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第54回三田落語会 夜席 [落語]

第54回三田落語会 夜席
於:三田 仏教伝導センタービル

春風亭一花『やかん』
春風亭一朝『風呂敷』
三遊亭兼好『三枚起請』
三遊亭兼好『雛鍔』
春風亭一朝『三井の大黒』

三田落語会は久しぶり。
いつもチケット取れないのだが、今回は知り合いにチケット譲ってもらう。
マクロレンズの絞りレバーがイカれたので、銀座のニコンサービスセンターに持っていき、散歩がてら会場まで歩く。山手線二駅分くらい。
それにしても前も中古で買ったレンズの絞りレバー壊れたんだよなあ……。弱いのかな。

前座の一花さん、来月二ツ目昇進らしいがそんなことは一言も触れず。やっぱりこういうことは自分からいいださない方が印象いいよね……。
安定感のある高座で、さすが二ツ目真近。
やっぱりこみちさんに似てると思う。
見た目は女子中学生なのは変わらないけど。

一朝師、「一花はなかなか人気のようで。一花ともども私もよろしくお願いします」と笑いを取る。
一花さん入門時の思い出話をいくつか。入門志願時に断ったら泣かれ、「なんだ、おじさんがかわいい女の子を泣かしてるぞ」という周りの人に負けて入門を許したとか。「入門に泣き落としという手があるとは思いませんでした」。
初高座はにぎわい座での一門会だったそうで、出番のない兄弟子まで来て、袖の御簾内がギッチリになったとか。「みんな妹のつもりなんでしょう。ひどいのが一蔵で、アイツ『もうこのあと出てくるのは有象無象ですから』とか私を含めて言いやがった。それから私はあいつが嫌いです!」。一蔵さん師匠しくじってるよー。
弟子入りというのは縁ですから、縁といえば一番不思議なのが夫婦の縁で……と『風呂敷』に。
困っている長屋の女房のおさきに「女三界に家なし」などの珍解釈を語るしたり顔が楽しい。
あの口調でスラスラっと説明されると一瞬納得しそうになる。

兼好師の一席め、羽生結弦に触れ、彼の演目のモチーフとなった安倍晴明ゆかりの神社として熊野神社の話を。熊野神社のお使い姫は八咫烏なのに、羽生ファンはお礼参りとしてプーさんを奉納するので黒と黄色の踏切の遮断機みたいになってるらしい、とか。
そこから都会のカラス事情、さらに江戸のカラス事情に移って『三枚起請』に入る。
大工の棟梁やおしゃべり清公が、亥のさんがもらった起請をニヤニヤしながら読み上げているのに、花魁の名前を見た途端に「おおっ!?」っと二度見しながら「亥のさん、これ拾った?」と聞くのがおかしい。
棟梁が起請をもらった経緯を語る場面では、この間聴いたときはちょっと声が震える程度だったが、今日は完全に涙声。
その棟梁が花魁に直談判に行ったときにうまく言いくるめられそうになって一瞬ポーっとするその間がたまらない。

二席めは将棋の藤井六段に触れ、「将棋をやらせれば頭が良くなるかもしれないと子どもにやらせてる親がいるそうですが、それがもう頭悪い」とさらっと毒を吐く。
「『小児は白き糸の如し』なんて言いますが、あんなのは嘘で、ある程度色は着いてる」と『雛鍔』に。
銭を知らないていの金坊に、「お小遣いをあげようと思ったんだけどおあしを知らないんだよね」という番頭さんに「知らないものがいい」と手を出すのがおかしい。

一朝師の二席め、「今日で一旦終わりの三田落語会、泣いても笑っても私の高座で最後です!」と声を張り上げる。
『三井の大黒』ってなんか縁起を担ぐ噺なのかな? 以前にも会の最終回の最後の高座で誰かが演っていたような記憶があるんだけど……。かなり前なので曖昧なんだけど。偶然かな。
個人的に甚五郎の印象は小柄で飄々としていて、というものなので一朝師にぴったり。
ちょっとほわっとしたところのあるポンシュウはかなりしっくりくる。
それでもキレのいい江戸弁が出てくるとやっぱり政五郎親方に見えるからさすが。

いずれ再開されることはあるのだろうか。
会場をもっと大きくして、という話もあるようだけれども。そのときにはチケット取りやすくなるといいなあ。

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