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入船亭小辰の会「聴きたいっ!!」第9回 [落語]

入船亭小辰の会「聴きたいっ!!」第9回
於:新宿三丁目 道楽亭Ryu's Bar

入船亭小辰『千早振る』
柳家小んぶ『安兵衛狐』
入船亭小辰 柳家小んぶ トーク
入船亭小辰『青菜』

仕事がやってもやっても終わらない。
こりゃあいよいよヤバいなあ。さあどうすっぺか。
とはいえ土日両日出るわけにもいかないので今日は休み。
当日でもネットから予約できるのがありがたい。

小辰さんの一席め、上の師匠方の楽屋話などを。
人の悪口が多くなりがちな楽屋の中で、大師匠の扇橋師は絶対にその輪には加わらなかったという。
そのかわり下ネタばかりを話し、あるとき女性の立前座が高座返しをして戻ってきたところにボソッと「大○唇」「え?」「大陰○」といって高座に上ったとか。すげえな今だったらセクハラで大変なことになりそう……いや落語の世界なら大丈夫なのか?
そのほかにも食べ物に苦労した世代だからか食べ物にこだわることがあり、「ポークジンジャーって知ってるか?」「生姜焼きですか?」「いや違う、ポークジンジャー」「いやポークジンジャーはないですね」「そうか。ポークジンジャー。ポークジンジャー……」と着替えてる最中も袖でも高座を降りてからもずっと「ポークジンジャー」と言い続けていたとか。その日ポークジンジャーを食べにいったかまでは知らないそうだ。
そういうのは罪がなくていいという。
楽屋での話は悪口も多いが自慢話も多く、普通の話だと思っていたらいつの間にか自慢話になっていることもあるそうで。「自慢話をする方にその話題について『知らない』と言いにくいのでつい知ってるふりをしてしまう」と知ったかぶりの噺に入っていく。
小辰さんの『千早振る』はまだ2回め。これだけ聴いてて、よくやりがちなネタなのに珍しい。
もうすっごいスタンダード。
ご隠居が口三味線で「チチンチチチン」とやってるときが右手と左手が離れすぎでギターっぽい。津軽三味線かもしれん。

小んぶさんは初めて。
小辰さんは「ゲストは出演は昨日オファーした。そういうと残り物のように聞こえるけど、ドラフト1位ですから」とのこと。シークレットゲスト扱いなので名前は出せず、「出てきたら『おおっ』と言ってください、それでやる気が違いますから」とのことだったが、ごめん、初めてなので顔がわからずなにも反応できませんでした。非常に大柄でTKOの木下とかカミナリのまなぶみたいなややいかつめの風貌。
「さっき小辰さんが『ドラフト1位』といっていましたけど、1位じゃないの知ってるんですよ。さっきまで花いちさんと蓮田の落語会に行ってたんですけど、『今日は小辰さんの会に行くから先に上がらせてほしい』っていったら『新宿の会? 昨日連絡がきたけど間に合わないと思ったから断った』って……」。あらー。さあ小辰さんどうする。「まあいいんですよ、イチローだってドラフト1位じゃなかったんですから。……なにいってるか自分でもわからなくなってきましたけど」。
噺は珍しい『安兵衛狐』。高座では馬石師でしか聴いたことがない。小んぶさんも馬石師に教わったらしい。
変わり者のふたりが片方は幽霊、片方が狐を嫁にするという噺で、大柄でややコワモテの小んぶさんが幽霊をやっても全然怖さがない。狐の嫁も語尾に「コン」がついて本当は吉岡里帆のどん兵衛狐みたいにかわいいんだろうと頭に思い浮かぶんだけど、目の前にいるのはコワモテ。でもってそのギャップがなんかやたらとおかしい。

仲入り後にふたりでトーク。
ドラ1でなかったことに対する小辰さんの弁明と、「花いち兄さんも言わなくていいのに」というもっともなひと言。誰も得しないもんなあ。
たまに主催者でも出演交渉のときに「本当は○○さんがよかったんだけど」とかいう人もいるらしい。
先ほどの小辰さんのマクラもあってか、お互いの一門の師匠や考え方の違いなどを。
さん喬師は寄席の浅い出番でも短く端折った『そば清』を掛けることがあり、それを見た小んぶさんが二ツ目になりたての頃に前座の次の出番でやったら鈴本の社長に「あれは金原亭の大事なネタなんだ!」と怒鳴られたエピソードが面白かった。
何も決めないフリートークで盛り上がるも、小辰さんの二席めの時間がなくなりそうになって切り上げる。

小辰さんの二席め、今シーズン初の『青菜』。小辰さんで聴くのも初めてだなあ。夏の間は結構いろんな人のを聴くが。
植木屋夫婦の馴れ初めが動物園のカバの前、というのは誰で聴いたんだっけ……。ヤイヤイ言いながらもなんだかんだで仲良しのふたりが微笑ましい。

足立区は明日選挙。明日は休日出勤なので期日前投票しとこうかと思っていたのだが、買い物などをしていたら超ギリギリの時間になってしまった。
慌てて投票整理券を持って投票所に向かうも、2分ほど間に合わず。くっそ買い物したときに俺の前に並んで同一商品を大量に買い込んでたあいつらのせいだと八つ当たりをしてみるも、よく見たら手に持っていたのは自動車税の支払い証明書だった。どっちにしろダメだったんじゃん。
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