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上尾×落語 Vol.2 三遊亭兼好独演会 [落語]

上尾×落語 Vol.2 三遊亭兼好独演会
於:上尾 上尾市文化センター小ホール

三遊亭しゅりけん『転失気』
三遊亭兼好『壺算』
三遊亭兼好『明烏』

ちょっと遠出。天気予報では雨とのことだったが持ちそうだったのでバイクで向かう。2月とは思えない暖かさ。

しゅりけんさん、開演前に次回開催案内のナレーションを読み上げる。
高座に上がってから「高座より緊張しますね」とのこと。
その影響なのか今日は久しぶりにグッダグダ。
冒頭の転失気の有無を訪ねる場面がなく、「薬で転失気が調合された」と言っていて、俺の知らない型があるのかと思った。「ああもう無茶苦茶ですねえ」と自分の口で言っちゃうのも久しぶり。
とはいえしゅりけんさんの『転失気』は初めて聴くが、珍念の周りの大人のすっとぼけた様子などはニンにあっているように思う。

兼好師、新コロナウィルスについて「テレビに専門家とか出てますけど、『手を洗ってうがいしましょう』なんておばあちゃんの知恵袋みたいなことしか言わない。それなら『ニラを炙って頭を叩くと陽性の人の額にはバツ印が表れる……ウソですよー』とか言ってほしい。そうしたらおっちょこちょいの人たちがニラで顔を叩きあうかもしれない」。それはちょっと楽しそうではあるけれども。
また、マスクメーカーが儲かるならばそれはいいけれど、転売して儲けるヤツラはなんなんだと憤る。
「ああいうヤツらは学校の成績は悪くて落ちぶれたくせに、こういうことになると途端に頭がよくなる。アポイント強盗だってかなり巧妙になってるらしいですよ。弁護士や銀行員、警察のように役割を決めて、3か月特訓すると誰でもそれっぽい話し方になるんだそうです。……その特訓してる人の弟子になりたい。……さっき出てきたしゅりけん、あれで2年ですからね。どうやったら話がうまく教えられるのか習いたい」。
そんな騙しの話題から『壺算』に入る。
当然のごとく今日も面白い。
五十銭まけさせるために爺さんの幽霊まで持ち出すのは兼好師独自のくすぐりだと思うが、最近は婆さんの幽霊も出てきている。
さらに今日は番頭が混乱しているときに花瓶をまけてくれと言ってくる他の客までが爺さんの幽霊話を使うようになってきたのがおかしい。
それにしても「三円と三円で六円だから二荷の水瓶持っていっていいよね?」「……ん? ……はいそうですね、どうぞ」と応えるこの間がホントに絶妙。聴いているこっちも考えをまとめる前に話が進んでしまう感じが楽しい。

二席めの『明烏』は先月横浜で聴いたばかりではあるけれども、やはり面白い。
源兵衛と太助のふたりだけでなく、お茶屋の女将などそれぞれの脇役にもしっかりとキャラ付けがされていて、そういう細かさがより噺をくっきりと浮かび上がらせるのだろうなと思う。

ちょっと遠出したときの楽しみは近くの温泉へ入りに行くこと。今日は5~6年ほど前にきたことのある温泉へ行く。私は長っ風呂なので2時間ばかり風呂に入っていると雨に振られた。長居しすぎたか。
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