SSブログ

オープン!にっぽり館 昼席 [落語]

オープン!にっぽり館
於:日暮里 にっぽり館

三遊亭まん坊『黄金の大黒』
林家たけ平『宿題』
おしゃべり 三遊亭萬橘 林家たけ平
三遊亭萬橘『火焔太鼓』

日暮里の夕やけだんだんに新しく落語の小屋のにっぽり館がオープン。萬橘師とたけ平師の組み合わせで谷中ってことは……去年ひと休みとなった谷中はなし処の後継ってことでいいのかな。んーと志の春さん……?
とにかくその杮落としとなる会に行ってみた。
本当に夕やけだんだんの階段のすぐ横にできており、観光客もなんだなんだと覗き込む。
中に入ってみると谷中はなし処のときよりもやや広め。とはいえギッチリなのは以前と同じ。ただ靴を脱がなくてもよくなった。今日もギッチリでほぼ満席。とはいえ「ふらっと入ってきた人います?」と萬橘師が聞いてみてもゼロ。全員この会を目当てに来ていたらしい。

さてこの会場で一番最初に高座に上がったのはまん坊さん。
あまりの客席と高座の近さに驚いたよう。
演目は縁起良く『黄金の大黒』。途中で時間がきてしまったのか、長屋の連中が口上を言っている場面で切り上げる。ここで切るのは珍しい。

たけ平師も「こんなに近いの?」と驚いた様子。
谷中について「食べ歩きとかしててね……。あ、今日食べ歩きした人います? ……あの連中……」と言ったところで一番手前の席で手を上げていた人がいたらしく慌てて引っ込める。「近すぎてわかんない」そうだ。
話題を「春休みが終わって子どもが学校に行くようになり、ホッとした顔をしている」と強引に軌道修正する。そこから学校寄席の話題になり、特に小学生の場合に送ってこられる感想文に触れる。「今日学校の先生います……? 今度は大丈夫だな」と先程の失敗を踏まえて慎重になった上で「あれいらないんだよ」とのこと。特に低学年の子どもたちは日本語がメチャクチャなので、悪気はないのだろうがナチュラルに傷つけられるのだそうだ。
そんなところから小学生の宿題の面倒を見る父親の噺に。
杮落としだから縁起のいい噺をすると思ったのだが……あーこれ「鶴亀」算の問題の噺だからか!?

仲入りの前に「おしゃべり」と称してふたりのトーク。
この小屋を作ったいきさつなどを。
今後ははなし処のように固定の日時でやるのではなく不定期かつ開演時間もいろいろ変えるのだそうだ。それはわざとだそうで、通りすがりの人にもふらっと入ってきてほしいからだとか。
今後はゲストも呼ぶらしく、この「おしゃべり」のときにホワイトボードに「高い低い」とか「暑い寒い」のような対照の表を使ってトークをしていくという。今日はふたりでそのデモンストレーションを行う。
高座を降りるときに萬橘師が派手に梁に頭をぶつける。さっきトークの中で「この梁がなかったら反対側を高座にしてもっと広さに余裕ができた」とぼやいた報いなのか。

トリの萬橘師、おかみさんがキツいのは皆同じだが、特にキツい気がする。「侍に太鼓が売れた」と喜ぶ甚兵衛さんに対して「売れやしないよ」と冷水をぶっかけるときにも折檻の内容を事細かに話し、甚兵衛さんが「うわああぁー!」と叫び出すまで追い詰めるのがおかしい。そこまでキツくあたりながら小判を見たとたんにコロッと変わる落差がすごい。
侍の屋敷への往復で、そんなおかみさんに対して文句を並べてひとりでヒートアップしながら門番のところで冷静になるのも落差の面白さか。

終演後、まだ発売前の萬橘師のCDが受付に置かれていたので早速購入。萬橘師がお見送りに出ていたのでサインもしてもらい、ついでに写真も撮らせてもらう。

DSC_5768.jpg
DSC_5773.jpg
DSC_5774.jpg
Nikon Df
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。