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人形町噺し問屋 その六十五 [落語]

人形町噺し問屋 その六十五
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭けん玉『黄金の大黒』
三遊亭兼好『王子の狐』
林家花 紙切り
三遊亭兼好『死神』

ここひと月バタバタしていた仕事の目処がなんとか立ったため、ちょっと早めに会社を上がって人形町に向かう。
行けるかどうかわからなかったので予約をセず当日券で。
会場が広くなったためコレができるようになったのはいいが、あ、当日券ちょっと高いのね……。前は一緒じゃなかったっけ?

まずはご挨拶。
豊洲の問題に触れ、「都議の大部分は仕事してないんですねえ」とチクリ。
そして築地で働いていた経験者の意見としては、築地は狭いから活気があるのであって、広いところに行ったらつまらなくなるのではないか、とのこと。
また、「築地はネズミがすごい」というが、そんなものは当たり前であって、豊洲に移転したらネズミも一緒に移動するだけだという。「だってネズミは築地にこだわらないでしょ。『お父ちゃん、みんな豊洲へ行ってるよ、うちも行こうよ』『うるせい! こちとら先祖代々築地で産まれてるんでい!』……なんてネズミいないでしょ」というちょくちょく挟まれる小咄形式の語りが面白い。
それから末廣亭の寄席に出演したことの報告も。
末廣亭は狭いので、冷暖房のためのボイラーを入れる場所がない。で、どうしたかというと高座の下にあるのだそうだ。「あんないつ爆発するかわからないようなボイラーの上で落語やるんですから。ま、お客さんもつまらない落語聴くよりは爆発のほうが面白いかもしれませんね。『爆笑』の意味が変わりますけど」。

一席め、狐を扇屋に連れ込んで料理を注文するときに、狐に天ぷらを、自分には刺身と酢の物を注文する。
何の気なしに聴いていたが、その後料理を食べている仕草でむせる。その酢でのむせっぷりがあまりにもリアルかつ完全に不意を突かれてたまらなくおかしい。

二席めの『死神』は初めてか?
なんか前にも聴いたような覚えがあるので、このブログを始める前かもしれない。
オチがループっぽくなるのもなんとなく聞き覚えがあるような……。
男が生まれた時に父親が「貧乏神以外なら誰でもいいから誰か神様見守ってください」と頼んだので、これまで死神が男に付いていた縁があるというのが新しい。
死神はなんだか独特の間がある。

終演後、受付で販売していた五代目圓楽一門会のチケットを購入。
3日間の興行で、兼好師が大トリ。いよいよ名実ともに圓楽一門会の大看板への道を歩んでおりますなあ。
同じ日には萬橘師も出る。おいおい両エースをつぎ込むとは太っ腹か。
しかも結構いい席。これは楽しみだ。
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