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第3回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり [落語]

第3回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり
於:鈴本演芸場

春風亭一花『子ほめ』
春風亭朝之助『寄合酒』
春風亭一之輔『笠碁』
春風亭一朝『紙屑屋』
春風亭一之輔『富久』

後援会主催の特別興行。うー平日かよ! 普段なら諦めるところだが、せっかく後援会入ってて特典を受けられないなんて悔し過ぎる。ので会社を早上がりする。鈴本で独演会というのは噺家のステータスらしいし、もちろん一之輔師も初めてとのことなのでやっぱり聴いておきたい。

一花さん、一朝師が女性見習いをとったのは一之輔師や一蔵さんが言っていたが、前座デビューしたんだ。
背も顔もちっちゃくて、中学生みたいなかわいらしさ。
やや固さはあるものの、そつなくこなしている感じ。

朝之助さん、二ツ目に昇進してからは初めてかな。
こういうバカばっかりの噺は、ふわっとした感じの朝之助さんのキャラ的に合っているように思える。

一之輔師の一席め、ユニクロのCMの撮影裏話などをマクラの最初に。まだ見たことないんだよなー。
そして突然「昨日弟子取りました」と驚きの報告。さすがに会場がどよめく。
「しょうがないんですよ、タイミングのものですからね」と繰り返す。「だって捨てられた犬みたいな目で見るから」とも。
今日から一緒に連れて歩き始めたらしい。気を使っているつもりもないのだが、やはり慣れないからか気疲れがするという。一朝師にも「疲れますね」と言ったところ、「ようやく俺の苦労がわかったか」と言われたとのこと。
ここで客にも報告することによって、自身覚悟を決める意味もあるそうだ。いやーそれにしても36歳で弟子取るってすごいな。同期はまだ二ツ目だというのに……。そこに弟子入りしようというのも覚悟がいると思う。まだ名前も付けてないようだし、デビューはまだまだ先だろうが、楽しみだ。
『笠碁』は以前にも聴いたことがあるが、大旦那たちの意地の張り合いが楽しい。昔のことをほじくり返すところが特に面白いが、8歳のところまで遡るのは一之輔師だけだろうか。

一朝師、「ゲストに呼んでおいて仲入りじゃなくてヒザがわりとは……」とチクリチクリと突っつく。
一之輔師が弟子をとったことにも触れ、「『8人の弟子の中で誰が一番連れて回るのが大変でした?』と聞かれたから、『お前だよ』って答えた」。仲いいなあ。
それにしてもこんなに聴いていて心地よい『紙屑屋』は初めて。若旦那の鼻歌や新内の真似事までが名調子で、しみじみと「ああ落語っていいなあ」と思わせる。もうほんとにさすがとしか言いようがない。

一之輔師の二席め、まずは「いいヒザだった」と師匠に対して応酬する。「違うんですよ自分ではああ言っておきながら仲入りにしたら嫌がるんですよ」と弁明していると、私からは見えなかったがどうやら一朝師が乱入してきた様子。高座を逃げ回り、「師匠、やりたりないんじゃないですか」と席を譲ろうとする。一朝師が戻ると、「もう一回出囃子!」と登場からやり直す。なんかほんとに仲いいなあ。一朝師の人柄なのだろう。
一之輔師の家にも大神宮様の神棚があるのだが、一之輔師自身もちゃんと拝むというか「よっ、どうも」程度だし、おかみさんもお神酒や榊をちゃんと変えてくれない。次男と長女がやってくれるのだが、塩の代わりにヨーグルトを奉ったりする、などと爆笑のエピソードを披露し、「『富久』演る雰囲気じゃねーなー」とポツリ。
それでも神棚の話から噺へ入る。
一八の調子のよさと旦那の人の好さが伝わってくる。
火事で富札が焼けてしまい、じゃあ五百両でいい、百、五十、十、五、一……と食い下がり、どうあがいてもダメ、となったときの目の座り具合が凄まじい。

盛りだくさんの内容で、大満足の会。無理して早上がりしてきてよかった。
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