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渋谷らくご 不思議な魅力を放つ演者たち [落語]

渋谷らくご 不思議な魅力を放つ演者たち
於:渋谷 ユーロライブ

立川談吉『穴泥』
入船亭扇里『藁人形』
春風亭百栄『おつとめ』
三遊亭兼好『千両みかん』

国立演芸場から渋谷まで。半蔵門線一本で行けるから便利だ。あんまりこのご時世渋谷には行きたくないけれど……。しかしなんでオラついた輩はみんなアゴマスクなんだろか。
さて昼飯を食いはぐれていたので道玄坂のあたりでなんか食うかとキョロキョロしていたら目の前に車が止まって中から兼好師が。国立から方向が一緒という客に乗せてもらったという。なんかしらんけど俺結構こういう感じで兼好師にばったり会うこと多いんだよな。
とはいえ開演まではまだ時間もあるし引き止めてもなんなので二言三言話して別れる。最近兼好師とじっくり話す機会ないなー。仕方ないけれども。

談吉さんは家元との思い出話をマクラに。
『穴泥』は高座で聴くのは2回目。
泥棒に入った男は最初親切心で入り込んだのに残り物の酒をガブガブと呑んでいく描写がなんとも呑気。子どもをあやす場面もそうだが、主人公の男はそんな悪人じゃないのがいかにも落語らしい。

扇里師はだいぶ久しぶり。

百栄師、甲子園で活躍している風間球打は「この会のキュレーターのタツオさんと一緒にラジオをやっているマキタスポーツさんの友だちの息子」ってもうそれ全然他人ですよね。
『おつとめ』は初めて聴くが、古典らしい。
百物語のために怖い話をお寺の和尚さんに教わりにきた男に、和尚が体験した怖い話をするというもので、『七度狐』にもちょっと似ている。
教わった噺を百物語で話すという落語の王道のオウム返しもある。
今日は珍しい噺が多いな。

兼好師、「まさか終戦記念日に『寒いですね』と挨拶するとは思わなかった」と季節感が狂ったという。まあ確かに。とはいえ季節感たっぷりの『千両みかん』。約二年ぶり。
若旦那からみかんが食べたいと明かされた後の番頭が「なんだそんなことか」と自信に満ち溢れて堂々とした態度なのが、その後の展開を知っているだけにやけにおかしい。
それを大旦那に伝えるときに「みずみずしくて……ツヤがあって……」くらいで「みかんか?」と当てられて驚くのも楽しい。

しかし久しぶりに渋谷まで電車で行ったが、北千住まで50分かかんないのね。早いなあ。
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