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春のらくご長屋 扇辰春の独演会 [落語]

春のらくご長屋 扇辰春の独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

春風亭朝七『真田小僧』
入船亭扇辰『権兵衛狸』
入船亭扇辰『お血脈』
入船亭扇辰『田能久』

小辰さんの会が終わり、3時間以上の間がある。
一度家に帰るとなると往復してメシを食うだけなのでバカバカしい。
ちょっと間が空くが、食事して公園やマックで時間を潰す。

朝七さん、前に聴いたときにも驚いたがまた上手くなっている。『真田小僧』は二ツ目真打もよく演る演目だが、二ツ目でもなかなかここまでの間や言い回しをできる人は少ないのではないか。
パッと見は菊之丞師のような雰囲気もあるし、今後売れるかもなあ。

扇辰師の一席め、やはり世間は10連休だが自分はもっと長い連休があった、とのこと。「酒ばっかり呑んでました。あのときもっと稽古してりゃあなあ」とのこと。
また、やはり今日のなかの芸能小劇場の5回転に触れ、「小辰も朝からやってるんだよ。一番惰眠を貪れるときなのに、そんなに金が欲しいのか」とひとくさし。
「まああそこは子どもがいるからな。誰にも言ってないんだけど、産まれる前に性別もわかってたからなんとなく名前を考えてた。小辰の本名が○○だから、回文になる名前。もちろん冗談ですよ。で、子どもが産まれた挨拶にきたときにその話をしたら尋常じゃない驚き方をしてたからどうしたって聞いたら『同じこと考えてました』って」。どうやら本当に小辰さんの子は回文の名前らしい。扇辰師と小辰さんは血の繋がってない親子なのにすごいね。
扇子をパチパチさせながら「……噺が決まらない……どうしましょうかね……前半二席やろうか」と嬉しい提案。
『権兵衛狸』はほとんど聴いたことがなく、扇辰師では初。田舎ののどかな風景が目の前に広がるように感じる。

『お血脈』は『善光寺由来』から。
地獄で五右衛門が呼び出されるときに歌を歌っており、歌本の「ヒットソング」のページから『東京ホテトル音頭』を歌い上げるのがおかしい。
扇辰師のクサさがハマる一席。

『田能久』もまた大袈裟なまでのクサさが面白い。
今日は三席とも小品ながらも扇辰師の魅力が感じられるものだった。
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