SSブログ

第五十九回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十九回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『蝦蟇の油』『愛宕山』『妾馬』

気づいたら一月半も兼好師または遊馬師あるいはその両方が出ている会にしか行っていなかった。
偏り過ぎだなあ……。
ということで久しぶりにその両師以外の落語会に。
らくごカフェのスタッフにも「久しぶりですよね?」と言われてしまう。
受付をするとお年始として一蔵さんのポケットティッシュをいただく。

IMG_2357.JPG

一席目のマクラによると、一蔵さんの地元の町会長が作ってくれたらしい。
その町会長というのがナチュラルに失礼な人で、最初は一蔵さんもヨイショをしていたのだが、町内会旅行の見送りに行った際にいい加減キレて「うるせえ! さっさと行け!」と怒鳴ったところ返って気に入られてしまったとか。
そのほか一朝一門の正月の集まりなどについても。
また、テキ屋時代にどれだけ正月の初詣が大変だったかを語り、そこから『蝦蟇の油』に。
今日は今年初の「一蔵ひとりの会」のため紋付袴姿だそうだが、せっかくそういう格好をしているのだから、ということらしい。
やはりだいぶ場馴れしている感じ。
酔っ払った後はもう何を言っているのかわからない。

二席めも紋付袴を活かした幇間噺『愛宕山』。
「朝飯前」といっていた山登りも、あっという間にバテるのもおかしい。
いろいろと体型を活かしたくすぐりが入る。
演っているうちに「こういう噺は先代文楽師匠とか志ん朝師匠とか粋で見栄えのいい人が演るものでしょ」とかいろいろ愚痴も混ざる。

三席めも紋付のまま。
「着物がないわけじゃないんですよ。持ってきてるんですけど。どっちやろうかなーと思ってこっちだ! 決めたんでこの姿のままで」とのことだったが、やっぱりまず着物ありきな気も……。
一蔵さんのキャラに八五郎がよく似合う。
殿様に「赤ん坊をお袋に会わせてやってくれ」と頼むのは誰もがやる演出だが、その要望が了承を得られるのは珍しい。それを聞いた三太夫さんがもらい泣きしているのもおかしい。
タグ:春風亭一蔵
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。