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第三十九回 よこはま落語会〜未来の大看板を応援する会〜 三遊亭兼好独演会 第二幕 [落語]

第三十九回 よこはま落語会〜未来の大看板を応援する会〜 三遊亭兼好独演会 第二幕
於:吉野町 吉野町市民プラザホール

三遊亭兼好『手紙無筆』
三遊亭じゃんけん『動物園』
三遊亭兼好『千両みかん』
三遊亭兼好『小間物屋政談』

昨日はたまたま急いでやらなければならない仕事がなく、社長から「今日くらい早く帰れ」と定時前にあがるように言われる。溢れた私の仕事をやってもらってる後輩にメシをご馳走しに行く予定だということを言うと軍資金のカンパまで貰った。……うんまあ問題の根本的な解決にはまったくなっていないけど、せっかくなのでありがたく使わせて貰う。
後輩に何食いたい? と聞いたら「鰻がいいです」と即答されていたので助かる。え、心の弱った先輩の仕事を肩代わりして鰻を要求するって結構なかなかじゃね? とは思うもののさすがにそれを口に出すのはダサいので言いはしないけれども。社長のおかげで白焼きも頼めました。

さてこの会はちょいとお高いし会場も遠いので普段はパスしてたんだけれども、昨今の兼好分不足のため緊急措置として急遽当日券で入る。どうやらドタキャンがあったようで、2列めのど真ん中という最高の席があてがわれる。
今日は細々と思い通りにいかないことが多くてイライラしていたのだがこれは嬉しい。

兼好師の一席め、梅雨の足下の悪いなか、とお決まりの挨拶のあと天気が悪いと鬱々として笑いが少なくなるのだという。「だから今日笑えなくても私のせいじゃない」。
七夕に触れ、江戸時代に七夕が流行ったのはお金がかからなかったことや、識字率が高かったことで短冊にいろいろ書けたこともあったんじゃないか、という。
とはいいながら職人の中には読み書きできない人もいた、と噺に入る。
兼好師では久しぶり。時にクドさを感じさせる噺だが、しつこい繰り返しもなくさらっとした感じ。重さもなくこれくらいがちょうどいい。

じゃんけんさん、噺の途中で客席から結構大きめの「ガターン!」という音が。たまらず「大丈夫ですか? 最近私こういうこと多くて……。話し始めた途端に電話が鳴ったり、大須演芸場では幕が上がる途中で切れてしまって、始まる前に『幕切れ』になるという」。上手い。
汗だくの熱演。

兼好師の二席め、「じゃんけんの噺を聴きたくないという場合は実力行使ではなく口で言っていただければ」と笑いに変える。
『千両みかん』て結構メジャーな噺だと思うのだが、兼好師以外ではあまり聴いていない気がする。
番頭さんがとにかく表情豊かで、大げさに変わる顔がおかしい。

三席め、浦島太郎をマクラに。「あれは一体何ですかね、『亀助けたらおじいさんになりました』って話ですよ? 例えば『竜宮城から帰ってきたら街並みが変わっていたけど玉手箱を開けたら戻りました』とか、『亀をいじめていた浦島太郎を龍宮城で懲らしめていて、逃げ出したときに盗んだ玉手箱を開けたらおじいさんになりました』とかならわかりますけど」確かに。「でも戻ってきたら状況が変わっているということもありまして」と噺に入っていく。
大家さんが早飲み込みでその実まったくわかっていないというキャラがおかしい。小四郎が帰ってきたときの困惑ぶりや言い訳が面白い。
この噺もまた登場人物たちのくるくると変わる表情が楽しい。

帰り、どこかに寄って飲んで行こうかと思ったが、なんだかあまりに細々とイライラすることばかりなのでおとなしく家に帰って家で飲む。飲み過ぎな気もするけれど。
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