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第2回道楽亭ネット寄席 三遊亭遊雀独演会「遊雀ひとり」〜特別編〜 [落語]

第2回道楽亭ネット寄席 三遊亭遊雀独演会「遊雀ひとり」〜特別編〜
於:新宿三丁目 道楽亭(配信)

三遊亭遊雀 ご挨拶
立川かしめ『金明竹』
三遊亭遊雀『野晒し』
快楽亭ブラ坊『大安売り』
三遊亭遊雀『宿屋の仇討』

先週に引き続き道楽亭のネット落語を見る。
今回は遊雀師。
冒頭では席亭と並んでご挨拶。遊雀師は道楽亭ができて2回めの会に出演し、以来47回出演しているそうだ。「中途半端~!」といいながらも高座数は103席あり、かなり多いほうだという。「他の人は知らないけど俺はたくさんやるからね。4席とかやるから」。そりゃあお得だなあ。

今週も配信スタッフとしてかしめさんが呼ばれ、さらに開口一番として一席。
今週からは著作権OKの音源があったそうで出囃子も流れる。やっぱり出囃子があるといいねえ。
今週もメガネをかけながらの高座。
先週と同じく途中まではスタンダードなのだが、途中から大きく変わっていく。なんと与太郎が言い立てすべてを丸暗記できているサヴァン的なバカだった、という方向に。
結局はお内儀さんと頓珍漢な問答を繰り返すというのは同じなのだが、内容も大幅に変わっていた。
いや、面白いなあ。こういう改作は嫌いじゃない。特に前座噺はそれこそ飽きるほど聴いているわけだから、こういう風にアレンジされていると新鮮。

遊雀師の一席め、久しぶりに電車に乗って泣きそうになったとのこと。新宿についたらあまりの人の少なさに「すげえもんみちゃったなあ」とのこと。私も新宿は車で通っただけだが、あんなに閑散とした新宿は初めてだったなあ。
暇になったおかげかいよいよ遊雀師もYouTube配信を始めたという。UJKチャンネルといって自宅から落語を無料配信しているとか。そりゃあチャンネル登録しなければ。ただ、スマホの前で落語をやっている眼の前でおかみさんが腕組みして見ているのでやりづらくて仕方ないという。
「さーて何を演ろうかな。まずは夏の噺でも……」と噺に入ろうとするが「えーーーーーちょいとね。うーーー。……」「何だどうした」「あーー、あれでしょ、この噺久しぶりだから出だしがわかんなくなったでしょ」といきなりメタでセルフツッコミ。「普段なら稽古しなくてもすっと入れるんだが不思議なもんだ」「不思議ですね先生」「そうだ私は先生だ!」……どうやら「先生」という呼びかけが出てこなかったようだ。
一度思い出せばあとはするするっといつもの軽妙な語り口で噺が進む。先生の硬い口調と八っつぁんの軽薄な口調の対比が面白い。
八っつぁんの都々逸やさいさい節も名調子で、骨とのやりとりの妄想も大笑い。
暮六つの鐘を待っている暇つぶしに「今流行りの早口言葉をやってみよ。『わってんな、中橋の加賀谷佐吉方から使いにまいりましたるもんで……』」とかしめさんの『金明竹』を受けてアドリブを入れるが途中で詰まり、「やっぱり稽古しないとダメだな」と苦笑い。なかなか珍しいものを見られてお得。

仲入り後に羽織の裏地の紹介からなぜか着物を脱いで長襦袢の自慢を。
飛行機柄の長襦袢で最近はいつもこれを着ているらしい。
その後着物を着直して帯の締め方、羽織紐の結び方も解説して高座へ上がる。

最近は旅へも出られず、非常事態宣言前に島根に行ったきりだという。
「早くまた旅に出たい」と旅の噺に。……俺もタイ行きたいなあ。
江戸の三人連れが酔って大阪の相撲取りの話になったときはちゃんとブラ坊さんの『大安売り』を拾う。
部屋の中で相撲を取り、伊八に怒られたときにはすべて無言の手振りで謝っている仕草がおかしい。
源兵衛が「源兵衛は色事師、源兵衛は悪党だ」とふたりから囃し立てられ、渋い声で「よせよ……」と決めるその表情がまたたまらない。

……いつもならこのブログは高座を思い出しつつ書いており、メモを取っているわけではないので思い出すのに時間がかかるのだが、アーカイブで見返せるとなると便利だな……。
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