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三番町ヒロ落語会 [落語]

三番町ヒロ落語会
於:半蔵門 セレクトショップ・三番町ヒロ

入船亭小辰『代脈』『井戸の茶碗』

半蔵門と九段下の中間ほどにあるセレクトショップでの落語会。今回で5回めでそのうち小辰さんが3回出ているのだとか。
一席めの『代脈』は噺自体久しぶり。一時期はよく聴いた気がするんだけど、最近はほとんど聞かない。
落語の後のトークコーナーで言っていたが、この噺は白鳥師に教わったらしい。
「バカな人がバカなことをする」という、小辰さんではあまりやらないタイプの噺で、覚えにくいのだとか。だけどこういうはっちゃけた馬鹿の噺というのも狂気が滲むような気がして面白い。

二席めの『井戸の茶碗』は扇辰師から教わったそうだ。まあ端正だもんねえ。
千代田卜斎の端正ながらの頑固さ、高木作左衛門の爽やかながらの頑固さがそれぞれうまく出ていたように思う。
屑屋仲間の「千三つ」が訳知り顔で「なぜ若侍が屑屋を探してるのか」を語っている場面もおかしい。

落語の後は質問コーナー。
いろいろディープな芸談となったが、わかったのは小辰さんが扇辰師のことが大好きすぎだろ、ってこと。
曰く「師匠の噺なら2回通しで聴いたら覚えられる」「他の師匠に習った噺でも『師匠に似てるね』と言われる」「『徂徠豆腐』『匙加減』は師匠の十八番(と言っても師匠は『十八番なんておこがましい』と否定されるだろうが)なのであえて教わらない」「師匠から教わった噺が一番やりやすい」などなど。
おそらく小辰さんのやりたい落語と扇辰師の芸風がぴったりと合ったんだろうけど、そこまで言える師匠と出会えたことは幸せなんだろうなあと思う。ほとんど扇辰師の話をしてたような気がする。

終演後、皇居を約半週して有楽町のTOHOシネマまで。毎月14日はトーホーシネマズディで映画が安いので『スイス・アーミー・マン』という作品を観る。
ホントは別の作品を観るつもりだったのだが、ポスターを見てなんとなく。……なんだか面白いんだか面白くないんだかよくわからない映画だった。
タグ:入船亭小辰
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