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第九回ユタカプラン落語会 入船亭扇辰独演会 [落語]

第九回ユタカプラン落語会 入船亭扇辰独演会
於:成増アクトホール5階 第一和室

入船亭辰のこ『たらちね』
入船亭扇辰『片棒』
入船亭扇辰『竹の水仙』

かわら版では小辰さんの独演会となっていたのだが、予約の電話をしてみると「かわら版が間違っているんです。小辰さんじゃなくて扇辰師匠なんですけどいいですか」とのこと。
いいに決まってるじゃないですか。むしろ「料金変わらなくていいんですか」って聞いちゃったわ。

朝から雨が振っていて、電車で行こうか車で行こうか悩んだのだが、出かける時間にはほぼやんでいたので結局バイクにする。車だと小回り効かないし、駐車場探したりしなければならないし。とはいえ降水確率50%でこのどんよりとした空の下を行くのは結構なギャンブル。

会場で兼好追っかけ仲間と出会う。その人もかわら版を見て小辰さんだと思って会場まで来てみたら扇辰師だったと聞いて喜んでたクチ。むしろ小辰さんが好きなのに扇辰師がダメって人いるのだろうか。

辰のこさん、来年5月に二ツ目に昇進するとのこと。
初高座を聴いたあの子がねえ……みたいな親戚のおっさんみたいな感慨にふける。

なぜかこの会は話が終わった後に出囃子が流れず、司会の人が出てきて「次は扇辰師匠の登場です」とアナウンスされる。普通の講演とかならいいんだけど、落語だと違和感が半端ない。

扇辰師の一席目、なんと息子は金と銀のふたりしかいない。
なので、タイトルの『片棒』までたどり着かない。
まあ『真田三代記』を語らなくても『真田小僧』だからいいのかもしれないけど。
いや、『真田小僧』は短縮しただけだけど、この場合はどうやっても『片棒』にはならないのか。萬橘師の『大工調べ』もそうだなあ。
ただ、その分長男の金遣いの荒さや次男の破天荒っぷりが際立つ。
考えてみれば三男の部分はそれまでのふたりに対してかなり地味で、なにかものすごく面白い場面があるわけではないし、冒頭の「うちの倅はみんな金を湯水のごとく使う」というセリフとそぐわない。まあ普段は無駄遣いしているのかもしれないが……。
そこを大胆にカットして、噺が盛り上がったままストンと終わる。単なる時間短縮だけではなく、いろんな計算の結果なのかもしれない。

二席めの『竹の水仙』は久しぶり。
甚五郎の飄々としたキャラクターが扇辰師にハマる。
宿の主人の口ではなんだかんだいいながらもにじみ出る人の好さも心地いい。
それにしても竹の水仙を買いにくるのがいつも郡山剛蔵で、人間国宝がお使いに使われるのがおかしい。

終演後に抽選会。私の前の番号の人と後ろの番号の人が当たるという。
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妙壽寺

11月19日の竹灯籠能ではお世話になりました。
春風亭きいち師の当日のお題をお教え願います。
寺誌に掲載します。
編集担当・信英堂 みなみ
by 妙壽寺 (2016-12-02 10:13) 

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