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遊馬百席 第127回 [落語]

遊馬百席 第127回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『平林』『粗忽の使者』『転宅』『崇徳院』

新型コロナのせいで行く予定だった会が中止になって予定が開き気味。昨日の土曜もやることがないので昼間っから日本酒を呑んで猫と一緒に昼寝して過ごす。これはこれで充実してる気もするが。
そんな中でも遊馬百席は開かれるということなのでありがたい。
遊馬師はこの会の前に上野広小路亭で一席やってきたそうだが、そちらより入っているとのこと。広小路亭も大変そうだなあ。こないだ行ったばかりだけれど。
会場には珍しく就学前と思われる子どもたちがふたり。どうやら遊馬師のこども落語のCDを聴いてやってきたようだ。遊馬師は最初小学校高学年くらいをターゲットに考えていたそうだが、実は一番響いた年齢層は3歳児くらいだったそうな。もちろん意味などはそうわかっていないんだろうが、くり返し聞くうちに寿限無などを言えるようになった子もいるんだとか。

その子どもたちを意識したか、というかそりゃしますよね、まずは短めで子どもが出てきて笑いどころも多い『平林』から。
遊馬師では初めてじゃなかろうか。
手紙の宛名を読んでもらおうと声を掛けた女性が、定吉がいくら「おばさん」と呼んでも返事をせず、「お姉さん」と呼ぶと返事をするのがおかしい。この女性だけでなく、声を掛ける大人が皆一癖あるというかキャラづけされている。

そのままそそっかしい繋がりで二席めの『粗忽の使者』に入る。
「別当」などの難しめの単語には随時平易な言葉の説明を入れながら噺が進んでいく。
いつもながらすっとぼけた味わいの治部田治部右衛門が楽しい。
子どもの集中力を切らさないためか、噺はやや短めに。

前二席が短めだったからかそのまま三席めに突入する。大サービス。
今度は一転して大人向けの噺。「男にも色気というものが必要だそうで。この色気を出すのが三道楽。昔はお妾さんというものがいて……。わからなければ後でお父さんに聞いてください」とキラーパスを出す。
いかにも遊馬師らしいワルになりきれない、純朴さがにじみ出る泥棒がいい。
泥棒の師匠が「三遊亭小遊三」というのがおかしい。

四席めの『崇徳院』も遊馬師では初かな。
遊馬師らしくぴしっとスタンダードに。
旦那が熊さんに対して「あと5日のうちに相手のお嬢さんを見つけられなかったらただじゃおかない」といいつつ、見つけたら三軒長屋をあげるというサゲにつながる重要なキーワードがなく、あらーこれどうすんのかなーと思っていたらするっと回収されていた。わざとなのかガチで間違えたのかは判断できない。そこもまた腕なのだろう。

雨なので久しぶりに電車で来たが、板橋駅が改修されてキレイになっていたので驚く。前は23区とは思えない寂れた感じだったのに。取り残されたようで足立区民としてはちょっと複雑な気もする。
タグ:三遊亭遊馬
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