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高円寺演芸まつり(第4回) おしくら饅頭、四派でドカン [落語]

高円寺演芸まつり(第4回) おしくら饅頭、四派でドカン
於:高円寺 座・高円寺

立川笑笑『饅頭こわい』
立川談笑『金明竹』
桂文治『幽霊の辻』
三遊亭兼好『氷上滑走娘』
林家彦いち『神々の唄』

前の一期一会寄席から次の会場へ。
2列めのど真ん中という最高の席だった。

前座の笑笑さんに続いて師匠の談笑師が登場。
浅い出番にも驚いたが、演目が前座噺の『金明竹』というのも驚いた。客席に子どもがいることで、いろいろ何をかけようかとマクラを話しながら逡巡していたようだ。「子どもいまーす」と楽屋に業務連絡も入れる。
「旦那を貸すのを断る口上」を聴いて慌てて出かける旦那が、手を振って見送る与太郎をグーで殴りにダッシュで戻ってくるのがおかしい。
普通は上方訛りの男がやってくるのだが、談笑師は東北訛りのズーズー弁。いつも聴いている噺も新鮮に聴こえて一層面白い。

続いて文治師、季節に合わず怪談っぽい噺をかける。
押したり引いたり、ところどころ声を張ったりしてびっくりさせる。が、子どもには結構ウケていたようだ。
間にちょいちょい笑笑さんや内海桂子師匠などの小ネタを挟んで、怪談一辺倒にならずに笑いをとっていた。

兼好師が普段から着物姿なのは、文治師に憧れてなのだそうだ。「今考えればなんで憧れていたんですかねぇ」とにこやかに毒を吐く。
オリンピックに合わせてスケートをするお婆ちゃんの噺を。人物の名前が羽生だったり高橋だったり、スケート選手の名前が登場していた。
この噺はなんといっても、座布団の上でなんとかフィギュアを表現しようと落語の限界に挑戦している兼好師の姿が見どころ。特に高速スピンを表現するのに首を小刻みに揺らしているところが白眉で、バカバカしいと思いながら大笑いしてしまう。

終演は19時の予定なのだが、彦いち師が上がったところで19時5分前。結構皆熱演だったからなあ。そして高座に上がる順番は、今日楽屋に入った順なのだそうだ。
短めに……といいながら、マクラもたっぷりと。新幹線のチケットを変更してもらうのは一度までならOKなのだが、二度めはダメなのだそうだ。素直に頼んでみればいいものの、つい外国人のフリをして日本語がわからないような素振りをしてみたら……という内容。どこまで本当なのやら。
で、ウソはいけないというところから、法螺吹きの男が町内の八幡様のお祭りのゲストにスーザン・ボイルを呼べると吹いてしまう『神々の唄』に入る。スーザン・ボイルって。懐かしいとまでもいかず、話題ともいえずまた微妙な人選。
おかみさんに頼み込んでなんとかしてもらうのだが、そのやりとりがバカバカしくておかしい。

結局終演は19時半。皆たっぷりと、そして古典らしい古典は笑笑さんだけというなかなか濃密な会だった。

終演後、彼女と待ち合わせて回転寿司に行くも、この天候で配送が来ずに品切ればかり。マグロやサーモン、しめ鯖など、普段から仕入れが多いであろうネタをつまみ、次はちゃんとネタが揃っているときにこようと帰途につく。
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