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なかの芸能小劇場20周年記念 芸小演芸まつり!! 〜笑いで彩る秋の夜長の落語時間〜 [落語]

なかの芸能小劇場20周年記念 芸小演芸まつり!! 〜笑いで彩る秋の夜長の落語時間〜
於:中野 なかの芸能小劇場

橘家かな文『やかん』
柳家ほたる『反対俥』
古今亭ちよりん『本膳』
三遊亭兼好『紙入れ』
柳家一琴『夢八』
入船亭扇辰『三方一両損』
柳家紫文 粋曲
橘家文左衛門『子別れ・下』

入れ替えがあって夜の部。前売完売で満席。
そりゃあこの顔付けで1500円だなんて太っ腹過ぎる。昼夜合わせて2000円、倍取られたっておかしくない、というかそれでも安い。

かな文さん、最近の若者らしく爽やかな感じ。口跡も鮮やかで心地よく聴かせる。

ほたるさん、「芸者を揚げられるくらいなら俥屋なんてやってねえ」で終わりのように引っ掛ける。出囃子まで鳴り始め、前座さんまで引っかかる。宮治さんもよくやるけど、引っ張りすぎなのはどうかなあ。

兼好師、この会場に出たのは前座時代に扇辰師の「扇辰日和」に出たのが初めてだとか。そこで初めて『野晒し』を聴いて「こんな面白い噺があるのか」と思ったらしく、扇辰師への感謝を口にする。
「昼は子どもが多かったのでそれ向けの噺をしたから、夜はそこでできなかった噺を」としてのっけから「『間男』はいいですねえ」と誤解を生みそうな発言をする。「『不倫』や『浮気』というと重苦しいが、『間男しちゃった』というとなんとなく明るい」ということらしい。
逢い引き現場に旦那が帰ってくるという通常のパターンではなく、逃げ帰ってきた新吉が冒頭で兄貴分のところに「間男しちゃった」と相談にくるという形。これは初めて聴いた。
確かにそんな「遠くに逃げよう」とパニクっているところで「紙入れを確認してからでも遅くないか」と冷静な判断がつくとも思えないし、相談する形の方が会話形式で落語らしい。
旦那のいい人っぷりが伝わってくる。

一琴師、「会場の20周年のおめでたい会なのに間男の噺なんて。私はおめでたく夢の噺をします」と宣言する。へー夢の噺っておめでたいんだと思っていたら『夢八』に。いやいやいやいや。多分皆「『夢八』かよ!」と心の中で突っ込んでいたのではないだろうか。
吊っている男の形相物凄く、鬼気迫る分面白い。

扇辰師、「私が兼好を育てた扇辰です。兼好の今日があるのもすべて私のおかげ」と兼好師の謝辞に乗っかる。ありがとうございます。
また、仲入り時に文左衛門師が自身の会のチケットを手売りしていたのだが、「仲入りにはテキ屋が出たようですが。カツアゲされませんでした?」と口撃。三K辰文舎のチケットも売っていたような気もするのだが……。
江戸弁をきつめに、とにかく「江戸っ子」を強調して強調して仕上げた一席。
届けてもらった金を「持ってけ」と金太郎に渡そうとするときに、ややためらいを見せてやせ我慢しているのが伝わってくる。そりゃそうだよなあ。

紫文師、営業を一本済ませてきて今日はもう気が抜けてるとのこと。いくつか長谷川平蔵ネタをやった後に、おめでたい席なので新しいネタを……といいながら平蔵が大岡越前に変わっただけのネタを披露。しかも噛んだ。というのも「扇辰さんと被る」と思ったからだとか。こういうのも被るっていうんだろうか。

文左衛門師、「昼夜の間が長い」とグチから。確かに昼は割と浅い出番で3時ごろには終わって、夜は8時過ぎだからなあ。「しかも隣にいるヤツがずっとうるさく話しかけてくるんだ」とも。一琴師?
親子の情愛がじんわりと溢れる一席。
亀吉が額に傷を負った経緯を聞いて「すまなかったなあ」と涙を流しながら、「……ところでその斎藤さんの家ってのはどこだ。あの屋根の家か。ふーん……。斎藤さん、このお礼はいずれ……」とニヤッとする。うひょーこえー。

終われば8時半過ぎ。明日フォト検あるんだけど全然勉強してない。やべーなー。
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