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第百回 一蔵ひとりの会 スペシャル [落語]

第百回 一蔵ひとりの会 スペシャル
於:池袋演芸場

春風亭いっ休『饅頭怖い』
春風亭一蔵『浮世床(本)』
春風亭一蔵『へっつい幽霊』
春風亭一蔵『らくだ』
百面相

本日4公演めー。ラストー。
中野から離れて池袋まで。ああもう百合子に喧嘩売りまくりですなあ。
とはいえ寡聞にして寄席でクラスターというのは聞かないしなあ。
最近では落語会に行ってもツイッターとかでつぶやかないようにしている人もいるんですと。まあ仕方ないのかもしれないけど。私はまあ何も考えてないので行ったやつをバカ正直に書いちゃってるけどね。

いっ休さん、「名前がいっ休ですので、『イッキュウ入魂』でがんばります」ってなにその一朝一門の名前ギャグ。……「やれって言われたのでやりました」とのことだがそこそこウケていた。
誕生日などではなく、単にちょっと懐が暖かくなったので茶菓子でも買って食おうと好きな茶菓子の話から嫌いなものの話となって流れが自然。

一蔵さんの一席め、「『イッキュウ入魂』で笑いすぎでしょ。もっと厳しくしてもらわないと」とのこと。
今日はゲストを呼ぼうと思い、昨日から探し始めたという。昨日て。「アサダ三世、つまりふう丈さんに声をかけたら断られた」とのこと。……よかった。あんまり大きな声じゃ言えないけどちと苦手なのです。
一門の兄弟弟子に助けてもらおうと思ったそうだが、さすがに柳朝一之輔に頼めず、三朝師は同じ時間にらくごカフェで独演会があり(「多分今向こうでも同じマクラ話してるはず」らしい)、一左師も仕事があるとか、朝之助さんは……一刀さん……一猿さんは……といっているうちに結局全員NGでゲストなしとか。
しかも今日は前座がいっ休さんひとりしかいないという。前座仕事というのは最低でもふたりいなければ回らず、足りない分は一蔵さんが補っているという。「小屋代とかも全部俺が払ってるのに、なんで俺がいっ休の出囃子の太鼓叩かなきゃなんないの!?」とおかんむり。
最近九州への旅の仕事があったそうで、それは競艇の仕事のついでに足代なしでいいからといろんな主催者に声を掛けて開いてもらったとか。
はじめて成田からLCCで九州まで行こうとしたそうだが、スカイライナー代やら荷物超過やらで追加料金がどんどんかかり、搭乗ゲートの粗末さや遅延の多さなどがひどかったらしい。「ここマニラか?」と思ったそうで。成田の国内線て使ったことないからちょっと以外。日本なのになあ……。「あんまりLCCはおすすめしない」とのことだが、確かに。
噺は本の部分だけのあっさりめ。本の部分だけでのサゲというのがないため、急遽作ったそうで「とってつけたようなサゲ」と苦笑い、

二席めはネタおろし。
渡世人の熊さんのキャラが一蔵さんによく似合う。若旦那のなよっとした感じもいいアクセント。

三席め、一回めのひとりの会で掛けた噺を百回めにも掛けようと決めていたそうだが、そうだっけ? 第一回めは行っているが『出来心』『お見立て』『蛙茶番』だったようだけど。スペシャルの1回めかな。
成長を感じてもらえれば、とのことだがまあ『らくだ』はこの会にかかわらず何度も聴いているからなー。清めの酒を湯呑いっぱいにつがれたときの「どぉしてぇ!?」といういいかたは一蔵さん独特の言い方だよね。

最後に噺家っぽい余芸をということで馬の助師に何度も頼み込んで教えてもらったという百面相を披露。もとは客に求められたために覚えたそうだが、結局は披露するのは今日が初めてなのだという。
羽織を裏返して前後後ろに着込み、手ぬぐいや扇子をいろんなものに見立てて大黒様や恵比寿様などと表現する。へええ。初めて見た。

朝10時から夜8時半までの落語マラソンもおしまい。さすがに疲れた……。
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らくご長屋 扇辰独演会 [落語]

らくご長屋 第10回扇辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭辰ぢろ『子ほめ』
入船亭扇辰『目黒の秋刀魚』
入船亭扇辰『五人廻し』

本日3公演め。
移動はないので楽だが、微妙な時間があいて困る。30分から1時間もあけば喫茶店にでも行くが、20分とかだからなあ……。

辰ぢろさん、久しぶりに会う先輩などに「丸くなった?」と聞かれるそうな。確かにちょっとそう見える。

扇辰師の一席め、第一声が「『子ほめ』やりてぇ〜!」。寄席などでは扇辰師ほどのキャリアの方は演る機会がないが、学校寄席などでは大ウケだという。弟子への評価が厳しい。
「辰ぢろはウチでも結構食べるんだ。でも小辰には敵わない。アイツ今でもすごい食うんだよ」だそうだ。そういえば小辰さんは最近どこかのマクラで自分が大食い(落語界では「大ノセ」というらしい)であると話していた。前座の頃はそれで市馬師にかわいがられたらしい。さすが柳家。
「アイツは今でも十日にいっぺんくらいウチに来るんだけど、そうすると朝に5合炊いてアタシとかみさん、辰ぢろと4人なのに晩飯のときには米がないの。アタシら夫婦は1合も食べないよ」だそうで。辰ノ助さんはは見掛けによらずあまり食べず、少量を長い時間かけてたべるのだとか。辰ぢろさんは弁当を買ってこさせると肉のものばかり食べているそうで。そら若いからねえ。夜に何を食べているか聞くと、寝る前にシュークリームを食べているのだとか。「だから丸くなるんだよ!」。確かに。でも夜中の甘いものは美味しいからなあ。
暦の上では秋だということと食べ物の話から『目黒の秋刀魚』に。もちろん今シーズン初。ちょっと今日のはクサ過ぎというかやりすぎなような……。殿様の稚気が溢れ過ぎな感じ。

二席め、扇辰師の『五人廻し』は初めて。扇辰師直伝の小辰さんのは何度か聴いているが。
ひとりめから四人目までさまざまな人物がそれぞれキャラが立っていて楽しい。
ふたりめの軍人? 役人? の権柄ずくな感じもいいが、やはり四人目の通人気取りがだんだんと本性を表していく様子がサイコっぽくて怖面白い。
最後のお大尽と花魁の野暮と婀娜の対比がさすが。
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らくご長屋 宮治六連続独演会 令和3年8月22日 [落語]

らくご長屋 宮治六連続独演会 令和3年8月22日
於:中野 なかの芸能小劇場

桂宮治 ひみつの時間
三遊亭美よし『転失気』
桂宮治『錦の袈裟』
桂宮治『江島屋』

本日2公演め。1時間もあいてないのでゆっくりメシ食う時間もなく。

まずは立ちトーク。
さすがに昨日とほぼ同じ。
中田翔問題で「あんなのでトレードって。この世界なんてパワハラセクハラばかりですよ。俺一◯輔兄さんから殴られてる動画持ってるもん。訴えたら勝てるよ。それであの兄さんが芸協に無償トレードされんの」と楽しそうに話す。

一席めの『錦の袈裟』も昨日と同じ。うーむ。まあ仕方ないけれど。
あ、昨日のブログで「どういう流れで祭りのマクラから噺に入っていったか忘れた」と書いたが、「地元の祭りの話」→「祭りの江戸っ子の小噺(龍の刺青)」→「江戸っ子たちの集まり」の流れでした。

二席め、また客席を暗くしてスポットライトに。まさかこれまで昨日と同じってことはあるまい、っていうか先月この会でやったばかりだから『メルヘンもう半分』ということはないだろうが。
子どもの頃のガチめの恐怖体験談の後に『江島屋』に。あまり聴かないネタだが3年前にやはり宮治師で聴いている。
呪いで殺すのではなく目を狙うというのが恐ろしい。とはいえ江島屋は裏とはいえちゃんと仕事としてやっていただけで、言い分通り目が利かなかったのが悪い、というのも一理ある。
恨むべきは一方的に結婚を迫りながら手のひらを返して身包み剥いだ名主のような気もするのだけれど。
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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭小辰『初天神』『化け物使い』『鰻の幇間』

今日は4公演をぶっ続けで聴くという落語マラソンの日。我ながら頭おかしいと思うが、小辰、宮治、扇辰となかの芸能小劇場でやるんだもん居続けるしかあるまい。
なので感想もあっさりめに。

一席め、今日は気合を入れて早起きし、いつもなら新宿から総武線で中野まで来るのだが今日は中央線に乗ったそうな。
新宿で母親からトボけたLINEが入り、それにイラつきながら返信していたらいつの間にか三鷹にいたという。「中央線があんなに速いとは思わなかった」って3分くらいしかなかったはず。
「母親は無意識に人の逆鱗に触れるところがある。私もそれを受け継いでいるところがあるんですよね……」だそうだ。何かしくじったのか。
そこから親子の噺に。理屈っぽくとにかくうるさい金坊に振り回される父親が気の毒。
「男と男の約束」といいながら飴をねだる時に「あたい女の子」と返すのは定番だが、赤い飴が女の子みたいでイヤだというのに「おめえさっき女の子になったじゃねえか」という父親のツッコミがおかしい。

二席め、学生の落研の落語杯が今年は自分たちの自主公演でやるそうで。転失気杯がなくなり、昨年は馬るこ師や広瀬和生氏が中心になって開いたそうだが、どうも大変だったようでポッドキャストなどでも馬るこ師はやる気を失ってしまった感じだったのでどうするのかと思ったが。その審査員長を小辰さんに依頼がきたそうで「それだけでどの程度の会かわかる」そうな。人を審査する難しさを痛感したそうで。
人を使うのも同じで、その立場に立って考えなければならない、と『化け物使い』に。
以前も聴いたことがあるが、のっぺらぼうの場面がほんのちょっとなんだよなあ。のっぺらぼう相手にセクハラする場面がすごく好きなのだが、最近のご時世では難しいのだろうか。

三席めは夏らしく。
今日は三席とも主役のキャラがベラベラとまくし立てる噺だな。
支払いの場面で襟元から10円札を取り出す時に弟から云々という恨み言がないのがいい。グチグチと文句を並べるのはいいとしても、湿っぽくなるのはちょっとね。
タグ:入船亭小辰
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