SSブログ

第九十五回 一蔵ひとりの会 [落語]

第九十五回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『長屋の花見』『禁酒番屋』『阿武松』

先週買った新しいmacをようやくセットアップする。ライブラリの容量がやたら重くて190GBもあり、新しいmacにコピーしきれないと思っていたら、これまでのiPhoneのバックアップデータが140GBもあるんでやんの。こいつを消去したらあっさり移行完了。よかった。
Appleに問い合わせながらやったのだが、後ろで猫が暴れていて、途中カーテンレールから落ちそうになったのを助けたりしてお姉さんに笑われる。あと電話口でココアがゴロゴロいってたのも絶対向こうに聞こえてる。
とはいえまだ環境のコピーが終わっただけなので、これからアプリのセットアップもしていかなければならないのだが、その前にタイムアップ。

一席め、お彼岸の中日ということでお墓参りに行ったという。火のついたお線香を手に持つと「お大尽、こっちこっち」と『お見立て』の喜助になってしまうと笑わせる。
明日からは落語協会新真打披露目の初日だそうで、普段なら20日の夜中に寄席の準備を急いでするのだが、今年は鈴本は休席なので昨日までにすっかり終わっているのだとか。
事前に正太郎改メ柳枝師の真打昇進3点セットの準備を手伝ったそうだが、今年は密になるということで協会の2Fが使えない。そのため、正太郎さんの実家で行ったそうだ。
「話のネタには聞いてたけど、あれは城だよ、城!」だそうだ。へえ。そういやいいとこのお坊ちゃんなんだっけ。
番頭のぴっかり☆さんたちと正太郎さん以外4人で15畳はある仏間で作業をしてたら、ことあるごとに正太郎さんからコーヒーブレイクやらティーブレイクの差し入れが入り、なかなか進まなかったそう。
そんなことを話している時に大きめの地震。「皆さん落ち着いて。……こういうときにサッと上手いこと言えればいいんだけどなあ。……いま俺がジャンプしただけだから!」。
久しぶりに3人以上で集まって、わーわー話しながら作業をしていたのが楽しかったと『長屋の花見』に。
一蔵さんがやると長屋の男連中がどんどんやさぐれていく感じがおかしい。大家から「酒と蒲鉾と玉子焼きがある」と聞いた直後の態度と種明かしされた後の態度の落差がたまらない。
花見の場面では沢庵を「その玉子焼きとっつくれ」と大声でいった男が大家に気に入られ、「店賃引いてやるぞ」といわれてどんどんヨイショしていくという、これまた一蔵らしい型になっていた。

二席め、久しぶりに学校寄席に出演したという。一蔵さんの他に扇好師、正楽師、さん喬師という豪華な顔付けで、前座さんだけが芸協だったという。この前座さんがまれに見るポンコツで、いろいろとしくじっていたそうだ。中でもさん喬師に言われて返した言葉がものすごく、「弟子だったら明日真打昇進する喜三郎でさえ破門になる」レベルだそうだ。
最近はYoutubeでチャンネルを持っている演芸関係者も多く、よく落語会を主催している夢空間も始めたそうだ。一蔵さんはその中の『寄席メシ』というコンテンツに出演しているそうで、寄席の近所の店を紹介するというもの。1回で2店分撮影したそうだが、実際に一蔵さんが食べるので、2軒目は満腹で入らなかったという。仕方がないので腹が減るまで呑んで待ってて良いということになったのだが、そこで夢空間の社長も一緒に飲み始めたという。この社長が酒乱の気があり、酒に強い一蔵さんと同じペースで呑むため最終的にはかなり絡まれてしまったようだ。「あれがどう編集されているのか、皆さん見てみてください。……という長い宣伝でした」。3月末配信だそうで、ちょっと見てみたい。
そんな酒乱の話から『禁酒番屋』に。
ネタおろしだと思うが、やや粗い感じはするかな。
番屋の侍が味わいながらゆっくり試し飲みをするというのはあまり見ないが、いかにも酒飲みという感じがしていい。
酒屋のふたりめの手代が油屋になりすまして行った時も完全に飲み屋で「お代わりがきた」という空気なのがおかしい。

三席め、春のセンバツが始まったが、あれを見て涙が出そうになるという。高校野球はすぐエラーするので一瞬後にどうなるかわからないのがいいという。一度負けてしまったら終わりという状況で汗を流す球児たちを見てると泣けるのだとか。
「ああいうのを見てると『相撲も見習え!』と思いますね。今場所も横綱不在で……」といろいろ昨今の相撲事情にご不満がある様子。「今の相撲取りは全員甲子園に見学しに行った方がいい」といいながら、大相撲も好きなので、と噺に入っていく。
先月のひとりの会でも3年振りに『らくだ』を掛けたが、この『阿武松』も3年振りだという。
途中で「麹町……」と言ったきり「えーっとあれ? ちょっと待ってくださいね……」という場面も。でも確かにこの噺は年表や戦績、歴代横綱など数字をズラッと並べるところが多いんだな。これをさらっと流して聴かせるんだから噺家はすごいよなあ。
気弱な長吉の様子や、無骨な錣山の感じも一蔵さんらしさがよく出ていると思う。
タグ:春風亭一蔵
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。