりたい』という人がいたら『じゃああなたは力士っぽいですからどうぞ』ってすればいい」。誰も言い出さないでしょうね、それ。
「伝統的な演芸ではありますが、この高座は女人禁制ではありませんから、もし私が高座で倒れたら女性の方、遠慮なく上がってきてください」と相撲協会をチクリ。「なんならしゅりけんのときだったら倒れてなくても上がってきても構いません」。ひどい。「でも」と続く。「人間国宝とかのクラスになると、その高座はその人の特別な空間なのです。他人が侵してはならない聖域なのです。だから、小三治師や歌丸師が高座で倒れても何もしてはいけないのです」。黒い。
女人禁制の話から女性問題の話に。「『不倫してて……』とか『浮気をしてて……』というより『間男しちゃった☆」といった方が明るくっていいですよね?」。いやそれ全部兼好師の言い方だけの問題では……。
初心な新吉を狙い落とすお内儀さんの獲物を追い詰める表情や声音がたまらない。
翌朝の旦那と新吉の会話で、旦那の顔色を読む新吉の表情もまたおかしい。
この噺はかなり顔芸寄りになっているような……。

二席め、時間的に余裕がなかったからか、割とあっさりとした『天災』。
私はいわゆるおうむ返しものでクドくしつこく繰り返されるのが苦手なので、これくらいスッキリとしていた方がメリハリがあって好き。
ここでも手紙を読みながら顔を顰める紅羅坊奈丸が顔芸になっていた。
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