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第三十回 亀戸寄席 春風亭一朝・一之輔 親子会 [落語]

第三十回 亀戸寄席 春風亭一朝・一之輔 親子会
於:亀戸 亀戸香取神社 参集殿

春風亭貫いち『桃太郎』
春風亭一朝『目黒の秋刀魚』
春風亭一之輔『竹の水仙』
春風亭一之輔『唖の釣り』
春風亭一朝『淀五郎』

義父の四十九日で納骨の法事を午前中に行う。まあ結婚はしてないので正確には義父ではないんだが。一緒に落語に行ったこともあったなあ。

本来なら売り切れのはずのチケットだが、この前に入場規制が緩んだために追加販売があり、たまたま買えたっぽい。
200人近い席が満席となり、前の人の頭で高座が見えないというのも久しぶり。入場規制はあれはあれで快適だったなあ。札止め早くなるのはいただけないが。

一朝師の一席め、「『親子会』というと必ず『本当の親子じゃないんでしょう?』という方がいますが、私は本当の子どものように思ってますから」という優しいお言葉。「一朝ケンメイ」もちゃんと入る。「前に余計なことを言ってると忘れる時がある」らしいが。
駄々をこねるお殿様の子どもっぽさが楽しい。

一之輔師の一席め、貫いちさんが高座返しをしているときにめくりがめくり台から外れてしまい、それを直そうとしてあたふたしているうちに出囃子のCDの「さつまさ」が終わってしまうというアクシデントが。そもそもこの会は楽屋から高座までの距離が長くて噺家さんたちの姿が見えてから高座に座るまでの時間が長いんだよね。普段ならそれについて毒を吐きそうなものだけど、一朝師が一緒だからかそんな毒舌もなし。マクラもそこそこ「名人は上手の坂をひと登り……」と噺に入る。
宿の主人のぼんやり加減が一之輔師らしくて楽しい。

二席めも高座に向かう途中で出囃子が終わってしまう。さすがに「まあ僕くらいになると出囃子もいらない」と一言。「さっき長くやりすぎたので短く。……いやほらお後をお楽しみに、ってことです」。物は言いよう。
一之輔師の『唖の釣り』はだいぶ久しぶり。わーわーきゃーきゃーとしたジェスチャーの騒ぎっぷりが明るくうるさくこれもまた一之輔師らしい。

一朝師の二席め、圧倒的な『淀五郎』。中村仲蔵と演技を練り込んでできたときの顔に迫力がある。
そんな迫力のある場面がありながらも全体的に軽妙なのはさすがだと思う。
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