SSブログ

第11回 兼好集 [落語]

第11回 兼好集
於:内幸町 内幸町ホール

三遊亭兼好『道灌』
三遊亭けろよん『転失気』
三遊亭兼好『鈴ヶ森』
柳亭市童『夢の酒』
三遊亭兼好『愛宕山』

昨日からまた歯が痛い。次回の歯医者が来週末まで予約取れなかったのだがそれまで持つだろうか。痛み止めを飲んでもあまり効かないし。
普通に口を閉じてるだけで痛いし、モノを噛むと激痛が走る。ろくに飯も食えず、ほぼ噛まずに飲み込んでいるような状態。
痛む歯の反対側には乳歯が残っており、そっちもぐらついていたのだがその歯を使わざるを得ず、その結果ぐらつきが加速度的に進行してしまった。……今治療中の歯が終わるまで待ってほしかったけど、これはもうムリだろうな。乳歯ってことはそれこそ45年以上俺の身体にあったもので、それとお別れが近いというのはなんだか寂しいような。

兼好師の一席め、仕事で福井に行ってきたそうで、恐竜のオブジェが駅前に並んでいたという。この恐竜が自動で動くのだが、ティラノサウルスは思ったほど動かないんだとか。しばらく見ていて「なんだたいしたことないな」と飽きてきた頃に派手に動くんだとか。こんなときに子どもや外国人観光客は大げさにリアクションをして喜ぶのだが、日本人の大人はあまりリアクションせずに淡々と写真を撮っているだけだという。「もうちょっと外国人を見習って心から楽しまないとダメですよ。落語も同じ。『いつも同じ噺だな』とか『前も聴いたな』とか『え、これ前座噺じゃない!?』とか思っちゃダメ。『いつ聴いても面白いな』『何回聴いても面白いな』とか『前座噺でも面白いな』とか思わないと」。俺はいつも師匠の噺を聴いてそう思ってますよ。
予防線を張りつつ八っつぁんがご隠居のところにやってきて「まんまお上がり」でがっかりする場面から。「本当に前座噺やるのかい」と自らツッコみつつ『道灌』に。兼好師のは何度か聴いたことがあるが、それでも今となってはレアネタじゃないかなあ。
なんだかいつも以上に明るくワチャワチャとやっていて、なんだか派手な感じを受ける。これくらいはっちゃけてると前座のネタとはちょっと違うように思える。

二席め、「GWは何かを始めることや、反対にやめることも多い」という。泥棒も同じで、行楽地で浮かれてる人たちを見てつい彼らから物を盗んだりすることがあるのだという。「ひとりでうろうろキョロキョロしてると怪しますけど、ヤツらは子どもの名前を呼びながらやるんですって。『ケンター、おーいケンタどこだー』なんてまわりを物色しながら歩いても怪しまれない」のだそうで。なるほどなあ。
泥棒の話から『鈴ヶ森』へ。マイペース過ぎる子分に振り回されてイライラしている親分がまったくもって気の毒ながらも最高に面白い。
今日のお尻に刺さるものは時期なのでスタンダードに筍。……この一文、分かる人にはスッと意味は通じるだろうが、まあ文章としておかしなことしか書いてないなあ。

市童さん、朴訥とした、というか、有り体にいってしまえばモサい容貌なのだが、そのルックスで『夢の酒』の御新造を演じるのがそれだけでなんかおかしい。逆にお花は多分すっごい合ってるような感じがする。

兼好師の三席め、一八の幇間らしからぬ傍若無人な振る舞いが楽しい。旦那も一八の人間性を知りながらも、追い詰められたときに考えもしなかったことをやらかすというその一点だけを目当てに贔屓にしているというのだから、こちらもなかなかのサイコパスっぷり。そらあ繁蔵に気軽に「一八を崖から突き落とせ」と命令するだけあるわ。その狂気を垣間見るのも楽しい。

……自宅でシャワーを浴びていると、いよいよ乳歯がぐらんぐらんに。こらもうダメだと覚悟を決め、自分で引っこ抜く。グッバイ50年近く連れ添った乳歯よ。てか現状歯が2本抜けた状態。やべえ『月曜から夜ふかし』とかによく出てくる歯抜けおじさんに近づいているのでは……?
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。