SSブログ

小辰改め入船亭扇橋 真打昇進祝の会 [落語]

小辰改め入船亭扇橋 真打昇進祝の会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭辰ぢろ『寿限無』
入船亭扇橋『あくび指南』
入船亭扇辰『蕎麦の隠居』
質問コーナー
入船亭扇橋『五人廻し』

昨日は横浜の中華街で大学時代の飲み会。紹興酒をしこたま飲み二日酔い。醸造酒の二日酔いはキツい。
というか人生で二日酔いほど無駄な時間はないよなあ……。
ここ数年はGWに大掃除をするのだが、今年は何にもできてない。コタツすらかたしてないし。うーむ。
というか今年って微妙に夜寒いような。

ギリギリまで寝て回復を図るがどうにもしつこい。
とりあえず落語聴くには問題ないレベルまでは持ってこれた。この時間に掃除できてればなあ。

辰ぢろさん、「今日は兄弟子の扇橋の祝いの会なのですが……私からは何もないです。この間、寄席で扇遊師匠の着付けの手伝いをしていたら、股引きを穿いた師匠が『この股引きだと股間が大きく見えるな』と仰って、思わず『ハイ』と答えたところそれを見ていた市馬師匠から『お前はとんでもないヨイショ野郎だな』といただきました。落語協会会長お墨付きのヨイショ野郎です。五代目の○○に一番近い男です」。

扇橋師の一席め、「辰ぢろは自分で何言ってるかわかってるんですかね。私には何もないって……辰乃助もそうなんですけど、私に何言ってもいいみたいな。袖から扇子投げてやろうかと思いましたよ。五代目の話にしても一門の人が聞いてたらマジでブッ飛ばされますよ」と苦笑い。
GWは噺家は結構暇だそうで、子どもと遊ぶ時間があったという。近所の公園で息子さんの友だちとも相手をしていたというような話から習い事の話題に。
水泳とサッカーを習っているそうだが、友だちと遊んでいる方が楽しいようで、おかみさんが「そんなんだったらやってる意味ないよ」とお小言をしているのを聞いてなぜか扇橋師の方が「稽古しよ」とダメージを受けるのだとか。
習い事から昔のお稽古ごとにつながって『あくび指南』に。真打に昇進してからは初めて聴く。
お師匠の実演を見て心を入れ替えるのだが、それを見たお師匠が満足げに「……おわかりいただけたようですな」とドヤ顔をするのが楽しい。

扇辰師、GWは寄席の出演があったらしく、「今日は浅草の出番だったんですがね、久しぶりだったなあ、早い時間から1階はいっぱいになってね、2階まで開けて……。しかも浅草のお客さんだから『思う存分楽しもう』って感じでね、前座からドッカンドッカン受けるんだ。アタシも浅い出番だったんですが、『千早』だよ!? それで大ウケ。気持ちよかったですなあ。でね、アタシの出番の前にアナウンスを入れさせてくださいっていわれて。まあ『写真撮影は禁止です』とか最近だと『マスクしてください』とか注意をしたり、昔なら『〇〇様、お電話が入ってます』とかあったんで珍しくはないんですけど、今日のは『先ほどチケット売り場でお釣りを渡し忘れました。お心当たりの方は……』だって。この商売35年やってるけど初めてだよ」だそうで、浅草は相変わらずのようで。
『蕎麦の隠居』は後の質問タイムの扇辰師の回答によれば、今一番やってて楽しい噺だそうだ。
毎日蕎麦屋にきて何かしら小言を言っていくご隠居だが、その目的がわからないうえ、飄々とした雰囲気で掴みどころがなくどこかミステリアスな感じ。とはいえこれも『団子坂奇談』と同様に解答なんかないんだろうなあ。

主催のオフィス10からは口上みたいなことをやってほしいといわれたようだが、先ほどの扇辰師によれば「もう飽きたし言うこともない」とのことで、扇辰師扇橋師ふたり並んで質問コーナーに。
仲入りまでに集められた質問を辰ぢろさんが箱から引き、それを両師が答えるというもの。
なんと私の書いた質問が最初に読み上げられる。が、なんかかるーく受け流される。むう。
出囃子に関する質問も出て、扇橋師が二ツ目に昇進した頃に扇辰師に「『からかさ』使うか?」といわれたこともあるそうな。「え? 俺そんなこと言った?」「ええ、でもまあ二次会とか三次会のときですけど……だから後日確認したんですよ、ホントに『からかさ』使っていいんですかって。そしたら『ダメだよ俺が使うんだから』って……」「全然覚えてない」「それが3回くらいありました。で、『からかさ』を使うつもりだったから何も考えてなくて。お囃子のお師匠さんから『これから選んだら』って音源渡されて、唄入りのがよかったんで『いっさいいっさいろん』にしました」とのこと。扇橋師は自分で選んだようだが、普通は下座のお師匠さんが決めてくれるのだそうで。ちなみに扇辰師の『からかさ』は「空いてたから」だそうだ。前は歌る多師が使ってたとか。

扇橋師の二席め、『五人廻し』も真打になってから初。というか前回は3年以上前でコロナが流行る直前のマスクが品薄になってきたあたり。あの頃はその後あんなに大変なことになるとは思っていなかったなあ。
『酢豆腐』の若旦那みたいな4人めの客の、キザの中にたまに見せるイラついたイヤミにトゲがあってそれがなんともスパイシー。

今日は久しぶりに聴く噺だったし、師弟トークも聞けてかなり私的にはオトクな会。
さて今日は高校時代の友人と飲み。二日酔いもようやく抜けてきたのにまた飲むのかという。まあGWだしね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。