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高円寺演芸まつり(第12回) 演芸まつり寄席 第三部 [落語]

高円寺演芸まつり(第12回) 演芸まつり寄席 第三部
於:高円寺 長仙寺

三遊亭栄豊満『猫と金魚』
春風亭昇也『壺算』
春風亭一蔵『短命』
立川吉笑『ぷるぷる』
林家はな平『寝床』

中野の扇辰師の会からそのままひと駅隣りの高円寺に急いで移動。
今日は「一蔵ひとりの会」があってそっちも行きたかったのだが、扇辰師の会もチケットとっているのでどうしてもそっち優先になってしまう。せめてこの会には行って一蔵分を補充しなければ。
扇辰師の会が16時50分くらいに終わり、この会は17時開演。
おそらく真打間近の一蔵さんがサラ口ではないだろうと踏んで少し遅れて会場に到着。でも5分くらいしか遅れなかった。バイクで行ければもっと早く着けたかもしれないが今日は雨なので電車。とはいえバイクを置ける場所からは歩くことを考えるとあんまり差はなかったかも。

というかこれ今年真打に昇進する人ばっかりじゃん、大丈夫かな? と慌てて木戸銭を払って2階に上がると一蔵さんと出くわす。「いつもすんません」みたいな挨拶を受けるが多分「今日コイツひとりの会には来てなかったな」とバレてるはず。ここ最近なんか一蔵さんとタイミング合わないんだよな。でも間に合ってよかった。

会場に入ると栄豊満さんが『猫金』に入ったところ。
んー? 顔が暗いな……(物理的に)。でも普通の座敷だし仕方ないのか? と思って上を見るとちゃんと照明があるのについていない。あらら。
栄豊満さんのはカシラの寅さんが猫が苦手と最初からわかっていて猫とおっかなびっくり対峙する型。個人的には風呂場に行くまでは威勢よくて『きゃー、やめてー』で猫が苦手だったとわかる方が好き。

一週間前に足を骨折したという昇也さん、見台を前に置き、小さい椅子のようなあいびきという器具を使って座る。
『笑点特大号』のレギュラーでもある昇也さん、最近宮治師に決まって「残念でしたね」といわれることも多いが別に残念でもないという。「そもそも三平師匠が降板することの方が想定外でしたから。私が狙ってるのは黄色か紫の位置。以前紫が体調不良のときは私が代わりを務めたんですから。……それに水色とピンクはやる気がない。なんなら座布団運びだってあの人じゃなくてもいい。そう考えるとあと5回はチャンスがある。それを全て逃したらそこで初めて『残念ですね』といってください」だそうで。
噺に入ると……うん、これは兼好師のだな。「いいの買ったねっと! いいの買ったねっと!」が一番わかりやすいが、番頭のあの一見人当たりが良さそうで実は腹に一物抱えてそうなあの感じ。兼好ニストである私には簡単に見極められますな。

一蔵さん、最近行った地方の落語会の出来事をマクラに。無料の上、さらにお茶が2本貰えるという会だったそうで、お茶目当てのお客さんがたくさんいたそうな。外の空気を吸いに行った帰り、エレベーターでまさにお茶目当ての婆ちゃんと乗り合わせて会話をしたそうだが、その婆ちゃんが最前列にいたという。さすがに婆ちゃんも気づいたようで、そのリアクションを面白おかしく話す。
一蔵さんの『短命』は久しぶりに聴いたように思う。
一時期のとにかくわーわーまくし立てて押しっぱなし、というのではなく、全体的に抑えめにして後半に向けて徐々にアクセルと踏んでいくという感じに変わっていたように思う。
それはそれでもちろんいいのだが、あの暑苦しいまでの押し一辺倒というのも良かったんだけどな。

吉笑さん、前座の頃は高円寺に住んでいて、快適だったらしい。とはいえ徒歩20分という遠めの物件だったそうで、両隣と上の部屋の住人も夢追人だったそうだ。ひとりだけサラリーマンがいて、それが逆に怖かったとか。
噺は親方から預かった松脂をなめてみたら唇がくっついてプルプルと震わせながらでないと喋れなくなってしまったというもの。
まずはその発想力に驚く。そしてプルプルいわせながら噺を実行するところも驚く。
最初のうちは相談を受けているご隠居の通訳がないと聞き取れないのだが、噺が進むに連れだんだんと何を言っているかわかるようになっていくのも驚く。これ計算してプルプル加減を変えているなら相当稽古したんだろうなあ。

はな平さんは旦那が「自分は上手い」と信じて疑わない型。
一度へそを曲げてしまっても、その自信が揺らがないのはすごい。どっかの根岸のお人のよう。

雪の予報が外れたのはよかったが、それでも寒さは厳しい。早く春にならないかなー。
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