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両国寄席令和4年7月4日 [落語]

両国寄席令和4年7月4日
於:お江戸両国亭

三遊亭良楽『大安売り』
ダーク広春 奇術
三遊亭兼好『大山詣り』

定時を過ぎたあたりで仕事を上がって両国寄席へ。
こういう日が続けばいいのだが、そうすっと今度は給料減って小遣いに余裕なくなるしなあ。はー誰か金をくれないものか。

ダーク広春先生を見るのは2回めか。
なんで奇術の人は口調が似てくるんだろう。

兼好師、最近の暑さについて触れ、「選挙なんかやってる場合じゃないでしょ、こんな暑ければまともに判断なんかできないし、駅前で演説とかされても『ああん!?』ってなりますもん。時期を考えてほしい。ただ今回の選挙、中条きよしさんが出馬するんですって? いいですね、あの人ならなんかウソつかれても許せそう」とのこと。そうかなあ。
ただついていいウソと悪いウソがある、と『大山詣り』に入る。今シーズン初。『たがや』『青菜』と並ぶ夏の噺で、ここ数日でフルコース。まあ『お化け長屋』とか『鰻の幇間』とか夏の噺はたくさんあるんだけど。
町内に戻ってきた連中が「やっぱり町内はいいな。この匂いを嗅ぐと帰ってきたって思うよ。それから音もそうだよ。このギイっていう音や子どもたちの遊ぶ声、南無阿弥陀仏の声……南無阿弥陀仏!?」と五感を使って違和感を見つけ出す。
兼好落語の特徴というか笑いのテクニックの際立つところは、この違和感への気付きのリアクションとその間だと思う。聞き手の頭の中にも「多分次はこうくるだろう」という予測があり、そこにバチンとハマると笑いが起きる。兼好師の場合、その的中率と聞き手が欲しいと思っている絶妙なタイミングで確実に仕留めてくるからドカンと笑える。もしかしたらそれが「相性がいい」ということなのかもしれないが。
逆にまったく予想もつかないところからのリアクションがあっても笑えるのだが、それは新作落語の笑いなのかな。
この聞き手の期待を裏切らないという点においては兼好師の打率はかなり高い。それがわかっているので私も安心して物語の世界に身を委ねることができる。それがまた心地いいんだよなあ。
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