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落語教育委員会・夏スペシャル [落語]

落語教育委員会・夏スペシャル
於:有楽町 よみうりホール

コント ロンドンオリンピック(種目:落語)
柳亭小痴楽『湯屋番』
三遊亭歌武蔵『看板のピン』
柳家喜多八『かんしゃく』
柳家喬太郎『牡丹灯籠・お札はがし』

チケット救済掲示板」なるものがあるということを知り、そんなものがあるんだと眺めていたら、今日の落語教育委員会のチケットの情報を発見。しかも定額以下。
こりゃいいやと申し込みをしてみると、すぐに出品している方と連絡がとれ、会場にて待ち合わせて受け渡しとトントン拍子で話がまとまった。
会員登録もしないで利用できるのは、かなりポイント高い。ちょくちょく覗くようにしてみよう。

さて歌武蔵師が今月の『東京かわら版』の巻頭インタビューで言っていたが、この「落語教育委員会」では冒頭にコントがあり、それは客のケータイの電源を切らせるためのものだそうだ。
今日のネタは「ロンドンオリンピックで落語が競技になったら」というシチュエーション。
喜多八師の金メダルがかかった高座中に客席からケータイが鳴り、「客席のマナーも採点に含まれる」ということで失格になってしまうというストーリー。
当日に考えてほぼ打ち合わせなしでやっているらしいが、信じられないほどの完成度の高さ。
やっぱり新作を作っていると、そういうのもうまいのだろうか。

が、それにもかかわらず小痴楽さんの高座中にケータイが鳴った。
「もしかして今ケータイ鳴った!? アレを見てもなお!?」というところが申し訳ないが一番の盛り上がりだったかも……。
決して落語は下手ではないし、軽薄な若旦那も面白かったけれど。

歌武蔵師の高座は初。
お約束の「ただいまの競技についてご説明いたします」も聴けた。
自宅で布団を上げるときに足を強打して、中指を骨折してしまったらしく、そちらの足は足袋ではなく靴下だとか。
「最初は打撲だと思ってキンカンを塗っていた」とのことで、打撲にキンカンが効くとは初めて知った。
隠居の親分は最初相撲取りのような口調だったのだが、演りづらいのかすぐに普通の口調に戻った。
貫禄のある歌武蔵師の親分はかっこいい。

喜多八殿下は相変わらずやる気のなさそーに気だるげなマクラ。
書籍版の『落語教育委員会』が今日発売らしく、三師匠でサインを100冊したところ即完売になってしまい、追加でサインを楽屋でしているようで「浅ましいですねえ」などと言っていた。
歌武蔵師曰く、会の開始前にサインするために2時間以上前から喬太郎師と会場入りしたのに、殿下はそれから1時間も過ぎてからやってきたのだとか。
噺に入ると一転し、ピリピリと癇癪を起こす旦那に早変わり。
小柄な喜多八師にはすごく合っていた。
あの緩急は大変そうだなーと見てて思う。

トリは喬太郎師。
本来明るいうちは演らないんだけど、今日は圓朝の命日なので……と前置きして『牡丹灯籠・お札はがし』。
怪談ものなので大きく笑える部分はほとんどなし。たまになでしこジャパンの話題をちょこちょこと差し挟む程度。
しっかりと聴かせ最後にぞくりとさせて終演。

非常に濃密な会で、若手中心の会とはまた異なる満足感。
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