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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 31年4月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 31年4月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭しゅりけん『垂乳根』
三遊亭じゃんけん『代脈』
三遊亭兼好『のめる』
三遊亭兼好『岸柳島』

なかの芸能小劇場が改装していたため、久しぶりの兼好師の朝の会。
これまではギリギリにきてもどこかしらに空席があったのだが、今日はぎっしり詰まっている。端っこにようやく空席を見つけてなんとか座る。

しゅりけんさん、これまで長髪だったのにボウズになってる……! 前座らしいといえばらしいが、一見わからなかった。新しいお弟子さんかと思った。そういやこないだの「けんこう一番」での高座返しで見慣れない前座がいると思ったけど、あれもしゅりけんさんだったのか。
最初のうちはモゴついていた感じだったけど、名前の口上のあたりではサクッと。

じゃんけんさん、羊羹に執念を燃やす銀南がおかしい。煙草は隠れてしか吸わないという不良少年。

兼好師、仲間うちで元号当て勝負をしたそうで、ひとつの元号案を出すにつきいくばくかのナニを出していたという。兼好師は2案出そうと思い、まずは自分の名前をひっくり返した「好兼」。もうひとつは圓楽党なので「楽」の字を使おうと思ったそうだが、もう一文字が何を使っても一門の名前っぽくなってしまうという。「○楽(実在する名前)だと売れなそうだな……と思ってしまう」とさらっと毒を吐く。考えた末、萬橘しの「萬(万)」がよかろうと「万楽」で出したという。結局は当たった人は誰もなく、せめて漢字一文字でも当てた人が勝ちにしようということになり、「民和」で出していた人が総取りだったとか。民和にした理由は「和民で呑んでて考えたから」だそうな。
そんな勝負事の話から『のめる』に入る。
しかしまあこういう底抜けに明るい噺というのは兼好師の真骨頂ではなかろうか。
八っつぁんの天然ぶりや企みを見抜かれたときの表情がとてもおかしい。

二席め、先日電車の中で背の高いふたりが兼好師の頭の上ごしに喧嘩を始め、巻き添えを喰らいそうで怖かった、というところから『岸柳島』に。
癇癪の強そうな若侍に話しかける屑屋の度胸がすごい。というか今まではちょっとおっちょこちょいな感じだったのが、今日のはなんか計算高そうな感じでややイラッとさせる。これなら「斬る」と言われても仕方ないと思わせて、その匙加減が上手いと思う。

終演後は高円寺へ行き、いつものようにタイ料理屋へ行こうと思ったが途中にあった老舗の洋食屋になんとなく入る。まあ美味しかったけどなんとなくタイカレーの方がよかったかなあと心が残る。あんまり予定外のことをするもんじゃないね。
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