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第11回 浅草うなぎのぼり競演会 活きのいい芸が揃ってます きつつき改メ四代目三遊亭萬橘真打昇進襲名披露公演 [落語]

第11回 浅草うなぎのぼり競演会 活きのいい芸が揃ってます きつつき改メ四代目三遊亭萬橘真打昇進襲名披露公演
於:浅草 木馬亭

三遊亭楽しい『寿限無』
三遊亭鯛好『家見舞』
三遊亭兼好『蛇含草』
三遊亭圓橘『蒟蒻問答』
真打昇進襲名披露口上
瑞姫 浪曲『三遊亭萬橘物語』
三遊亭萬橘『錦の袈裟』

今日は早めに浅草に着いた。
5月とは思えない暑さなので、どこかで軽くビールでも飲みながら待ってようかと思ったのだが、どうやら今日は日本ダービーがあるようで、いつにも増して人がすごい。JRA付近の浅草演芸場や花やしきの周辺は、競馬ファンで埋め尽くされて一種独特の雰囲気に包まれていた。私は競馬をはじめギャンブルはまったくやらないので、この雰囲気にひるんでしまって結局ビールにはありつけず。あとあの手の店は安そうに思えるけど、普通の居酒屋と変わらない。あの店構えだったらむしろ高いような。観光地価格なのか。

木馬亭は初めて入るが、いかにも浅草、いかにも小劇場といった雰囲気。東洋館にも通じる、寂れた感がたまらない。入っているお客も、普段の寄席や落語会とも少し違うような気がする。

兼好師はマクラで萬橘師の持つ雰囲気に触れ、こういう小さな小屋に出ていても、国立演芸場やよみうりホールのような立派な舞台に出ていても違和感がある、とバッサリ。ただ、普通なら芸人の方が会場の雰囲気に合わせるのだが、萬橘師は会場の方が「しょうがねーなー」と合わせてくれる、とのこと。わかるようなわからないような。
兼好師の『蛇含草』は久しぶりに聴く。やはり餅の曲食いの部分はお見事。問答無用で会場を爆笑に引きずり込んでいた。

仲入り前の圓橘師、萬橘師の昇進披露の際にはおめでたい噺や軽い噺をさらりと、ということが多かったようなので今回もそうかと思ったが、今日はしっかりと聴かせてくれた。
日本ダービーが気になるようで、「なんでこんな日にやるんだ」とか「この後の口上のあたりでちょうど出走。いやがらせか」とさんざんこぼしていた。

口上は鯛好さんが司会で兼好師、萬橘師、圓橘師の3人。司会が二ツ目というのもアレだけれど、少し寂しい。口上の時だけでも誰か出るというのはナシなんだろうか。

トリの萬橘師、マクラで軽く滑り、「会場が僕に合わせてくれると感じられない」とボヤく。
さて萬橘師の『錦の袈裟』は初めて聴く。
和尚さん相手に袈裟を借りる交渉部分をバッサリと削り、勝手にコッソリ持ってくるという演出に。あーじゃあそれが活きる形にオチ変えるのかなーと思っていたら、特に普通のものと変わらず。
んんん? 素人考えでアレだけれど、「お寺しくじっちゃう」というオチは、和尚が渋っているのを「朝返すから」とムリヤリ借りてきたという負い目があるからこそ成り立つのでは? それに「親戚の狐に娘が憑いて……」などのやりとりも笑いどころのひとつだと思うのだけれど。
うーん、申し訳ないけど変えた意図がわからないし、あまりうまくいっているように思えなかった。

終演後はさらに人が増えていて、ホッピー通りのあたりは超満員。どれだけの人が勝って、どれだけの人がやられたのかわからないけれど、皆楽しそうで何より。
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