～若竹から35年～ 結集！！五代目円楽一門会 冬の両国寄席まつり 10日目 [落語]
～若竹から35年～ 結集！！五代目円楽一門会 冬の両国寄席まつり 10日目
於：両国 お江戸両国亭
三遊亭萬丸『間抜け泥』
三遊亭鯛好『鯉好』
三遊亭好の助『近日息子』
三遊亭朝橘『時そば』
廣田達夫 三遊亭兼好 三遊亭好の助 対談
伊藤夢葉 奇術
三遊亭兼好『紺屋高尾』
有給。
昨日の夜は錦糸町のタイ料理屋へ行って辛いものをたらふく食べる。
で今朝。
胸が痛い。
最近休みの日の朝にギューッと胸の中央部を掴まれたような痛みがある。
いつもは5分くらい経てば痛みも引くのだが、今日は全然引かない。さらに一度引いたと思ってもすぐに次の波が来る。……これはヤバいのでは？ 声が出るほど痛い。
結局1時間ほど痛みに耐え、痛みが引いた後に体が冷えたので風呂に入り、その後「#7119」に相談して病院を紹介してもらう。
採血やら心電図やら取っても特に異常なし。というか「痛いときに来てください」と言われてしまう。そうかもしれないけどさあ、痛いときには動けんのよ。だし痛み自体はだいたい5～30分くらいだから痛いときに行っても多分引いちゃうんじゃないかなあ。
で、結局のところ原因はわからず。とはいえどうやら血液検査の値からいえば心臓ではなさそうということ。「胆石じゃないかなあ」だとか。酒によるものだそうで、そういや休みの前の日に酒を呑むしなあ……。胆石でも胸の中央が痛むんだとか。
医者に「とりあえず今できることはない」といわれすごすごと帰ってくる。命に別状がないのはいいけど、そうはいっても痛いんだよ……。とはいえ猫もいるし入院とかは避けたい。
まいいや、とりあえず生活に影響ないなら落語いくべや。
開演時間に少し遅れて到着。
今月はいつもの両国寄席とは異なり、まめかなが噛んでおり3000円とお高い。
萬丸さんの泥棒の親分と子分の会話の場面だった。
ネタ帳によれば兼好師の4番弟子のけろよんさんが開口一番で出たらしい。けろよんさん、新しい弟子（見習い）をとったということはこないだ聞いたが、本人はまだ見たことないんだよなあ。
萬丸さん、盗み以外の仕事で稼いだ金でいい下駄を買ったという子分のモノローグが入り、オチへの伏線を張る。
鯛好さん、高齢で弟子入りした体験を地方などで講演する機会が多く、その際に名前を「鯉好」と間違えられることがあるそうで。「鯉昇一門と間違えられる」とぼやきながらその体験をもとにした新作を。
正直、申し訳ないけど、鯛好さんで初めて面白いと思った。新作だと鯛好さんの口跡が全然違和感がなく聴ける。
好の助師、悩みのなさそうなまっすぐな与太郎の佇まいがなんかおかしい。
兼好師ほどの派手さはないが、長屋の衆みんなを巻き込んだ騒動が存分に面白い。
朝橘師、「皆さん、最近よく聞くSDGsってなんだかわかってます？」と尋ねる。「こないだ以前に一度仕事をした会社から『SDGsの観点から年賀状をやめます』というハガキがきた。これSDGsなんですか？ というかわかりました。SDGsはていのいい断りの文句です」というマクラがおかしい。なるほどねえ。
「『江戸時代に学ぼう』ってのもよく聞きますが……学びたいですか？」と江戸時代の時間のはかり方の複雑さを説明する。「こういうこというと皆さん『あ、こいつ時そばやるな』ってわかりますよね」とのこと。うん。
ふたりめの蕎麦屋のくだりを結構ねちっこくしっかりと演るのだが、これが面白い。なんというか顔もくどいし話し方もくどいんだけど、それがまたいい。
廣田達夫氏は江戸切子の職人で、今はすみだ江戸切子館の代表をしている方。
今日のテーマは「職人」なのでゲストとして呼び、トリの兼好師との対談を行う。兼好師がこういうのがとても苦手ということで好の助師もヘルプに入る。
江戸切子の成り立ちや職人についての話を聞く。これ結構面白かった。すみだ江戸切子館に行ってみたくなった。
伊藤夢葉先生はいつも通りに。
兼好師の『紺屋高尾』は久しぶり。というか一度しか当たったことがない。
久蔵を心配した親方が医者を呼びにやるのを、竹内蘭石が「医者ならここにいる」と押し売りに来るような形で入ってくるのがおかしい。
それを無視して他の医者を呼ぼうとし、「うちは医者はふたり呼んでるんで。助けたいなーと思っているときは他の先生を呼んで、もうこりゃだめだなーってときは先生を呼びますから」と親方にあしらわれる蘭石がおかしい。久蔵も「先生が来たってことはアタシはもうだめなんですか。脈とらないでください。死んじゃう」とどこまでも死神扱いなのがたまらない。
親方が「三年働いて金を貯めたら高尾に会わせてやる」と空約束をする際に蘭石に目配せを送るのだが、下手すぎてウィンクになっていないのもおかしい。こういう小ネタがいちいち全部面白いのがすごい。
今日は兼好師はもちろんだが、若手も面白かったのが収穫。
於：両国 お江戸両国亭
三遊亭萬丸『間抜け泥』
三遊亭鯛好『鯉好』
三遊亭好の助『近日息子』
三遊亭朝橘『時そば』
廣田達夫 三遊亭兼好 三遊亭好の助 対談
伊藤夢葉 奇術
三遊亭兼好『紺屋高尾』
有給。
昨日の夜は錦糸町のタイ料理屋へ行って辛いものをたらふく食べる。
で今朝。
胸が痛い。
最近休みの日の朝にギューッと胸の中央部を掴まれたような痛みがある。
いつもは5分くらい経てば痛みも引くのだが、今日は全然引かない。さらに一度引いたと思ってもすぐに次の波が来る。……これはヤバいのでは？ 声が出るほど痛い。
結局1時間ほど痛みに耐え、痛みが引いた後に体が冷えたので風呂に入り、その後「#7119」に相談して病院を紹介してもらう。
採血やら心電図やら取っても特に異常なし。というか「痛いときに来てください」と言われてしまう。そうかもしれないけどさあ、痛いときには動けんのよ。だし痛み自体はだいたい5～30分くらいだから痛いときに行っても多分引いちゃうんじゃないかなあ。
で、結局のところ原因はわからず。とはいえどうやら血液検査の値からいえば心臓ではなさそうということ。「胆石じゃないかなあ」だとか。酒によるものだそうで、そういや休みの前の日に酒を呑むしなあ……。胆石でも胸の中央が痛むんだとか。
医者に「とりあえず今できることはない」といわれすごすごと帰ってくる。命に別状がないのはいいけど、そうはいっても痛いんだよ……。とはいえ猫もいるし入院とかは避けたい。
まいいや、とりあえず生活に影響ないなら落語いくべや。
開演時間に少し遅れて到着。
今月はいつもの両国寄席とは異なり、まめかなが噛んでおり3000円とお高い。
萬丸さんの泥棒の親分と子分の会話の場面だった。
ネタ帳によれば兼好師の4番弟子のけろよんさんが開口一番で出たらしい。けろよんさん、新しい弟子（見習い）をとったということはこないだ聞いたが、本人はまだ見たことないんだよなあ。
萬丸さん、盗み以外の仕事で稼いだ金でいい下駄を買ったという子分のモノローグが入り、オチへの伏線を張る。
鯛好さん、高齢で弟子入りした体験を地方などで講演する機会が多く、その際に名前を「鯉好」と間違えられることがあるそうで。「鯉昇一門と間違えられる」とぼやきながらその体験をもとにした新作を。
正直、申し訳ないけど、鯛好さんで初めて面白いと思った。新作だと鯛好さんの口跡が全然違和感がなく聴ける。
好の助師、悩みのなさそうなまっすぐな与太郎の佇まいがなんかおかしい。
兼好師ほどの派手さはないが、長屋の衆みんなを巻き込んだ騒動が存分に面白い。
朝橘師、「皆さん、最近よく聞くSDGsってなんだかわかってます？」と尋ねる。「こないだ以前に一度仕事をした会社から『SDGsの観点から年賀状をやめます』というハガキがきた。これSDGsなんですか？ というかわかりました。SDGsはていのいい断りの文句です」というマクラがおかしい。なるほどねえ。
「『江戸時代に学ぼう』ってのもよく聞きますが……学びたいですか？」と江戸時代の時間のはかり方の複雑さを説明する。「こういうこというと皆さん『あ、こいつ時そばやるな』ってわかりますよね」とのこと。うん。
ふたりめの蕎麦屋のくだりを結構ねちっこくしっかりと演るのだが、これが面白い。なんというか顔もくどいし話し方もくどいんだけど、それがまたいい。
廣田達夫氏は江戸切子の職人で、今はすみだ江戸切子館の代表をしている方。
今日のテーマは「職人」なのでゲストとして呼び、トリの兼好師との対談を行う。兼好師がこういうのがとても苦手ということで好の助師もヘルプに入る。
江戸切子の成り立ちや職人についての話を聞く。これ結構面白かった。すみだ江戸切子館に行ってみたくなった。
伊藤夢葉先生はいつも通りに。
兼好師の『紺屋高尾』は久しぶり。というか一度しか当たったことがない。
久蔵を心配した親方が医者を呼びにやるのを、竹内蘭石が「医者ならここにいる」と押し売りに来るような形で入ってくるのがおかしい。
それを無視して他の医者を呼ぼうとし、「うちは医者はふたり呼んでるんで。助けたいなーと思っているときは他の先生を呼んで、もうこりゃだめだなーってときは先生を呼びますから」と親方にあしらわれる蘭石がおかしい。久蔵も「先生が来たってことはアタシはもうだめなんですか。脈とらないでください。死んじゃう」とどこまでも死神扱いなのがたまらない。
親方が「三年働いて金を貯めたら高尾に会わせてやる」と空約束をする際に蘭石に目配せを送るのだが、下手すぎてウィンクになっていないのもおかしい。こういう小ネタがいちいち全部面白いのがすごい。
今日は兼好師はもちろんだが、若手も面白かったのが収穫。
