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西新宿ぶら〜り寄席 三遊亭天どん独演会 [落語]

西新宿ぶら〜り寄席 三遊亭天どん独演会
於:西新宿 ミュージックテイト西新宿店

三遊亭天どん『さんま火事』『私をそば屋に連れてって』『自分で決めさせて』

最近ヤマハから出たヴェノーヴァという楽器が気になっている。
リコーダーよりももう少し本格的な楽器っぽく、クラリネットよりは手軽な感じで、今年の甲子園でもこれを使って応援してた高校があった。あれなんだろうと思っていたら、ニュースで「今流行りかけてる」というような記事を見た。
値段も1万円くらいで手頃だし、私がやってたクラリネットと同じシングルリード楽器だから音も出しやすそうだし。
てことで銀座の山野楽器まで見に行った。バイクで20分程度で行けるのはありがたい。
6階の管楽器コーナーに久しぶりに足を踏み入れる。高校生以来じゃないかな。
……ないなあ。さすがに山野楽器にはそんなお気楽楽器は置いてないのか? と思っていたら1階正面入口脇のイベントコーナーみたいなところに置いてあった。
試吹もできるというので手にとってみる。……軽っ。そして左小指を使うキーがないのでなんか指のポジションが落ち着かない。音を出してみると思ったとおりさほど苦もなく鳴らせた。が、やっぱりブランクが長いのできれいな音になるまでには練習が必要そうだなあ。でもって思っている以上に音が大きい。うむやはり家ん中でやるのは無理か。荒川河川敷で練習するという手もあるが……、そもそもどこでなんのためにやろうとしてるんだ、俺は。練習したって披露する場がないしなあ。
と若干冷静になり、とりあえず保留。お金に余裕ができたら買うかもね。
そうだせっかく山野楽器きたんだから落語CDコーナーも見ていこう、と落語コーナーにいくと、新作コーナーに天どん師の2枚めのCDが並んでいた。あ、2枚め出たんだ買おうかなと思ったときに今日ミュージックテイトで会があったんだと思い出す。
じゃーそこで即売会兼サイン会もやるだろう、と山野楽器では購入せず。完全に冷やかし客だ。

でもって今日改めて電話でまだ入れるかを確認して予約。
予報では雨だったがなんとか持ちそうなのでこれまたバイクで。
余談だが道が空いていれば新宿までも30分ちょっとで行ける。なにげに北千住すごいぞ。

やはり思っていたとおりCD販売をしていたので購入。というかミュージックテイトだと落語CDちょっとお安いのがありがたい。

マクラでは一席めから三席めまでCD制作にまつわる話やそこにからんだ愚痴や暴露話など。何故か飛び火して兼好師や馬石師、白鳥師のワルグチなども。「これで笑ってくれないと本当に悪口言ってるみたいなんで笑ってもらっていいですか」「うん僕いまなぜか突然兄さんを売りましたよ。歯止めが利かないなあ」など自らをフォローするけど効果はあるのだろうか。
「これネットとかに書いたらぶっ殺しますからね。この人数だったらいける」と脅されたのでこれ以上の内容は書けない。なかなか全方位に向かって毒や愚痴を撒き散らすという天どん師らしいといえばらしいマクラ。
「この会のネタ帳みるとみんな二席なんですよね。兼好さんとかはわかるんですよ。でも馬石兄さんとか二席のうち一席め『強情灸』とかなんですよ。どうやってるんですかね。生い立ちから話してるんでしょうね」「松之丞とかCDのジャケットかっこつけてるじゃないですか。僕もああいうのにしたかった。けどコイツなんでこんなにかっこつけてるんですかね。いつもはこんな(下を向いて目だけ上を三白眼で睨みつけて)顔して写真撮ってるのに。……こういう話嫌いですか。隠れファンが怒ってるからやーめた」「僕は師匠が大嫌いなんですけどー」とまあ触るもの皆傷つける感じ。でも面白いからセーフ。悪口じゃなく笑いになってる。

相変わらず「やる気ない」と口ではいいつつ三席をこなす。

一席めの『さんま火事』は初めて聴く。
噺の中で長屋中で潮干狩りに行ったエピソードが語られるのだが、それがよっぽど楽しかったらしく、他の話になってもすぐに「潮干狩り楽しかったなあ」と思い出に浸ってしまうのがおかしい。それを何度も何度も繰り返すのでしつこいっちゃしつこいんだけど、思わぬところでいきなり強引に潮干狩りの話に持っていくのがたまらない。

二席めの『私をそば屋に連れてって』は本人曰く「こんなのは『こういう噺もありますよ』っていう程度のもので、ネタの幅を出すためのものですよ」とのこと。それほど気に入ってないのかな? でもテレビで演ってるのも見たし、何度か高座で演ってるのも見てるけどなあ……。
このネタは毎回一之輔師の悪口が入っていてそれもまた楽しい。今日はその他に都内寄席の裏話的な小ネタをメタ的に挟み込んでいてこれが面白い。

三席め、「自分では気に入ってるんだけどお客さんの反応はイマイチ」というネタ。これは初めて聴く。
「人類を滅ぼすボタン」を完成させたというマッドサイエンティストのところにいろいろな人が訪れてくるという噺。うん、天どん師このパターンの噺多いな!
いや面白いんだけど、天どん師は結構独特のイントネーションがあるから、登場人物が多くなってくるとたまに気を抜いてると誰が誰だかわからなくなってしまうときがありまして。
ちょいちょい噛んだり間違えたりするところがあって「こういうところだよ。こういうのが多いからたくさん録ってるのにCDにならないんだ」と自虐。ライブだとそれを含めて面白いんだけど、CDじゃ伝わらないかもなあ。

終演後にサイン会。「なんにでもサインしますよー」ということだったので、CDと『本日の高座』にそれぞれサインを入れてもらう。『本日の高座』にも順調にサインが溜まってきた。


三遊亭天どん2

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