池袋演芸場 六月上席 [落語]
池袋演芸場 六月上席
於:池袋演芸場
昼の部
林家扇『一目上がり』
春風亭一左『牛ほめ』
アサダ二世 奇術
春風亭柳朝『真田小僧』
入船亭扇治『堀の内』
丸山おさむ 声帯模写
林家鉄平『権助魚』
春風亭正朝『家見舞』
柳家小菊 俗曲
古今亭志ん橋『熊の皮』
橘家文左衛門『夏泥』
柳家小さん『親子酒』
笑組 漫才
春風亭一朝『三方一両損』
夜の部
林家扇兵衛『道具屋』
古今亭志ん吉『子ほめ』
橘家圓太郎『一分茶番』
林家正雀『鴻池の犬』 踊り:奴さん 姉さん
翁家和楽社中 太神楽
柳家小のぶ『粗忽長屋』
マギー隆司 奇術
柳家小満ん『浮世床(本・夢)』
古今亭菊太楼『岸柳島』
柳家さん喬『短命』
昭和のいる・こいる 漫才
古今亭菊之丞『酢豆腐』
初夏の爽やかな空気の中、池袋演芸場へ。
もちろん目当ては一朝師ではあるが、一之輔師や交互出演の一蔵さんにも期待していたのだが……。交互出演の一蔵さんが今日の出番ではなかったのは仕方ないとして、一之輔師も代演かー……。
アサダ二世先生はいつものロープマジックとカードマジック。カードマジックはヘビのオモチャが客の引いたカードを当てるというもの。
籐製のツボのようなものにカードとヘビを入れると、自動的にカードを引いてツボから出てくるという仕組みで、どういう仕掛けになっているんだろう。
最初はお約束で外し、さあ2回め……もハズレた。「あれー?」とかいいつつそれでおしまい。ミスったの初めて見た。
柳朝師の金坊は寄席用なのか、あっさりめで子憎たらしさも薄め。でもそれも柳朝師っぽくていい。
正朝師、まさに正統派といった感じのさっぱりとした一席。
文左衛門師、金を巻き上げる家主がなんともキャラクターにハマる。
また、いかにもいかつい、文左衛門師そのままだった泥棒が弱気になるところの落差が面白い。
一朝師、江戸弁も鮮やかに啖呵を切る噺。今日の空模様のようにスカッと爽やかな一席だった。
入れ替えなしのためそのまま夜の部にも突入。さすがに尻が痛くなってくるが、久しぶりに菊之丞師も聴きたい。
圓太郎師、権助が村での芝居の話をしたところまででおしまい。確かに全部演るとなると長くなるが、最後の方まで聴きたかった。
そういや兼好師以外で『一分茶番』聴くのは初めてかもしれない。
太神楽の和楽社中、ナイフ投げで一度落とした。ミスったの初めて見た。今日はある意味貴重かも。
小のぶ師、寄席にはほとんど出ないので「幻の落語家」らしい。ふーん。
声が小さくやや聴き取りにくいところはあるが、まあ普通といえば普通、かな……。
先週に引き続き菊太楼師。これまで聴きに行く機会がなかったのに、聴く時は固めて。これも縁というものなのだろう。
江戸っ子たちの軽妙なやりとりが楽しい。
さん喬師、艶笑噺も爽やかで上品。人によってはすごく下品で下卑た噺になる(それが悪いわけではない)けど、直截的な表現もなくさらりとした味わいに仕上がっていた。
のいる・こいる師匠の漫才は台本があるのかアドリブなのか。たまにふたりして話していて、どんな話になるのか先が読めない。
さて久しぶりの菊之丞師、覚弥の香々(かくやのこうこ)を巡る攻防もたっぷりと、若い衆の軽妙なやりとりが楽しい。
また菊之丞師の外見から若旦那がよく似合う。あの風貌でエキセントリックな言動をされりゃ、そりゃ面白いよなあ。
仲入り時のトイレを除いて約8時間、ひとところの席に座りっぱなし。さすがに足腰がダルい。
しかしこれだけ噺家が出てきて、誰ひとり漫談で終わらせたりせず、全員古典をキッチリと演るあたり、「池袋が一番の本格」と言われるだけあると実感した。これで2500円はお得だ。
於:池袋演芸場
昼の部
林家扇『一目上がり』
春風亭一左『牛ほめ』
アサダ二世 奇術
春風亭柳朝『真田小僧』
入船亭扇治『堀の内』
丸山おさむ 声帯模写
林家鉄平『権助魚』
春風亭正朝『家見舞』
柳家小菊 俗曲
古今亭志ん橋『熊の皮』
橘家文左衛門『夏泥』
柳家小さん『親子酒』
笑組 漫才
春風亭一朝『三方一両損』
夜の部
林家扇兵衛『道具屋』
古今亭志ん吉『子ほめ』
橘家圓太郎『一分茶番』
林家正雀『鴻池の犬』 踊り:奴さん 姉さん
翁家和楽社中 太神楽
柳家小のぶ『粗忽長屋』
マギー隆司 奇術
柳家小満ん『浮世床(本・夢)』
古今亭菊太楼『岸柳島』
柳家さん喬『短命』
昭和のいる・こいる 漫才
古今亭菊之丞『酢豆腐』
初夏の爽やかな空気の中、池袋演芸場へ。
もちろん目当ては一朝師ではあるが、一之輔師や交互出演の一蔵さんにも期待していたのだが……。交互出演の一蔵さんが今日の出番ではなかったのは仕方ないとして、一之輔師も代演かー……。
アサダ二世先生はいつものロープマジックとカードマジック。カードマジックはヘビのオモチャが客の引いたカードを当てるというもの。
籐製のツボのようなものにカードとヘビを入れると、自動的にカードを引いてツボから出てくるという仕組みで、どういう仕掛けになっているんだろう。
最初はお約束で外し、さあ2回め……もハズレた。「あれー?」とかいいつつそれでおしまい。ミスったの初めて見た。
柳朝師の金坊は寄席用なのか、あっさりめで子憎たらしさも薄め。でもそれも柳朝師っぽくていい。
正朝師、まさに正統派といった感じのさっぱりとした一席。
文左衛門師、金を巻き上げる家主がなんともキャラクターにハマる。
また、いかにもいかつい、文左衛門師そのままだった泥棒が弱気になるところの落差が面白い。
一朝師、江戸弁も鮮やかに啖呵を切る噺。今日の空模様のようにスカッと爽やかな一席だった。
入れ替えなしのためそのまま夜の部にも突入。さすがに尻が痛くなってくるが、久しぶりに菊之丞師も聴きたい。
圓太郎師、権助が村での芝居の話をしたところまででおしまい。確かに全部演るとなると長くなるが、最後の方まで聴きたかった。
そういや兼好師以外で『一分茶番』聴くのは初めてかもしれない。
太神楽の和楽社中、ナイフ投げで一度落とした。ミスったの初めて見た。今日はある意味貴重かも。
小のぶ師、寄席にはほとんど出ないので「幻の落語家」らしい。ふーん。
声が小さくやや聴き取りにくいところはあるが、まあ普通といえば普通、かな……。
先週に引き続き菊太楼師。これまで聴きに行く機会がなかったのに、聴く時は固めて。これも縁というものなのだろう。
江戸っ子たちの軽妙なやりとりが楽しい。
さん喬師、艶笑噺も爽やかで上品。人によってはすごく下品で下卑た噺になる(それが悪いわけではない)けど、直截的な表現もなくさらりとした味わいに仕上がっていた。
のいる・こいる師匠の漫才は台本があるのかアドリブなのか。たまにふたりして話していて、どんな話になるのか先が読めない。
さて久しぶりの菊之丞師、覚弥の香々(かくやのこうこ)を巡る攻防もたっぷりと、若い衆の軽妙なやりとりが楽しい。
また菊之丞師の外見から若旦那がよく似合う。あの風貌でエキセントリックな言動をされりゃ、そりゃ面白いよなあ。
仲入り時のトイレを除いて約8時間、ひとところの席に座りっぱなし。さすがに足腰がダルい。
しかしこれだけ噺家が出てきて、誰ひとり漫談で終わらせたりせず、全員古典をキッチリと演るあたり、「池袋が一番の本格」と言われるだけあると実感した。これで2500円はお得だ。
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