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扇辰日和VOL.61 [落語]

扇辰日和VOL.61
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭辰のこ『織田茶道』
入船亭扇辰『紫壇楼古木』
ホームラン 漫才
入船亭扇辰『薮入り』

クリスマスイブだが彼女は仕事。これは流行りの「クリぼっち」というやつか。まあこの歳でそんなもんどうでもいいんだけど。

辰のこさん、マクラを長めに。
学生時代は割と強いサッカー部に所属し、体脂肪率は9%だったそうだが、引退したら大好物の生クリームを毎日ボウル2杯分自分で作って食べ、1週間で7kg太ったそうだ。聴くだけで胸焼けしそうで会場から悲鳴が上がる。
ネタは先日の扇辰一門会でも掛けたもの。
んー話の流れも強引だし、なんか意味ありげなワードがありながらもそれが伏線になっているわけでもないし。特にトイレの花子さんを呼び出すのに、出てきたのはこまどり姉妹とかわけがわからない。こまどり姉妹の本名が「花子」なのかと思ったら違うし。
極めつけは冒頭に出てくるアイドルの名前が「和歌子」で、主人公の名前が「川越辰朗」。あーこりゃ怒られるんじゃないかなーと思っていたら案の定この後の扇辰師から「俺の名前を出すな! しかもカミさんまで……。今からそんな姑息な笑いとってどうするんだ」とのお言葉。そらそうなりますわ。
なんか辰のこさんの高座聴くたびに「来年5月に二ツ目に昇進します」って半年以上先のこと言い出すし、マクラでも人を食ったような事を言うし、なーんか浮かれてんなーという印象を受ける。まあ噺家さんは口を揃えて「真打になるよりも二ツ目に昇進したときの方が嬉しかった」と言うから、今が一番嬉しいときなのかもしれないけど……。こんなテンションで半年過ごすのかな? なんかしくじりそうでハラハラする。

さて扇辰師、その辰のこさんについて。やっぱりいろいろ細々としくじっているらしく。
昨日扇辰師宅で朝食をふたりで摂り、扇辰師は「俺稽古するからいいところで帰れ」と告げたそうだ。で、稽古して台所を見てみると、朝食を摂ったそのまま食器が残っていたとか。「用足しにでも出かけて戻ってくるのかなーと思ったら帰ってこねえんだ。だから俺が弟子の食い散らかした食器洗ったんだよ!」。で、夜にやはりご飯を食べたときに「お前今朝何か忘れただろ?」と水を向けるも「いいえ?」と答えられ、そこで扇辰師がキレたそうだ。すると返ってきた答えが「ついうっかり」。
「落語協会が許しても私が許しません! 二つ目昇進は延期です!」。まあ小辰さんのときも似たようなこといってましたけどね。
ゲストのホームラン先生についても。一門会のときもいっていたが、「楽しみだねえー。寄席じゃ色物さんが時間調整してくれるから短くなりがちだけど、今日はたっぷりやってもらうことになってるから」と本当に嬉しそう。
噺はかなり珍しいようで、圓生師や彦六師くらいしか演る人がいないらしく、「私も実際の高座を見たことがありません。……だからどう演っていいかわかんねえんだよ」とのこと。もちろん私も初めてだし、ネタ自体を初めて知った。
煙管の羅宇のすげ替えがキーになる噺で、まずは羅宇の説明、それに伴って煙管の説明、そこから脱線してキセル乗車の話に。前座時代に、夜になると駅員がいなくなる駅の情報を前座仲間に聞いたそうで、「誰とは差し障りがあるのでいえませんが……いいなあ、高橋手帳」とまあほぼバラす。
羅宇屋に身を落とした狂歌の宗家に大家のお内儀さんが気付くという噺なのだが、お内儀さんと羅宇屋を取り継ぐ女中のキャラクターが面白い。
扇辰師の噺では『雪とん』にもこんな人出てくるか。裏表はないんだろうけどちょっと意地悪な感じで、お内儀さんに叱られて不承不承という感じがなんかリアル。

ホームラン先生、寄席では何度か聴いたことがあるが、こんなにたっぷりは初めて。
ベテランの漫才師はみなそうなのだが、どこからがネタでどこからが素なのかわかりにくい。それだけ自然と身についているということなのだろう。
最後に勘太郎先生が「寄席ではあまりできないから」と『四谷・3丁目』という歌を歌う。演歌なのだが、「四谷3丁目は4丁目の先の2丁目の信号の手前」となんだかコミックソング風。
その歌っている横で相方のたにし先生が踊り狂い、Y字バランスや前後開脚なども決める。「せっかく俺が歌っているのにお客の視線を全部お前が持ってってるじゃねえか!」でオチ。

扇辰師の二席め、時期的には少し早いか。夏にも聴いた一席。
親の子を想う気持ちが表れてしみじみとする。
明け方、どうにも我慢できなくなって、思わず普段はしない掃き掃除するところなどはいい場面だなと思う。

帰宅中、イブの環七は大混雑で全然進まない。で、停車中はエンジンを切るというバイクのアイドリングストップ機能を使っていたらバッテリーが上がってしまった。うおおおいマジか。
しかもそういうときに限ってスマホを家に忘れてきてしまい、バイクを買ったショップに連絡もできない。
幸い環七はバイクショップが多く、5分ほど押したところで開いているショップを発見。
応急処置としてジャンパーでエンジンを掛けてもらってアイドリングストップを切り、停車中も微妙にアクセルを開けてバッテリーを充電しながら帰宅する。そういやバイク納車するときにショップ店員が「アイドリングストップは使わないほうがいいですよ」といっていたなあ。ネットで見てみると、やはりアイドリングストップ機能の評判はよくなく、「まだ途上の機能」という評価。ホンダなのに……。アイドリングストップはロングツーリングのときくらいしか使わないほうがいいようだ。特に冬は。
バイク屋でバッテリー交換すると2万くらいするそうなので、Amazonで格安バッテリーを注文し、自分で取り替えることにする。あーあ。
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