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高円寺演芸まつり(第12回) おしくら饅頭、四派でドカン [落語]

高円寺演芸まつり(第12回) おしくら饅頭、四派でドカン
於:高円寺 座・高円寺

立川笑えもん『つる』
立川談笑『猫の女郎』
三遊亭兼好『宿屋の富』
林家彦いち『掛け声指南』
桂文治『ラーメン屋』

腹が痛い。
なんか昨日からずっと腹具合がおかしい。なんか変なもの食った覚えもないのになあ。
今「おぼえもない」って打ったら「お墓絵もない」だって。は? と思って打ち直したら普通に「覚えもない」って出た。iOSってたまにいきなりバカになるよね。

さて毎年恒例の四派でドカン、昨年は遊馬師で俺得だったのだが、今年はオリジナルメンバーの文治師。先週に引き続き高円寺に電車で向かう。なんで週末狙って雨降るんだよ。

前座は談笑師の四番弟子の笑えもんさん。
確かに丸顔で丸い体型でドラえもんぽい感じではあるが。

談笑師、この会はいつの間にか会場入りした順番で高座に上がるようになったため、みな楽屋入りが早く、1時間前には全員揃っていたという。久しぶりに楽屋で馬鹿話に花が咲いて楽しいという。
談笑師は自宅が方南町だそうで、高円寺は近いのでこの辺もよくくるという。
最近は同じ時間に散歩しているそうで、歩いていると有名人をよく見かけるという。
こないだは某元メジャーリーガーが奥さんと子どもと一緒にいたところを見たそうで、奥さんが子どもをすごい勢いで怒っていたとか。
また、散歩ルートにものすごいセクシーな格好をした一門で話題になっている人がいて、一度ついていってみたことがあるそうだ。なにしてるんですか。そして行き先を突き止めて「わかったぞ!」と弟子たちに連絡したところ、笑二さんと笑えもんさんはすでに知っていたという。一門で何してるんですか。
結局は歌舞伎町が行き先だったようで、噺もそっちっぽいものに。
猫の恩返しみたいな噺で、恩返しのために猫が化けて女郎屋に売られそうになるというもの。
冒頭で熊さんが自分の家に帰ってきたら八っつぁんがいて、八っつぁんだと思ったらご隠居で、ご隠居かと思ったら八っつぁんになる……というルパン三世のような場面が楽しい。

コロナから復帰した兼好師、復帰後は初。重症ではないことはインスタなどで見て知っていたのでさほど心配はしていなかったのだが、やはり元気な姿を見るとホッとする。
「言い訳するわけじゃないですが、すごく気をつけてたんです。でも罹った。思ったんですが、ちゃんと気をつけている人の方がオミクロンには罹りやすいんじゃないですかね。『笑点』だってすごく気をつけている昇太師匠やたい平師匠が罹って、なーんにも考えていないウチの師匠とか小遊三師匠、木久扇師匠のおじいちゃんたちは平気。でも考えてみれば、まだコロナに罹ったのは少数派。ということはこれは逆に運がいいのでは? と思ってネットで宝くじを買いました」そうだ。当たったら噺家をやめる、ということなので私としては外れることを祈るばかり。
宝くじの話から『宿屋の富』に。
いつも湯島天神の境内でワイワイやっている場面が楽しく、その中でも特に「二番富が当たる」と言い張る男の話が面白い。天神様が夢枕に立ったというやり取りで、天神様がやたら軽い。「じゃあお前に当ててあげる」と言っていたのに、困った顔で「お前に当ててあげることができなくなったんだ、ゴメンね」とやるのがなんとも兼好師っぽい。

彦いち師、軍歌をかけながら売り歩く山梨の桃屋の話や、体育会系の新幹線での自由席の鉄板エピソードを。「なにを話すかまだ決めてない」といいながらタイ人のムアンチャイが他人を応援する噺に。「お客さんが引いてるけどもう始めてしまったからやめられないぞお。『お父つぁんアメ玉買って』とかに引き返せない。やるしかない。このまま行きます!」と決意。まあ面食らいますな。
とはいえなんかタイ人の話すタイ訛りの日本語がなんかやたらそれっぽい。彼らは確かにああいうイントネーションで話すんだよなあ。

文治師も新作で、古典は兼好師だけ。まあ確かにこのメンツならそうなることもあるか。
ラーメン屋台を営む老夫婦のところに食い逃げの男が来るという噺なのだが……さすがにストーリーに無理がありすぎるし、正直気持ち悪い。なんかテレビとかでもやっているようで、代表作のひとつなんだろうか。ぶっちゃけキツかった。見ず知らずの他人に金払ってまで「お父つぁん」「おっかさん」と呼ばれて嬉しいか? ちょっと私は無理。

ロビーで開かれていた柳家紫文先生の追悼展を見てから帰宅。
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