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長崎寄席 第174回 [落語]

長崎寄席 第174回
於:東長崎 ひびきホール

柳家いっぽん『饅頭こわい』
三遊亭兼好『宮戸川』
柳家小せん『粗忽の使者』
ダーク広和 マジック
三遊亭遊馬『文七元結』

2年くらい前までは会場から自転車で15分くらいのところに住んでいたので、ちょくちょく来ていたのだが、引っ越してからはごぶさた。
せっかくなので早めに来て、以前住んでいたあたりを散歩してみる。
2年ぶりくらいなのに、「懐かしい」とかそういう感情はなく、今でもそこに住んでいるかのように違和感がない。
ちょこちょこと変わってはいたけれど……。

東長崎寄席は今年で30周年なのだそうだ。
何度か行っていたのに知らなかった……。
昨日行った東穀寄席もそうだけど、長年続く地域寄席は素直にすごいと思う。
東長崎寄席はメール登録をしているのだが、毎回お知らせがPDFで送られてくる。こういう手間を惜しまないところも素晴らしい。

さて兼好師の『宮戸川』。
いつも思うのは、半七はなんであそこまでお花を拒むのだろうということ。人によっては、『明烏』の若旦那ばりに拒絶して、そこまで嫌いなのか? と思う。
けれど今日の兼好師からは「お花のことは憎からず思っているけど、どう接していいのかわからない」というウブさが伝わってきて、未知のものに対する恐れかとようやく合点がいった。
兼好師らしく、霊岸島のおじさん夫婦も他の人が演るよりも仲良しなのもいい。

小せん師の留っこは江戸っ子らしいというか、ホント軽薄な感じでおかしい。
相変わらず飄々とあっさりした感じ。
淡々とバカバカしいことをずっと言っているのが面白い。

マジックのダーク広和さんはロープマジックメイン。
本人も言っていたが、地味。
マジックとしてはすごいことをしているというのはわかるのだけれど、いかんせん華やかさが……。
小道具にLEDを仕込んだり、iPad+無線スピーカーを使って自らBGMを操作したりと、細かいところで現代的。

遊馬師は大ネタの『文七元結』。
本来年末近くによく聴く噺だけれど、30周年のお祝いでおめでたい噺をかけたのかな。
ところどころミスった? と思うところもあったが、先日の独演会でもかけたようだし、今後得意ネタとして身につけていくのだろう。

小せん師も言っていたが、三者三様の魅力が楽しめた会だった。


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