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けんこう一番!第六回三遊亭兼好独演会 [落語]

けんこう一番!第六回三遊亭兼好独演会
於:国立演芸場

三遊亭兼好『氷上滑走娘』
三遊亭じゃんけん『看板のピン』
三遊亭兼好『夢金』
分山貴美子 松宮幹彦 口笛・ウクレレ
三遊亭兼好『明烏』

んーなんかまた調子がよくない。今年はなんだかよく風邪をひく。これが歳を取るということなのか。なんだかボーッとしてしまう。

兼好師の一席め、オリンピックの北朝鮮選手たちに触れ、「『韓国と合同で出るなんて北朝鮮に甘いんじゃないか』とか言われてますが……北朝鮮選手の気持ちは私たちはよくわかるんです。『末廣亭に芸協と一緒に出るなんて圓楽一門に甘いんじゃないか』と言われてますから」。上手い。
高梨沙羅選手についても「最近『化粧に凝ったりして綺麗になったから勝てなくなった』とかいう人がいますが、それは違います。周りが強くなったんです。よしんば綺麗になったから勝てなくなったなら、それはそれでいいじゃないですか。汚いのが飛んでるよりよっぽどいい」と兼好師らしいエール。
スケートの羽生にも触れ、「最近の怪我とかもあれもすべて演出ではないか。強すぎて普通に勝ったってつまらないから」と大胆な説をぶち上げる。
そんなところからスケートお婆ちゃんの新作『氷上滑走娘』に。
かなり久しぶりでほぼ4年ぶり。
座布団の上の仕草だけでちゃんとスケートを滑っているように見えるんだからすごい。
ただ滑走しているだけでなくフィギュアで三回転したり高速スピンまで表現していてそれがとにかく面白い。

そんな中で出てこなきゃならないじゃんけんさんは本当に気の毒だが、そうやってメンタルなどを鍛えているのかもしれない。知らんけど。
以前に聴いた時よりも親分に貫禄がついてきた感じ。
親分の真似をするお調子者の軽薄さが楽しい。

兼好師の二席めの『夢金』も久しぶりで以前に聴いた時から2年以上経っている。
熊公の強欲さがかなり強調されていて、酒手のねだり方もストレート。遠回しに探るとかそんなのなしでいっそ清々しいほど。
オチがややホラー系なのは兼好師の独自なのかな。

分山貴美子さんと松宮幹彦さん、分山さんはプロの口笛プレイヤーだそうな。
分山さんが口笛を吹きながらバンジョーウクレレを弾き、カズーやウィンドチャイム、スキャットなども。松宮さんはギターとウクレレでデュオ。
世の中にはいろいろな音楽があるんだね。

兼好師の三席め、登場人物のそれぞれのキャラがキッチリと立っている。
明るくテキトーな源兵衛と短気な太助の組み合わせが楽しい。
花魁と一夜を過ごした後の若旦那の蕩けぶりもおかしい。

今日は調子もイマイチなので終演後にどこにも寄らずにまっすぐ帰る。明日も仕事だしね……。
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