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上尾×落語 Vol.5 入船亭扇辰独演会 [落語]

上尾×落語 Vol.5 入船亭扇辰独演会
於:上尾 上尾市文化センター小ホール

入船亭辰ぢろ『道具屋』
入船亭扇辰『麻のれん』
入船亭扇辰『匙加減』

いつもはバイクできているのだが、雨なので今日は車。こういう郊外での会は会場に広い駐車場があるのでありがたい。しかも無料。都内だと停められる数も少ない上に有料だったりするから電車の方がいいのだが。

辰ぢろさん、かなりぎこちないし「値は?」「ズドーン!」までフルバージョン。先日もあったが、おそらくまだ高座にかけられるよになって間もなく、噺を編集する余裕がないのだろう。

扇辰師の一席め、「今年は空梅雨かと思いましたがよく降りますなあ。……今ウチが大変なことになってましてね。……雨漏りしてるんだ。今どき雨漏りする家なんてないよ。大工さんに頼んでも『晴れたら行きます』って言われて全然来てくれない」のだそう。確かに雨漏りなんて小学校に上がる前に住んでた社宅でしか覚えがない。
上尾には30年振りだという。まだ前座にもなっていない見習いのときに師匠のカバン持ちで着いてきて以来だとか。「会場どこだったかなあ……。ここじゃなかったけど、駅から車に乗ってそれほど離れていなかった。当時でもだいぶ古い建物だったから、もしかしたらこの会場を建て直す前とかかもしれませんね。……それ以来ずっと『もう一度お邪魔したい』と夢見ていたのですがようやく願いが叶いました」とわざとらしくヨイショを入れる。
「じゃあここにいらした皆様にラッキーな、珍しい噺を」として『麻のれん』に。まあ私はつい先日浅草演芸ホールで聴いたけどね。
とはいえコンパクトな寄席サイズとは異なり、細部まできっちりと。特に枝豆を食べるシーンはたっぷりと時間をかけ、空の莢を口にしてしまうところまで。やー、豆が見えるよう。私の前に座っている人のツボにドハマリしたらしく、身体を捩って笑っていた。
なぜ珍しい話かというとまず掛ける人が少ないという。確かに私も扇辰師の他には一之輔師しか聴いたことがない。また、テレビなどのメディアでは流れることはなく、生でしか聴く機会がないから、とのこと。確かになあ。

仲入り時に次回の兼好師のチケットを購入する。

二席め、『匙加減』もまたほとんど扇辰師でしか聴かない噺。
噺がレアだということもあるが、噺自体がいいんだよなあ。
それぞれの場面でほどよく笑いが入りつつ、叶屋の小悪党っぷり、大家の策士っぷり、若先生の真っ直ぐっぷりが絡み合ってまるで退屈するところがない。
叶屋が大家に小金を巻き上げられる場面は何度聴いても面白い。

……あ、そういや今日都議選じゃん。帰りの途中で唐突に思い出す。急いで帰って投票に。……入れたい候補者いねえんだよなあ……。消去法で他よりはマシかと思う人に入れるが、その人だって信用してないかんね。陶片政治じゃないけど、「この人だけは絶対当選してほしくない」って人を5人選ぶっていう制度だったらいいのに。
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