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五代目圓楽一門会 [落語]

五代目圓楽一門会
於:国立演芸場

坂本頼光 活動写真『五作ぢいさん』
三遊亭王楽『読書の時間』
三遊亭楽之介『佐々木政談』
三遊亭道楽『狸賽』
だるま食堂 コント
三遊亭兼好『抜け雀』

会場に行く前に神保町あたりで昼メシを食いに行こうとするも、なんか古本まつりで大変な人出。目当ての店に近寄りもできない。仕方なく他の店に行こうと思ったが、なんか店が道路の向こう側にあったり以前にあった場所になかったりとうまくいかない。で結局松屋。うーん。しかしセルフサービスの松屋は初めて入ったが、あのシステムはなかなかいいんじゃないですかね。

坂本頼光さん、大河に出たそうで。序盤の3話めにそのまんま活動弁士役だったようで、半日ほどかけて同じ話をアングルなどを変えつつ何度も撮影したとのこと。「これだけ撮ったんだから3分は映るだろう」といろんな人に伝えていたら姿が出たのは約10秒、声だけが1分半ほど流れただけだったとか。あまりの短さに大河を呪ったら視聴率は低いは逮捕者は出るわ、効果は覿面だったようで。「ざまーみろ」という一言に実感がこもっている気が……。
活動写真は昭和14年に撮られたというもので、村会で納税が免除に決まった五作じいさんが「そんなことになったら村の人々に顔向けできない、どうしても税金を納めさせてほしい」と強談判するという内容。国が納税を促すために作ったものだとか。あまりの強引さに失笑が出るほど。
チュートリアルの徳井の件があったからだろうなあ。

道楽師、『狸札』に続いてそのまま博打場へ行って『狸賽』に。
確かに似た噺だが、合体するのは珍しい。

兼好師、国の位置による国民性の話をマクラに。曰く、北の方は寒くてうっかりしていると死んでしまうから頭がいいが、そのかわり暗い人が多い。逆に南の方はボーっとしていても食べ物が手に入るのでボヤッとした人が多いが、そのかわり明るい人が多い。日本はちょうどいい位置で勤勉さなどを保っているが、気をつけないと「バカなのに暗い」という最悪のパターンに陥るかもあるという恐ろしい説をぶち上げる。
とはいえ、この日本人の時間に正確だという国民性も近代になって電車や時刻表ができてから顕著になったはずで、それまでは一刻が約2時間という大まかな時間の流れで生きてきたはず、というところから乗り物の話になり、そこから流れるように旅の話になって『抜け雀』へと移っていく。こう書くとすごく強引な感じもするが、聞いている分にはそう感じさせないのが腕なのだろう。そうに違いない。
もう何度も聴いている噺ではあるが、聴くたびに新しいくすぐりがあり、それを自分の中でアップデートしていくのが楽しい。
今日聴いた上での新しい気付きとしては、若い絵描きは宿に泊まる前から酔っている。確かに勘当された道楽息子なら夕暮れ前から酔っていても不思議ではない。それとこれは兼好師独自の型だと思うのだが、男が無一文とわかったときに宿の主人の真摯な説教を聞いて心を入れ替える。とするとその前はずっとだらしない方がより対比が効いている。
また、「見えない目ならくり抜いて銀紙でも貼っておけ」という罵倒をいろんな人から言われるという流れがあるが、最後には自分で目に銀紙を貼って「銀紙だからわかりませーん」と開き直るのもおかしい。

帰りにシャンプーを買いにドラッグストアやディスカウントストアに寄るも、最近は詰め替え用ばかりでボトル入りのものがほとんどない。カビ生えてたからボトル捨てたんだけど、あんまり気軽に捨てられないなあ……。
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