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人形町噺し問屋 その七十二 [落語]

人形町噺し問屋 その七十二
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『垂乳根』
三遊亭けん玉『ん廻し』
三遊亭兼好『風呂敷』
コント青年団 コント
三遊亭兼好『へっつい幽霊』

ご挨拶は「多分この件じゃないかな」と予想していたが案の定豊田議員の話題。これかあとは藤井四段のどちらかだと思ったんだ。
「普段は優しくて、いざとなったら罪を全部秘書に押し付ける議員の方がよっぽど怖い。豊田議員はあれだけ罵倒してるんだから、『いざというときに秘書を身代わりにしよう』なんて思ってなかったはずで、そう考えるとまだマシ」という理屈はすごい。
政治家と秘書という関係は噺家と弟子という関係によく似ているそうで、常にYesしか言わない人がいるといつの間にか嗜虐的になるのだそうだ。ちなみに兼好師の弟子はじゃんけんさんは何を言っても堪えず、けん玉さんはことあるごとに「自分柔道やってたんで」「レスリングやってたんで」と威嚇してくるそうで、兼好師はイマイチ威張れないとのこと。
また豊田議員のあの歌い調子は怖いといい、けれども本当に腹が立つと人は歌い調子になるのかもしれないと自身の経験を話す。曰く、以前50円ハガキを大量に購入していた。2円値上がりして、仕方がないので2円切手を買い足してチマチマと貼っていたら、今度は10円値上がりした。交換するにも手数料がかかるというので、さらに10円切手を買い足して貼ったら名前を書くスペースがかなり小さくなった。そもそも普通の商品なら値上がり前に買ったものはそのまま使えるのだから、値上がり前に買ったハガキは差額を払わずにそのまま届けてくれたっていいじゃないか、と珍しく興奮状態で話す。で、そのことを郵便局に行った際に暇そうにしていた窓口の係員に雑談混じりに言ったところ、ポカンとした顔で「10円切手をお買いになるってことですか?」と言われ、あまりの腹立たしさに「10円切手は買いません〜♪」と歌い調子で言ってしまったとか。

じゃんけんさん、父上が大分から上京して見にきているらしく「この歳になって授業参観みたいなことをされるとは思わなかった。この高座の出来によっては大分に強制連行されるかもしれませんので皆さまご協力をお願いします」。

けん玉さん、「じゃんけんさんは協議の結果、大分に帰ることに……」。
今日前座がふたり出てきたのは、じゃんけんさんの父上はけん玉さんの高座を聴いたことがないそうなので、聞き比べをしてもらうためだとか。「なるほどあと2年もするとこうなるのか」と思うか「こんなもんか」と思うかはわからないが、とのこと。
さすがにけん玉さんには一日の長がある。

兼好師の一席め、さすがにマクラも噺も短めに。
兄いが「女三界に家なし」などの説教を自分のおかみさんにするという形は珍しい。おかみさんも「ふーんそんなもんなの」みたいな感じでおとなしく聴いていて、仲がいい。兄いがおかみさんと険悪な雰囲気で家を出る形が多いが、確かにその演出は別にいらないよなあ。

二席め、日本にもカジノができそうで、「金を使いすぎないようにカジノでは金を下ろせないようにしよう」とか「入場時にマイナンバーを提出させるようにしよう」とか法案を考えているそうだが、そんなことしてギャンブルが面白いんですかねえ、とのこと。確かに。
兼好師の『へっつい幽霊』は2回め。
熊さんの鯔背っぷりと幽霊のぐずぐずっぷりの対比が面白い。
若旦那の明るく軽いキャラもおかしい。

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