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東海道神奈川宿寄席 [落語]

東海道神奈川宿寄席
於:神奈川 星槎学園高校横浜ボートサイド校

三遊亭じゃんけん『堀の内』
三遊亭兼好『普段の袴』
春風亭正太郎『そば清』
春風亭正太郎『七段目』
三遊亭兼好『三方一両損』

なんだか最近頭がぼんやりしてて頭の中に霞がかかったような、脳みそが薄皮一枚包まれたような感じがして常に眠いような目の焦点が合いにくいような。前も脳の病気したしなんかヤバいのか。

この会は1年以上ぶり。
今まで律義に京急の各駅しか停まらない最寄りの神奈川駅に行っていて、乗り換えやらなにやらやたら時間がかかっていたのだが、横浜駅から歩いても数分しか違わないことに気づいた。だったら上野から一本で行けんじゃん。

じゃんけんさん、細々と兼好師と異なるから教わったのは別の師匠なのか。しかしおかみさんが「お前も毎朝捕まらないの」と体で顔を拭かれた猫に向けていうと、猫が「わん!」と返事するくすぐりは師匠のものだな。

兼好師の一席め、「この会場はいいですね、この……寂れ具合が。すぐ隣があんなにわちゃわちゃしてるのに、たったひと駅でこれでしょ。県の名前を冠した駅なのに」。俺の印象としては「道路の街」。
お約束の北千住ディスを混じえながらいろいろ街についての話を振り、昔の江戸は参勤交代でひと町内ごとに殿様がいた、というところから『普段の袴』に。なるほど冒頭の「人品のよろしいお侍」というのは大名なのか。
それに対してガラッパチがホントにガサツな感じなのが楽しい。袴もちゃんと履けずに片方に両足を突っ込んで「すっごい歩きにくい」とぴょんぴょん飛び跳ねているのもおかしい。

正太郎さん、なんか太った? なんか丸くなってカピバラ度が上がったような……。
お子さんが生まれたそうで、その日の寄席の楽屋は名前の大喜利大会のようだったそうな。春風亭のトップである一朝師までニコニコしながら「与太郎はどう?」と言ってきたそうな。
また姓名判断にもみてもらったそうで、本名の苗字からすると15画の名前で2文字めが生か平がおすすめなんだとか。「古今亭か林家みたいで、どうにか落語から離れたい」。
『そば清』は久しぶりに聴く。4年振りくらい。
そば清が「そばを食べているところをただ見ているだけでは退屈でしょうから」と「そばを食べながらうどんを食べている音を出す」「きしめんを食べている音」「とろろそばを食べている音」と音を出し分けるのが面白い。

二席めは世話人のリクエストだそうだ。「リクエストということは気に入っていただけたわけで、これは嬉しい。『どこで聴いたんですか?』と尋ねたら『聴いたことはないんです』だって」。
先日歌舞伎のいい席のチケットを貰ったのだが、前の席の女性の髪が邪魔で舞台がまるで見えなかったという。「邪魔だなーと思ってたら幕間に後ろを振り返ったので顔を見たら、某有名ホテルの社長だった」そうだ。
正太郎さんはたまにちょっとクサいかな? と思うこともあるが、この噺はそれくらいがちょうどいいように思う。芝居パートがいかにも芝居という感じがする。まあそうは言っても生の芝居とか見たことないんで判断はつかないんですが。

兼好師の二席め、江戸と上方の違いとして、江戸はできるだけ仕事をしたがらないという。噺家でも「ギャラを上乗せするので色紙にサインを……」といわれても江戸の噺家は八割方「そういうのは……」といって断ってしまうことがあるという。
そんな江戸っ子気性の話から『三方一両損』に入る。
財布を拾った金太郎が、通りすがりの人に書き付けを読んでもらったのに八五郎や大家に対しては「俺が書き付けをスラスラっと読んでここまでやってきた」と見栄を張るところは何回聴いても可愛げがあって面白い。
お白州の場面では、大部分の人は金太郎と八五郎のどちらが話しているのかわからなくなるが、兼好師のはちゃんとどちらが話しているのかがわかるようになっている。
兼好師は常々「落語は聴いている方の想像力が大事」と言っているが、聞き手が想像しやすいように工夫がされているように思う。これが聴きやすさや面白さの違いなんだろうなあ。

いつもなら打ち上げまで参加するのだが、車を使う予定が入っていたので今日は落語のみ。
すでに次回のチケットが発売されていたので購入しておく。来年4月とか覚えてられるかな……。二重購入しそう……。
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