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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭小辰『垂乳女』『もぐら泥』『不孝者』

日曜から早起き。
今日は天気が崩れるということなので電車で向かう。
いつもの平日と同じ時間に起きて同じくらいの時間に家を出る。

恒例の「10時は早朝」のグチから「10時から卒業したらオフィス10から認められたと思うようにします」とのこと。頑張れ。
いつもなら6歳の息子さんと日曜のヒーローものを見ているくらいの時間帯だそうだが、「父ちゃん今日仕事?」と問われ、そうだと答えて逆に今日は何をするんだと尋ねたところ「今日は天気悪いみたいだから1日ダラダラしようかなと思って」と言われたそうな。
イラつきながら乗った電車で見かけたイケメンにさらに心を乱されたマクラから縁の話題につなげて噺に入る。
最近では「飯を食う稽古」の「ちんちろりんのぽーりぽりーのさーくさく、ガンガラガンのばーりばりーのざーくざく」を省いて演られることが多いような気がするが、今日はその稽古中に大家が嫁さんを連れてやってくる。
さすがに夫婦喧嘩の稽古まではいかないか。世話になりっぱなしの隣のお寅婆さんを悪者に仕立てて怒鳴り込まれるっていう型好きなんだけど、そこまでやるのはあまり聴かない。

二席め、寄席にはいろいろと「障り」があり、ネタ帳に「目の不自由なお客様」とか「足の不自由なお客様」とか書いてあるのだそうだ。
あるとき片腕がない客がいたようで、「腕のないお客様」と書かれているのを見たある色物の先生が「楽屋にはそんなのばっかりだけどな」と呟いたのだとか。
『もぐら泥』は小辰さんでは初めて。
泥棒が腕を縛りあげられて凄んでみるもまるで迫力がない上、すぐに音を上げてしまうのがおかしい。
「火ぃつけるぞ」と凄んで「やってみろ、ここは借り家だ」と返され「こりゃいけねえ。……借り家だからって焼けていいってこたぁねえだろう」という当たり前な一言がなんかしらないがやたら面白い。

三席め、噺家の二世三世の話で「若旦那はやっぱりどこかわがままなところがある。特に小痴楽兄さんは人道に反するような……いや……」。一体何されたんだ。
貯めたがりの旦那と使いたがりの若旦那という導入で、『木乃伊取り』か『山崎屋』かとも思ったが、小辰さんでは初めての『不孝者』。
これがよかった。
欣也との再会後、「お前に旦那がいないわけないだろう。どんな旦那なんだ? 怒らないから言ってごらん」としつこく聞き出そうとしながらも、「一度は旦那を持ちました」と言われたときに見せる旦那の焦りや嫉妬の色がいい。欣也のしっとりとした色気もさすが。

終演後天気が持っていたので高円寺まで歩いてタイ料理屋へ。
やっぱりタイカレー美味い美味ーい。……ていうかさあ、天気崩れるっていうから電車で来たのに、22時現在まで全然雨降らねえじゃねえか! なんだよ! 今日天気良ければこの会の後鮫洲に行って免許の更新行こうと思ってたのに。しかも免許のことを考えてたから午後の落語の予定とか入れてなかったんだけど、今日「一蔵ひとりの会」あったんじゃん! 行けたじゃん! ああもう! なんかいろいろうまくいかないなあ。
タグ:入船亭小辰
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